三勝株式会社、「アートファブリック」ゆかたと「ランプシェード」を製作
培ってきた意匠、模様、職人技を活かし、ゆかたを伝統工芸からアート性の高い商品に昇華し展開
ゆかた製造卸の三勝株式会社(代表:4代目天野 半七、本社:東京都中央区日本橋人形町、以下「三勝」)は、伝統の染色技法と刺繍による高付加価値でアート性に富んだ「アートファブリックゆかた」(反物価格100万円から/税別)と、呉服和装に留まらず海外(インバウンド)展開を目指す「ライフスタイルデザイン」商品として、三勝が保有する豊富な意匠(ゆかた図柄型紙)の中から選定した「鯛中鯛(たいちゅうたい)」柄を「木板」と「生地」で表現するデザインのランプシェード2種を製作しました。
東京都の「江戸東京きらりプロジェクト」のモデル事業に選定されている三勝は1894年に日本橋で創業以来、手作業による伝統の染色技法で、ゆかたを作り続けています。今回、「ゆかた文化」を国内外に広く発信するため、新たな「お江戸デザイン」商品の開発に取り組んでいます。
■アートファブリック 歌川国芳作両面相の浮世絵絵柄ゆかた
日本の職人による高付加価値な「アートファブリック」は、三勝が伝承する意匠や手法と異なる技術との掛け合いで生まれる新しいアート表現です。
第一弾となる今作は、平織白生地(木綿100%)に、注染染め*で歌川国芳作両面相の浮世絵図柄を描き、加えて、図柄中26カ所を視覚性と高級感をアピールする「刺繍加工」としました。当商品の反物価格は、200万円・税別です。なお、両面相の柄合わせや刺繍の誂えを選び注文いただく商品として、(反物価格100万円から・税別)展開します。
また、新作の完成に合わせ「三勝謹製 アートゆかた展」-ゆかた屋三勝における 「歌川国芳両面相の解釈」 木版画浮世絵から注染へ-を3月4日から27日まで開催します。

絵柄
「両面相」は、上下を逆さすると別の絵(顔)に見える「さかさ絵」の一種です。今回、歌川国芳代表作の一つで、おかめ、だるまなどが描かれる図柄を選定しました。裏表両面から見ても顔に見える絵の技術の高さと、絵柄が反転して染まる注染に親和性のある絵柄です。また、三勝が浮世絵シリーズの図柄を注染染めで表現する技術を持っていること、歌川国芳が玄治店(げんやだな)、三勝の本社がある現在の人形町3丁目付近に住んでいたことから、多くの作品を取り扱っていることも選定の理由です。

*注染染め
生地の裏表なく柄を鮮やかに染め上げることができる日本の伝統的な染色技法。「1枚の型紙で複数の色を染め分けられる」「ぼかしやグラデーションを表現できる」「複数の色を一度に染められる」などの特長を持ちます。
刺繍
今回の開発テーマである「付加価値」「アート性」を表現するため、26カ所の絵柄に視覚性、高級感を高める刺繍を施しました。刺繍による立体感あるデザインは、芸術性とおしゃれ感をアピールします。


■照明「型紙」コレクション
今回、三勝が保有する豊富な意匠の中から選定した「鯛中鯛(たいちゅうたい)」柄を使った「木板」モデルと「生地」モデルの2モデルを試作しました。
「木板」モデルは、シェードに国産のサクラ材を使用します。天然のサクラ材を極薄にスライスし重ね合わせることで軽やかなカーブを有するスタイルを実現しました。鯛中鯛のデザインとの融合で放つ光は、やわらかくオレンジがかった温かみのある光となり、空間にやすらぎを与えます。また、消灯時には木目の美しさが際立ち、点灯すると木の質感が柔らかく映し出されるなど、点灯時と消灯時で異なる雰囲気を楽しめます。
「生地」モデルは、注染染めにより作成した鯛中鯛柄のファブリックが、ドレープを通し幻想的な光のグラデーションを楽しめます。
「鯛中鯛」柄
「鯛中鯛(たいちゅうたい)」柄は、三勝の大正時代の反物の意匠です。「鯛の中(なか)の鯛」と呼ばれ、江戸時代から「めでたい鯛の中でさらにめでたい形」として縁起が良いと言われています。鯛の中(器官)で肩甲骨と鳥口骨(うこうこつ)が癒合してできている胸びれを支える骨をイメージした絵柄です。

今回、この図柄をもとに、木版に「鯛中鯛」の柄をレザーカットしたものを行燈的に表現するデザインと、「鯛中鯛」の柄を生地で表現するデザインの2モデルを開発しました。


当商品は、日本らしさを表現する商品として、国内外のセレクトショップやホテル、旅館等への販売を計画しています。
照明 商品名
The KATAGAMI auro Collection
「木板」モデル名称 KATAGAMI auro - Carved Wood
「生地」モデル名称 KATAGAMI auro - Hand-dyed Cotton
照明 商品スペック
材質:ポリプロピレン、スチール、ポリカーボネート
「木板」モデル:天然木(サクラ)、「生地」モデル:木綿(注染)
サイズ:W43.2×D43.2×H41.0cm
天井からシェード下までの寸法(全高):最短58~最長117cm ※高さ調整可能
仕様:引掛けシーリング コード吊り
ご注意:天然木部分は商品の色味や柄に個体差があります。この商品は組立式です(組立時間:約15分)。
共同開発会社
ランプシェードの製作は株式会社ディクラッセ(本社:東京都台東区、代表取締役:遠藤道明)と共同で行いました。ディクラッセは「あかりに、想いを描く。」をテーマに、白く明るい“光”ではなく、夕陽色でやさしい“あかり”を通して、家での暮らしを豊かにする照明メーカーです。
1965年に前身の遠藤金属工業を東京・入谷で創業し、1992年より「ディクラッセ」として照明器具の販売を開始。以来30年以上にわたり、光と影の陰影や余白をデザインの対象とし、家での生活に安らぎを与えるあかりを届けてきました。
企画・デザインから製造・販売までを一貫して行い、全国のインテリアショップをはじめ、東京・入谷のギャラリーショップ「lux di classe」でも全商品をご覧いただけます。ひとつひとつのプロダクトにはデザイナーの思想と想いを込め、単なるインテリアを超えた、暮らしに寄り添うあかりを提案しています。
協力会社
今回の新作製作プロジェクトは、株式会社SACRA(本社:京都府京都市 代表取締役:林克己)を協力会社として行いました。SACRAは、2001年に「和小物さくら」を創業、2018年に「SACRA」を設立した和装まわりの小物を幅広く手がける会社です。
京好みのやさしい雰囲気に、モダンな感覚を加えたデザインを得意としていて、京都の職人の技や美意識を活かしながら、現代のきものの装いにもマッチするような、今までにない和小物を制作しています。
また、ニューヨークでの展示会などで、日本の和小物を提案しています。
三勝は、今回の新作開発をスタートに、商品ラインナップの拡充を図り、今後100年つづく三勝ブランドの構築を目指します。
「三勝謹製 アートゆかた展」
-ゆかた屋三勝における 「歌川国芳両面相の解釈」 木版画浮世絵から注染へ-
【会期】
2026年3月4日(水)から27日(金)、14:00~17:00(不定休)
【会場受付】
三勝株式会社本社1階
東京都中央区日本橋人形町 3-4-7
【展示会場】
本社ビル正面「百年ギャラリー」1-3階
【三勝ゆかた博物館一般公開】
本社 1 階並びに地下 1 階に併設する「三勝ゆかた博物館」では、明治〜令和にかけて受け継がれてきた伊勢型紙、注染・長板中形の資料、反物、また人間国宝・清水幸太郎氏の作品など貴重な資料を展示、ゆかたの歴史と職人の技の精緻さを体感いただけます。
展示会と併せてご覧いただくことで、ゆかたの深い世界をより立体的に感じていただけます。
【博物館観覧料】
・一階/型染もめんと伊勢型紙のギャラリー 観覧料無料
・地下 1 階/語り部のいる博物館 観覧料 2,000 円(博物館限定手拭+解説付・事前予約制)
三勝株式会社は、ゆかたの文様を通して“日本の美意識を暮らしの中に”届けていきます。
伝統の技に新たな命を吹き込み、次の 100 年へと紡いでまいります。
「江戸東京きらりプロジェクト」
三勝は、東京都の「江戸東京きらりプロジェクト」のモデル事業に選定されています。本プロジェクトは、“Old meets New”をコンセプトに、確かな品質、デザインの美しさはもちろんのこと、現代のライフスタイルに合った新しい提案をしていこうという意欲に溢れる取組を厳選し、東京を代表するブランドとして国内外に紹介しています。 https://edotokyokirari.jp/

三勝株式会社
明治27年(1894年)に創業した、ゆかた製造卸の老舗。ゆかたの本場は東京で、とくに三勝本社所在地の中央区日本橋界隈は繊維問屋街として発展してきました。三勝は、すべて手作業による昔ながらの染色技法にこだわり、ゆかた製品を作り続けています。専属の染職人であった清水幸太郎(1988没)は卓越した技術から昭和30年(1955年)に重要無形文化財に指定されました。その技法は江戸時代から伝わる「長板中形」という高度な技法です。
創業:1894年
本店住所:東京都中央区日本橋人形町3-4-7
公式 HP: http://sankatsu-zome.com/
インスタグラム:sankatsu_yukata
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