地方医療を、次の世代へ。
尽誠会 新栄町歯科医院が新心会グループに参画。「地方医療を、終わらせない」決断
理事院長・佐久間先生に聞く、地方医療の継続とこれからの歯科医療
医療法人新心会グループは、医療法人社団尽誠会 新栄町歯科医院(理事院長:佐久間先生)が新たにグループへ参画したことをお知らせいたします。
本記事では、佐久間先生に、地方医療への想いや参画の背景、今後の展望についてお話を伺いました。

Q. 新心会グループとの出会いと、参画を決めた経緯を教えてください。
正直なところ、最初からM&Aやグループインを考えていたわけではありませんでした。
ただ、自分の子どもが歯学部には進まず、別の進路を選んだことで、「自分が引退したあと、この医院をどうするのか」という現実的な問題に向き合うようになりました。
地方では後継者を見つけるのが本当に難しく、実際に10年ほど継承先を探しましたが、結果的に見つかりませんでした。
大学からの歯科医師派遣も検討しましたが、大学側も人手不足で継続が難しくなり、話が流れてしまいました。
「このまま自分が一生やり続けるのも現実的ではない。
でも、ここがなくなれば地域医療として困るし、患者さんも、働いてくれているスタッフも困る」
そう考えたときに、医院を“終わらせない選択肢”として、M&Aやグループインを現実的に検討するようになりました。
歯科医師会の継承セミナーに参加したり、M&A関連のダイレクトメールも多く届く中で、
実際に仲介会社の方と話をするようになり、スピード感や誠実さを感じた担当者を通じて、新心会をご紹介いただきました。

Q. 冨田理事長との初対面で、どのような印象を持たれましたか?
新心会のことは、以前から「新潟に大きな歯科グループが進出してきた」という話で耳にはしていました。
ただ、歯科医師会も別ですし、実際にどんな法人なのか、どんな人がやっているのかは分からない状態でした。
初めて冨田理事長とお会いしたときに、「実は新潟出身なんです」と言われ、
さらに出身地を聞くと阿賀野市で、しかも“冨田歯科は1軒しかない”地域だったので、
「もしかして、あの先生のお子さんですか?」とつながった瞬間がありました。
地元や歯科医師としての背景が重なり、一気に親近感が湧きました。

Q. 他法人と比較する中で、新心会を選んだ決め手は何でしたか?
決定的だったのは、冨田理事長が“理事長でありながら、今も診療の現場に立っている姿”を見たことです。
初回の面談時、私もスクラブ姿で伺ったのですが、冨田先生も同じくスクラブ姿で、診療の合間に話をされていました。
「経営者でありながら、現場から離れず、自分で診ている人なんだ」
と感じたのは大きかったです。
一般的に、理事長クラスになると現場から離れてしまう方も多い中で、
“医療の最前線に立ち続けている姿勢”に強い信頼を覚えました。
また、冨田先生が
「日本で一番大きな歯科グループをつくりたい」
「どこに行っても“新心会に行けばきちんと治療が受けられる”体制をつくりたい」
と語っていたことも強く印象に残っています。
それは単なる拡大ではなく、
“歯科医療の質を底上げしたい”という想いの延長線だと感じました。
自分が尊敬する恩師の価値観とも重なり、
「この人と一緒にやったほうが、きっと楽しくなるし、良くなる」
そう思えたことが、最終的な決め手でした。

Q. グループ参画後、新潟エリアでどのような役割を担っていきたいと考えていますか?
新潟院は規模が大きく、ドクターの人数も多く、今後さらにユニットを増やしていく予定と聞いています。その分、マンパワーが足りない場面や、先生方に負担が集中してしまう状況も出てくるのではないかと感じています。
新潟院の先生方は本当に真面目で、一生懸命診療に向き合っている方が多いので、
「頑張り続けないと回らない体制」ではなく、「無理なく高いクオリティを保てる体制」をつくりたいと考えています。
自分はマイクロスコープを使った診療を行っているので、
マイクロの技術を共有しながら、治療の精度を高めつつ、診療効率を上げる仕組みづくりに関わっていきたいと思っています。
「しんどい診療」ではなく、「楽に、でも質は落とさない診療」に近づけていけたらというイメージです。
Q. 長岡院・新潟院・胎内院を含めた、今後の展望を教えてください。
長岡院・新潟院・胎内院の3拠点すべての診療レベルを底上げしていきたいと考えています。
どこか1院だけが突出するのではなく、「どこに行っても一定以上の質の高い診療が受けられる状態」をつくることが目標です。
また、新心会グループの中でも
「新潟エリアは本気で臨床をやっている」
「新潟はレベルが高い」
と言ってもらえるような存在になれたらと思っています。
グループの中でも、“新潟発の臨床レベルの高さ”をしっかり発信していきたいですね。
Q. 教育や人材育成には、どのような形で関わっていく予定でしょうか?
全国に医院があるので、例えば週に1回ほど各地を回って直接指導に関わることも考えています。
あるいは、新潟からオンラインで症例共有や勉強会を行うなど、距離にとらわれない形も取り入れていきたいと思っています。
例えば、自分の診療をオンラインで配信しながら、
「この症例では、なぜこの判断をしたのか」
「どのポイントを見て治療方針を決めているのか」
といったプロセスをリアルタイムで伝えることも可能だと考えています。
マイクロスコープを使えば、口腔内の映像をそのまま共有できるので、
スライド中心の座学よりも“実際の臨床を見ながら学べる環境”をつくれるのが大きな強みだと思っていて、若手ドクターにとっても、
「自分はどこまでできていて、どこが足りていないのか」
を具体的に理解できる学びの場になるのではないかと考えています。

Q. 臨床・教育・経営のバランスについては、どのように感じていますか?
グループ参画前は、臨床に加えて、セミナー講師や学会活動、医院経営などをほぼすべて自分で担っていました。正直なところ、本当に力を入れたい臨床や教育に十分な時間とエネルギーを割けない状態だったと思います。
新心会グループに参画したことで、
経営や事務、数字管理といった部分を法人に任せられるようになり、臨床と教育に集中できる環境が整いました。
自分にとっては「負担が減った」というより、「本来やりたかったことに専念できるようになった」という感覚に近いですね。
結果として、より質の高い医療や教育を提供できる状態になったと感じています。
Q. 今回の選択は、同じように悩む開業医の先生方にとって、どんな意味を持つと思いますか?
地方で長く開業している先生の多くが、「後継者がいない」「この先どう医院を続けるか」といった悩みを抱えていると思います。
実際、私がグループ参画についてSNSに投稿したところ、多くの反響があり、DMでも「実際どう変わったのか」「経営はどうなるのか」といった相談を多くいただきました。それだけ、同じ悩みを持つ先生が全国に多いということだと感じています。
地方では特に、子どもが歯科医師にならない、継がせたくない、勤務医が集まらないといった課題が重なり、一人で抱え込まざるを得ない状況になりやすいのが現実です。
今回の私の選択は、「地方の小規模医院でも、医院と地域医療を守る別の道がある」
「無理に一人で背負わなくてもいい」という一つの“現実的な選択肢”を示せたのではないかと思っています。
グループ参画は「身売り」ではなく、医院を続け、患者さんとスタッフを守るための前向きな選択です。
もし同じように悩んでいる先生がいるなら、「こういう道もある」と伝えられれば、それだけでも意味があると考えています。
Q. 最後に、患者さん・スタッフ・これから歯科医師を目指す方へメッセージをお願いします。
患者さんには、これまでと変わらず、安心して通っていただける診療環境を守り続けたいと考えています。
スタッフには、遠慮せず頼ってほしいですし、自分にできることは積極的に還元していきたいと思っています。歯科医師という仕事についても、「最初は不安だったけれど、今では本当に良い職業だと思っている」という実感があります。
また、私はマイクロスコープを用いた精密診療をすべての治療で行っていますが、日本国内でも、こうした診療を一貫して行っている歯科医師は全体の約1%とも言われています。
この経験を新心会グループの中で広げ、どの医院でも精度の高い診療が受けられる体制づくりに貢献していきたいと考えています。
人生は一度きりなので、
「嫌々やるよりも、楽しみながら全力で取り組む」
という姿勢を大切にしていきたいですね。
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