日本発の国際ソングライティング・プログラムTOKYO SOUND CONTINUUM 始動

― 世界の第一線で活躍するプロデューサーと、日本のソングライターが共に創り、世界へ挑む ―

Gradient Japan株式会社

2025年12月25日 18時00分

TOKYO SOUND CONTINUUM 実行委員会は、文化庁の補助金により独立行政法人日本芸術文化振興会に設置された「文化芸術活動基盤強化基金（クリエイター支援基金）」の助成を受け、日本発の実践型・国際ソングライター／トラックメイカー育成プログラム TOKYO SOUND CONTINUUM を始動する。

本プロジェクトは、世界の第一線で活躍するプロデューサー、ソングライター、音楽ビジネスの専門家と、日本の新進ソングライター／トラックメイカーが直接出会い、国際共同制作（Co-writing）を通じて、世界市場を前提とした創作とキャリア形成を行うことを目的とする。

プロジェクトの背景

近年のグローバル音楽市場においては、楽曲の完成度に加え、その背景にある文化的文脈や物語性、国際市場を前提とした制作プロセス、さらには契約・権利・流通を含むビジネス理解を兼ね備えた人材の重要性が高まっている。

日本には、独自の美意識や感性、物語性といった豊かな文化的資源が存在する一方、それらを国際的な制作言語へと翻訳し、継続的に世界へ届けるための実践的な育成・支援の仕組みは十分に整備されてきたとは言い難い。

TOKYO SOUND CONTINUUMは、こうした課題認識のもと、単発のソングライティングキャンプにとどまらず、「制作 → 契約 → 海外展開」までを一貫して支援する、日本発の国際クリエイティブ・エコシステムの構築を目指すものである。

プログラム概要

本プログラムは3年間を見据えた段階的な設計とし、初年度（2026年3月）には東京にて
国際共同制作（Co-writing Camp）を開催予定である。

世界トップレベルのプロデューサー／ソングライターとの共同制作を軸に、日本文化・都市・感性を起点としたインスピレーションセッション、国際市場を前提としたビジネスワークショップ等を組み合わせ、創作と実装を往復する実践的な育成プログラムを展開する。

2年目以降は活動の舞台を海外へと移し、国際市場の中での制作・発表・ネットワーク形成を段階的に進める予定である。

国際アドバイザー陣

本プロジェクトには、ヒップホップ／R&B／ポップを中心に、グローバル音楽市場の最前線で
ヒット創出と人材育成を担ってきたトップクラスのクリエイターおよび音楽ビジネスエグゼクティブが国際アドバイザーとして参画する。

Mark Pitts @markpitts

（RCA Records President/CEO of COFVNDER）
ブルックリン生まれのプロデューサーであり、30年以上にわたり
ヒップホップおよびR&Bを中心とする米国音楽シーンを牽引。
The Notorious B.I.G.のマネジメントを手がけた後、Arista、Jiveでの要職を歴任し、RCA　Recordsのプレジデントを務める。
Chris Brown、Usher、SZA、Doja Cat、J. Cole、H.E.R.、BLACKPINKのLisaなど数多くのアーティストの成功や、数十億回規模のストリーミングやグラミー受賞作品を含むヒット創出に貢献してきた。

Jason “J.LBS” Pounds @J.LBS

（プロデューサー／ソングライター／Roc Nation）

ロサンゼルス出身のプロデューサー／ソングライター／マルチインストゥルメンタリスト。Dr. Dre、Eminem、Kendrick Lamar、
Anderson .Paakらとの制作で高い評価を確立。
Kendrick Lamar『Mr. Morale & The Big Steppers』には9曲
プロデュース／共同プロデュースとして参加し、全米1位および
グラミー最優秀ラップアルバム賞を受賞。Anderson .Paakとの
協業でもグラミー受賞作を生み出すなど、現代ヒップホップ／R&Bの進化を牽引している。

Akil “WorldwideFresh” King
@WorldwideFresh

（プロデューサー／ソングライター）

グラミー賞6回ノミネート、4回受賞の実績を有するソングライター兼プロデューサー。R&B、ポップ、ヒップホップを軸に、アフロビーツ、レゲエ、 K-POP、ラテン、カントリーまで音楽ジャンルを横断し幅広い影響力を築いてきた。Beyoncéのグラミー賞受賞曲
「Black Parade」などを多数手がけ、累計1億枚超のレコードセールス、50億回以上のストリーミング再生を記録し、
作詞・作曲・プロデュースにおけるクレジットは944曲に及ぶ。

参加者募集について

TOKYO SOUND CONTINUUMでは、本プロジェクトに参加する日本のソングライター／トラックメイカー／プロデューサーの募集を予定している。

ジャンルやキャリア年数は問わず、自身の音楽を国際市場で試したい、海外トップレベルのクリエイターと本格的に共同制作したい、創作を一過性で終わらせず持続的なキャリアにつなげたいという意欲を持つ人材を対象とする。

募集要項、応募方法、選考プロセス等の詳細については、TuneCore Japan特設サイトおよび公式SNS等を通じて順次発表する。

・TuneCore Japan特設サイト
　https://www.tunecore.co.jp/wanted/tokyosoundcontinuum202603

・公式SNS（Instagram）@tokyo_sound_continuum

TOKYO SOUND CONTINUUM 実行委員会について

TOKYO SOUND CONTINUUMは、音楽制作・流通・マーケティング・法務・ブランディングと
いった複数の専門領域を横断する体制のもと、TOKYO SOUND CONTINUUM 実行委員会により
企画・運営されている。

本実行委員会は、創作現場と産業構造の双方に精通した以下の組織により構成される。

• Gradient Japan

• TuneCore Japan

• 株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ

• AGENDA TOKYO

• 渥美坂井法律事務所・外国法共同事業

これらの組織が連携し、創作から実装までを一貫して支える運営体制を構築している。

プロジェクト推進チーム（Gradient Japan）

本プロジェクトの企画・設計および中核的な推進を担うのが、実務家チーム Gradient Japan である。

Gradient Japanは、日本と海外の音楽・文化・ビジネスを横断してきたメンバーにより構成され、
国際共同制作の現場設計から、契約・権利・キャリア形成に至るまで、創作が持続的な活動へと
接続されるための基盤構築を担っている。

齋藤貴弘

弁護士（渥美坂井法律事務所・外国法共同事業パートナー）。

エンターテインメント分野を中心に法務・契約設計に従事。創作活動を一過性に終わらせず継続的な
キャリアへとつなげる実務としての法務を専門とする。加えて、風営法改正をはじめとする
ルールメイキングを通じた新市場創出に注力し、ナイトタイムエコノミー政策の立案・実装や、文化・観光・まちづくりを横断した取組を推進している。

Takayama Tamayu

Producer ／Copetin 代表@copetintin

世界各国のアーティスト、レーベル、フェスティバル関係者との強固なネットワークを背景に、
日本では SUMMERSONIC等の国際音楽フェスティバルで、海外アーティストの招聘、ステージ企画・演出を長年担当。Beyoncé、Lady Gaga、Kendrick Lamar、Eminemらの来日公演を手がけ、
近年はラテン・ステージをプロデュースするなど新たなシーン開拓にも注力。アーティスト育成では、新しい学校のリーダーズの才能にいち早く注目してアメリカ展開を主導するとともに、星野源の国際的コラボレーション企画を実現。さらに千葉雄喜の楽曲制作などを手がける日本人プロデューサー Koshy の国際展開を推進し、日本とアメリカのHIPHOPを結ぶことに貢献している。

伏谷博之

ORIGINAL Inc.代表／タイムアウトジャパン代表。

音楽、文化、都市、観光と領域を横断し、ブランドという視点を通じて新しい価値を発見し、
社会や市場へ接続してきた。大学在学中にタワーレコードに入社し、同社代表取締役兼グループCEOに就任。日本における最初期の音楽ECサイトや、日本初の音楽サブスクリプションサービスである
ナップスタージャパンの立ち上げを実現した。2009年にTime Out Tokyoを開設し、日本の魅力を日英バイリンガルで世界に発信。日常の中に埋もれていた価値を世界目線で掘り起こす取り組みを続けている。観光庁、文化庁等の政府委員会にも参画し、政策と現場の両面から活動している。