高知県嶺北地域でJ-クレジット創出。流域連携を起点とした新たな森林の価値発揮が本格始動

一般財団法人もりとみず基金が発行から販売までを支援

一般財団法人もりとみず基金

 一般財団法人もりとみず基金(高知県土佐郡土佐町、代表理事:三好一樹、以下もりとみず基金)は、株式会社四国建設センター(高知県高知市、代表取締役:福田真作、以下四国建設センター)が所有する森林を対象に、8年間で約21,000t-CO2のJ-クレジットを創出する森林吸収プロジェクトの計画作成支援を行いました。2026年6月24日に開催されたJ-クレジット制度認証委員会において、プロジェクト登録が認められました。

 本プロジェクトは、四国建設センターが土佐町に有する約560haの社有林のうち405haを対象とし、長年同森林の計画・施業を担ってきた株式会社とされいほく(高知県長岡郡大豊町、代表取締役社長:下村賢彦、以下とされいほく)を含めた3社協働により推進されるものです。

 今後は、もりとみず基金がJ-クレジットの販売を行い、流域連携による嶺北地域の森林整備の促進を目指していきます。

四国建設センターの土佐町笹ヶ谷山林 広大な人工林が広がる

1. プロジェクト発足の背景と目的

 高知県嶺北地域(大豊町、本山町、土佐町、大川村)は、面積の90%を森林が占める森林資源に恵まれた四国の中央に位置する地域です。西日本最大級の多目的ダムである早明浦ダムが位置し、香川県をはじめとした四国の水源地としての役割も担っています。ダムと並んで豊かな森林も水資源の確保に対して重要な役割を持ちますが、近年の林業不振や担い手不足により、間伐等の整備が行き届かず、森林の公益的機能の棄損が危ぶまれています。

 こうした背景のもと、2024年1月にもりとみず基金が設立されました。嶺北地域の4町村と香川県高松市の共同出資で運営される本法人は、森林の適正な整備に向けた計画・管理、森林関連産業の振興、森林の環境価値の発揮、資金循環の仕組み作りを、都市と山村の流域連携で進めることを目指しています。事業の柱のひとつとして、森林の二酸化炭素吸収量を評価し取引するJ-クレジットの創出と販売に積極的に取り組んでいます。

 今回は、土佐町内に森林を所有する四国建設センターと、長らくその森林での間伐等を実施してきたとされいほくから依頼があり、プロジェクト策定へ至りました。 

2.CO2吸収に留まらない森林の環境価値を多面的に評価する取り組み

 もりとみず基金では、J-クレジットの創出に留まらず森林の公益的な環境価値の評価にも取り組んでいます。これまでには、地域全体の水循環シミュレーションによる森林の変化に伴うシナリオ分析を行ってきました。森と水のつながりをより実態に即したものとして見える化する取り組みです。GIS技術*1を活用した広域の森林情報分析を得意としており、研究機関などと連携しながら地域全体の森林の環境価値評価に取り組んでいます。

 今後はIoT機器を使った現地データの取得、生き物データによる生物多様性の把握などにも取り組み、森林の整備が森の環境にどのような影響を与えるかを整理・分析して、J-クレジット購入企業への環境レポートとして活用することを検討しています。

 こうして販売されたJ-クレジットの販売代金は、間伐等の森林整備活動や、担い手の育成に関する取り組みに還元していきます。

*1 GIS(地理空間情報システム):位置情報を持ったデータをデジタル地図上に表示し、視覚化・管理・分析を行う技術。もりとみず基金では地域の森林情報を取りまとめオープンデータ化にも取り組んでいる。 https://www.moritomizu.org/news/post-1719/ 

GISを活用した森林の水資源涵養評価
企業向けエコツアーの様子

3.今後のスケジュール

 2026年度中に第1回のモニタリング検証を実施し、約2,700 t-CO2のJ-クレジット発行を見込んでいます。

 創出されたJ-クレジットは、もりとみず基金が四国建設センターと販売代行契約を締結し、都市部企業を中心に販売していきます 。もりとみず基金は、高松市の「脱炭素先行地域」の取り組みにも参画しており、水を通じてつながる「水源地域(嶺北)」と「利水地域(高松市)」が有機的に協働することで、都市部企業のカーボンオフセットにも貢献していきます。

もりとみず基金は、本プロジェクトに留まらず今後も嶺北地域内の森林を対象にJ-クレジット創出と販売の支援を行っていきます。また、J-クレジットの販売に限らず、森林との接点を作りたい企業向けのツアーなども実施しています。温室効果ガス排出量の相殺(カーボンオフセット)のほか、ESG投資やサステナビリティレポートへの掲載に向けて、確かなストーリーを持つクレジットをお探しの企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

■ 各社コメント

一般財団法人もりとみず基金 代表理事 三好一樹

「水源地域と利水地域をつなぐ本プロジェクトの始動を大変嬉しく思います。今後も豊かな森と水を未来へつなぐストーリーを持ったクレジットとして、都市部企業の環境貢献のサポートとともに、嶺北地域の森林整備の促進に尽力してまいります。」

 

株式会社四国建設センター 代表取締役 福田真作

「先代より大切に育んできた社有林が、地域の皆様との協働によりJ-クレジットという新たな価値を生み出したことを誇りに思います。今後も環境保全と経済性を両立させ、持続可能な森づくりを推進してまいります。」

株式会社とされいほく 副社長 石垣久志

「長年培ってきたH型架線集材システムなどの高度な伐出技術を活かし、嶺北の豊かな森林の適正な管理と間伐を丹念に進めてきました。今回のクレジット創出を力に変え、次世代を担う人材育成と地域の森林整備に一層励んでまいります。」

 

協働3社の概要

【プロジェクト計画作成支援・販売代行】

組織名: 一般財団法人もりとみず基金

代表者: 代表理事 三好一樹

所在地: 高知県土佐郡土佐町田井1495-1

URL:https://www.moritomizu.org/

 

【森林所有者】

会社名:株式会社四国建設センター

代表者: 代表取締役 福田真作

所在地: 高知県高知市葛島1-10-64

事業内容: 建設重機や機材、仮設資材等のレンタル事業、森林の保有・管理。副会長の福田眞苗氏は高知県の林業経営者団体「土佐林業クラブ」の会長も歴任し、高知県の林業振興を牽引してきた。当社では、先代の福田健次郎氏の頃から森林購入をはじめ、企業経営と森林経営の両立、将来を見据えた計画的な育林が熱心に行われてきた。

URL:https://www.k-center.jp/

 

【森林経営計画策定・森林施業実施】

会社名: 株式会社とされいほく

代表者: 代表取締役社長 下村賢彦(大豊町長)

所在地: 高知県長岡郡大豊町川口2042-16

事業内容:嶺北地域にて素材生産事業を展開。人材育成にも力を入れる。H型架線といった特殊な集材方法をはじめとする高度な林業技術を有する。

URL:http://www.tosareihoku.co.jp/

 

■ 本件に関するお問い合わせ先

団体・会社名:一般財団法人もりとみず基金

担当者名:立川、尾崎

電話番号:0887-70-1310

メールアドレス:contact@moritomizu.org

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会社概要

一般財団法人もりとみず基金

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URL
https://www.moritomizu.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
高知県土佐郡土佐町田井1495-1
電話番号
0887-70-1310
代表者名
三好 ⼀樹
上場
未上場
資本金
500万円
設立
2024年01月