障がいが理由のスポーツ弱者をつくらない!誰もが楽しめるスポーツ環境と社会をつくる取り組み
「ミラノ・コルティナ2026パラリンピック」が始まりました。連日の素晴らしいパフォーマンスに圧倒されますが、スポーツは本来、障がいの有無や種類・程度に関わらず全ての人が楽しむ権利があるはずです。
福祉に関する事業も多い労協センター事業団では、早くから障がい者スポーツに対するサポートや支援を行ってきました。今回はその代表例を紹介し、労協センター事業団の障がい者スポーツへの思いと、その先にある社会への取り組みをお伝えします。

パラリンピックだけじゃない!誰もがスポーツを楽しめる日常の場が大切
「ミラノ・コルティナ2026パラリンピック冬季競技大会(3月6日~15日)」では連日パラアスリートたちが活躍しています。国を超えジャンルを超え力の限りを尽くす選手たちの姿は、見る者に感動と勇気を与えてくれます。
彼らは、特別な存在なのでしょうか?いえ、私たちのまわりにも障がいと共にスポーツを楽しみたいと願い、挑戦を続ける人たちが数多くいます。しかし、障がいのある人たちが一般的なスポーツ施設を利用できるかといえば、なかなか難しいのが現実です。
現在、障がい者が専用あるいは優先的に利用できるスポーツ施設(いわゆるパラスポーツ施設)は全国に約160施設(2024年度・笹川スポーツ財団調査)で、障がい者の健康増進やパラスポーツ普及の拠点となっています。一方で、一般的な体育・スポーツ施設の数は21万1300施設(2021年度文部科学省「体育・スポーツ施設現況調査確報値の概要ほか」より)。障がい者スポーツに対応した施設は、数も設備も圧倒的に足りていないのが現状です。
労協センター事業団が運営する「宇都宮市サン・アビリティーズ」
労協センター事業団のなかで障がい者福祉に関係する事業所は全国で約100拠点(障がい児支援を除く)ありますが、そのなかに「障がい者スポーツ」に関連する代表例として「宇都宮市サン・アビリティーズ」があります。
「宇都宮市サン・アビリティーズ」の設立は1984年。労協センター事業団は2006年から、指定管理者としてここで障がい者スポーツの支援や意義の追究と発信、地域と連携した施設運営に携わっています。
宇都宮市サン・アビリティーズ
障がいのある方の教養、文化及び体育の向上を図り、社会参加への促進を通じて障がいのある方の福祉の増進に寄与することを目的としています。
また、一般市民の方々にも施設を使用していただき、障がい者と健常者の交流、更にコミュニティ活動・教養文化体育活動がより盛んになることを目的としています。

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所在地 |
栃木県宇都宮市屋板町251-1 |
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開館時間 |
火曜~土曜:午前9時~午後9時 日曜・祝日:午前9時~午後5時 |
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休館日 |
月曜日(祝日の場合はその翌日) 年末年始(12月29日~1月3日) |
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設備など |
体育館、機能訓練室、音楽室、娯楽室など。障がい者の方優先 |


一般活動
体育館等の貸館業務に加え、卓球や健康体操、屋内グランドゴルフなどのスポーツ教室の開催、レクリエーションの機会として初めての手話やレクダンス、卓球バレーなども開催し、障がい者が気軽にスポーツに触れる機会を提供しています。
体育館や機能訓練室、音楽室や娯楽室などの設備では、障がい者の方を優先に年間4万3千人の人が利用しています。
地域参加の教室開催
障がい者スポーツ行事に限定せず、地域住民らが講師となってトールペイントや絵手紙、フラワーアレンジメントなどの創作活動の教室を実施。地域の人たちが日頃から障がい者と触れ合う機会も企画・創出しています。
各種相談・講習等の開催
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心理カウンセラーに日頃の悩みを相談できる「心のもやもや相談室」なども定期開催
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宇都宮市消防署にご協力をいただき、応急手当の講習会や、避難訓練なども実施
「宇都宮市サン・アビリティーズ」2025年度活動紹介
障がい者スポーツ体験会 2025年11月19日実施
障がいの有無に関わらず、168名が参加。「ボッチャ」「サウンドテーブルテニス」「車イスバスケットボール」などのパラスポーツを体験し、障がいのある人もない人も純粋にスポーツを楽しみました。また、障がいのない人たちが障がい者への理解を深める機会となりました。
会場では、市内の福祉団体らが制作する「雑貨・小物の販売会、ワークショップ」も開催。様々な団体と連携して障がい者の活躍の場づくりの一助としています。
約80名の地域の方がボランティアとして参加協力。地域住民の方にはこうした行事のみではなく、日頃から施設の植栽管理やお花の植え付け(パンジー・ビオラ)など、施設運営のサポーターとしてご協力いただいています。


障がいの有無にかかわらず誰もが気軽にスポーツを楽しめるように
障がい者スポーツ体験会に加え、毎月1回(大会等ある場合除く)「サンアビレクリエーション」を開催しています。障がい者スポーツに特化せず、尚且つ誰もが楽しめる内容として、幅の広いレクリエーションを実施致しました。

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4月 |
ポール・デ・ウオーク(桜の季節に谷貝をポールウォーキング) |
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5月 |
eスポーツ(TV画面を見て手と足を使うスポーツゲーム) |
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6月 |
初めての手話(初心者向けの手話体験教室) |
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9月 |
レクリエーションスポーツ(様々なレクリエーションスポーツを体験) |
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12月 |
Xmasレクリエーション(ゲームやダンスで楽しいXmasを) |
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2月 |
スポーツ吹き矢(的をめがけて精神統一!) |
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3月 |
カローリング(冬季オリンピック種目カーリングの体育館版) |




今年度はこれまで実施したことのない新しいことに挑戦しよう!と、関係者のみんなで知恵を絞り企画いたしました。地域の方々がサンアビの活動に参加することを通じて、障がいのある人たちとの相互理解を深め、助け合いができるよう橋渡し役になりたい。そのような施設づくり、たくさんのファンを増やせるよう、日々努力を続けていきます。
障がい者スポーツ施設を住民同士のつながりを深める地域の拠点に!
障がい者スポーツは特別なものではなく、障がいのある人もない人も含めた日常の中に存在すべきものです。障がい者が日常的にスポーツを楽しみ、挑戦できる環境を整備することは、障がいのない人たちや地域にとっても大切なことだと私たちは考えています。
障がい者スポーツ施設が地域における拠点(ハブ)となり、他の施設・団体や地域住民らとのつながりを生み出し、障がい者の社会参加の機会を増やしていくことが不可欠です。そのためには、障がい者が気軽にスポーツに参加できる機会やメニューを充実させると同時に、継続的に参加できるよう地域住民同士の仲間づくりもポイントです。
また、こうした施設は、地震や豪雨被害などの災害が起きた際には地域の避難所にもなり、障がい者の生活にも配慮した避難所として重要な役割を発揮します。
それは施設の環境面のことだけではありません。災害発生時などいざという時、地域の人たちと共にお互いに支え合うためには、日頃の関係づくりがとても重要なのです。
スポーツだけでなく、生き方や暮らし方、働き方を認め合い尊重し合う社会をめざして
オリンピック・パラリンピックは未来への夢や力を見出す素晴らしい機会ですが、大切なのは、そこで得た気づきをきっかけに行動し、次の世代へつなげていくこと。
労協センター事業団の障がい者に関わる取り組みは、スポーツ施設だけにとどまりません。障がいの有無だけでなく人それぞれの身体的・精神的な相違や社会との関わり方など、一人ひとりがその人らしい生き方や暮らし方、働き方を実現できるよう、さまざまな福祉サービスへの挑戦と、より良い街づくりを推進するチャレンジを続けています。
それぞれのチャレンジを認め合い、喜び合い、笑顔あふれる地域がよりいっそう地域で広まることを期待して。
参考
「宇都宮市サン・アビリティーズ」ホームページ
https://tochigi.roukyou.gr.jp/sun-abi/
*「もっと詳しく知りたい」「興味がある」という方や団体は、下記、労協センター事業団までご連絡・ご相談ください。
労働者協同組合 労協センター事業団 概要

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設立 |
1973年2月23日 |
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代表 |
代表理事 藤田徹 |
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所在地 |
東京都豊島区東池袋1丁目44-3 池袋ISPタマビル7階 |
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事業内容 |
福祉に関わる総合的な事業・ 公共施設等の管理運営・緑化・清掃 |
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