幕末から四代続いた町絵師の家が、着物レンタル店に。着物レンタル響 福岡太宰府店が築100年の「聴松園」へ移転、2026年10月1日オープン予定
南画の美術館として公開されていた大正期の建物を改修し、庭は「緑の魔術師」石原和幸氏が手がけます。着物・浴衣あわせて770着を揃えた着物体験の場として、西鉄太宰府駅前に移転します。
西鉄太宰府駅から徒歩約3分、太宰府天満宮まで徒歩約5分の場所に、1926年に建てられた一軒の日本家屋があります。幕末から四代にわたり太宰府の町絵師を輩出した萱島(かやしま)家が暮らし、2012年には南画の美術館「聴松園(ちょうしょうえん)」として公開されていた建物です。
株式会社テックナブ(本社:福岡県福岡市中央区、代表取締役:大田黒 響)が運営する着物レンタル響 福岡太宰府店は、2026年10月1日、この建物へ移転しリニューアルオープンいたします。2025年5月の開業から1年5か月での移転となります。
現在、移転オープンに向けて改修工事を進めています。
大正期の日本家屋で着付けを行い、そのまま庭や縁側で撮影ができる。移転後は、建物そのものを含めた着物体験の場となります。

【本リリースのポイント】
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移転先は1926年築、幕末から四代続いた町絵師・萱島家が暮らした建物。2026年で築100年を迎える
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南画の美術館として公開されていた建物を、着物体験の場として活用
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来店客の約9割が海外からの観光客。西鉄太宰府駅前への移転で、着付けから参拝までの動線を短縮
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庭は、英国チェルシーフラワーショーで金メダル13個を獲得した庭園デザイナー・石原和幸氏が手がける
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着物・浴衣あわせて770着。男性用・子供用も各カテゴリで揃える
【太宰府の伝統行事を、記録し続けた絵師の家】
萱島家は、鶴栖(かくせい/1827-1878)、秀山(しゅうざん/1858-1938)、秀岳(しゅうがく/1886-1939)・秀峰(しゅうほう/1901-1973)兄弟、秀渓(しゅうけい/1934-2008)と、幕末から平成にかけて四代にわたり絵師を輩出してきた太宰府の町絵師の家系です。その画風は、江戸中期に呉春を祖として発展した四條派の影響が強い南画でした。
萱島家が特筆されるのは、作品の質だけではありません。雨乞い行事「龍上げ」、江戸時代の農作業を一年を通して描いた四季農耕図、太宰府天満宮の祭礼の画稿など、地域の伝統文化を「記録する」役割を担い続けてきた家でもあります。太宰府市内の神社には、萱島家が描いた絵馬が今も奉納されています。
初代・鶴栖は、幕末に太宰府に滞在した三条実美ら五卿や維新志士との交流がありました。二代・秀山は太宰府郵便局長を42年間務め、地域の発展にも尽力しています。
太宰府の文化を記録し、次の世代へ伝えてきた家に、「着物を着る文化」を伝えようとする店が入ります。

【南画の美術館として開かれていた建物】
この建物が建てられたのは1926年5月。2026年でちょうど築100年を迎えます。
この建物が「聴松園」として公開されたのは2012年の秋。萱島家の住まいの一部を改装した南画の美術館で、畳に上がって書画を鑑賞する形式でした。開館当初の企画展「町絵師が見た幕末」では、萱島家に伝わる三条実美ら五卿や、野村望東尼が詠んだ歌なども展示されています。
当店がこの建物を移転先に選んだのは、立地条件だけが理由ではありません。
太宰府の伝統行事を記録し、次の世代へ伝えることを担ってきた家です。一方で私たちは、タンスの中で眠ったままの着物に、もう一度着られる場所をつくろうとしています。
受け継がれてきたものが、次に手渡されないまま止まってしまう。建物と着物で形は違いますが、向き合っている課題は同じだと考えました。この建物で着物を貸し出すことは、二つの流れを、同時に動かし直す試みです。

【「太宰府に行くなら着物を着る」を、当たり前にしたい】
代表取締役・大田黒 響のコメント
「京都に行くなら着物を着る、という感覚はもう当たり前になっています。でも太宰府にはまだそれがない。私たちがやりたいのは、『太宰府に行くなら着物を着る』を当たり前にすることです。」
「福岡を訪れた方に、太宰府まで足を延ばす理由をつくりたい。目指しているのは、『響で着物を着たいから、旅先に太宰府を選んだ』と言っていただける状態です。着物が、太宰府に来る理由そのものになればと思っています。」
「体感では、太宰府にいる200人に1人くらいしか着物を着ていません。裏を返せば、まだいくらでも伸ばせるということです。」

【タンスで眠り続ける着物に、着られる場所をつくる】
着物を持っていても、手入れの費用や相談先が分からず、何十年もタンスにしまったままにしてしまう。これは着物業界に共通する課題です。
当店がこの問題に向き合うきっかけは、代表の義母が長年しまい込んでいた一着を店頭に出したことでした。その着物を選んだ韓国からのお客様がSNSに投稿したところ大きな反響があり、以来「この着物を着たい」というご指名が続いています。何年も袖を通されることのなかった一着が、今では多くの方に着られています。
眠っている着物に必要なのは、保管でも買取でもなく、着られる場所そのものではないか。私たちはそう考えています。
いずれは、傷んで着用できなくなった着物や帯を別の形で残す方法も探っていきたいと考えています。
【昔の人が遺したものを、若い世代へ紡ぐ】
着物は本来、親から子へ、祖母から孫へと受け継がれてきたものです。その流れが止まり、タンスの中で終わってしまっている。私たちがやろうとしているのは、その流れをもう一度つなぎ直すことです。
昔の人が遺したものを、若い世代へ紡いでいく。いずれは、傷んで着用できなくなった着物や帯を別の形で残す方法も探っていきたいと考えています。移転は、そのための場所を得ることでもあります。


【暑い日は、背中に保冷剤を入れてお渡ししています】
当店では、夏場にお客様の背中へ保冷剤を入れてお渡ししています。着物の作法を厳格に見る立場からは、認められない行為かもしれません。
それでも、暑さで倒れそうになりながら我慢して着るより、快適に一日を過ごしてまた着たいと思ってもらうほうが大切だと考えています。着方が正しいかどうかを細かく問うことよりも、まず着てみること、着物に触れてみること。その積み重ねが、文化を残すことにつながるはずです。
【着付け師が「日常的に」働ける場所をつくる】
着付けの技術を持つ人が活躍できる機会は、成人式と七五三に集中しがちです。年に数回の繁忙期に仕事が偏るため、技術を身につけても継続的な仕事にならず、担い手が減っていく構造があります。
当店では着付けの依頼が日常的に発生するため、新たに着付けを学び始める人が生まれています。着る人がいて、着せる人が育つ。この循環そのものが、文化を残す現実的な方法だと考えています。

【来店客の約9割が海外から。だからこそ、日本の方にも着てほしい】
当店は日本語・韓国語・繁体字・簡体字・英語の5言語でウェブサイトを運用し、予約ページでも言語を選べます。ご予約の約8割は、旅行予約サイトを介さない直接予約です。現在ご来店いただくお客様の約9割は、韓国・香港・台湾をはじめとする海外からの観光客で、日本のお客様は1割に満たない状況です。
多言語対応を進めた結果として海外のお客様に支持をいただいていますが、この構成そのものは課題だと受け止めています。
当店のGoogleビジネスプロフィールに寄せられた口コミは、2026年9月9日時点で312件です。2025年5月の開業から約1年4か月で、太宰府天満宮周辺で着物レンタルを行う7店舗のうち最も多い件数となっています(2026年9月9日、Googleマップで「太宰府 着物レンタル」と検索して表示された店舗のうち、太宰府天満宮周辺で着物レンタルを行う7店舗を対象に、当社が口コミ件数を比較。自社調べ)。
その口コミの多くは、韓国語・中国語・英語で書かれています。海外のお客様に支持いただいている証である一方、日本のお客様にとっては「外国人向けの店」という印象を強めてしまっている面もあると考えています。この状態そのものを変えていきたいと思っています。
太宰府は、地元の方にとっては「着物を着て歩く場所」ではないのかもしれません。その前提を変えていくことが、移転後の課題です。
【移転で変わること】
アクセス
現店舗は西鉄五条駅から徒歩8分。移転後は西鉄太宰府駅から徒歩約3分、太宰府天満宮まで徒歩約5分となり、着付けから参拝までの動線が大きく短縮されます。

受け入れ体制
現在は1時間あたり8名までの受け入れ体制をとっています。移転後は着付けスペースが広がるため、スタッフの体制を整えながら、受け入れ人数を段階的に拡大していく予定です。
撮影
これまでは着付けを終えたお客様がそのまま店外へ出る形でしたが、移転後は建物の庭や縁側を撮影スペースとして開放します。着付けから撮影までを一か所で完結できる着物体験になります。
参道までは徒歩1分。着物のまま参道の散策や参拝へ向かえます。

この庭は、庭園デザイナーの石原和幸氏が手がけます。着物姿での撮影を楽しんでいただける庭にしたいと考えています。
石原氏は1958年長崎県生まれ。株式会社石原和幸デザイン研究所の代表を務め、世界最古にして最も権威ある園芸展「英国チェルシーフラワーショー」で、これまでに合計13個のゴールドメダルを獲得しています。エリザベス女王から「緑の魔術師」と称された庭園デザイナーです。羽田空港第一ターミナルビルの庭園「花の楽園」、JR渋谷駅前「ハチ公の庭」などを手がけ、福岡でも、みずほPayPayドーム福岡の緑化やホテルトラッド博多「チェルシーガーデン」を担当しています。
庭園デザイナー 石原和幸 オフィシャルサイト:https://kaza-hana.jp/

【女性用着物200着、男性用着物80着。カテゴリごとに選べます】
当店では、着物体験に使用する着物と浴衣をあわせて770着ご用意しています。
内訳は、女性用の着物200着、女性用の浴衣200着、男性用の浴衣150着、 子供用の浴衣100着、男性用の着物80着、子供用の着物40着です。
着物レンタル店では男性用や子供用の在庫が限られることが多く、ご家族やグループでお越しの際に全員が好みの一着を選べないことがあります。当店では各カテゴリの点数を揃えているため、どなたでも選ぶところから楽しんでいただけます。
着付けから返却までを含めた着物体験として提供しており、20代のお客様には淡い色合いの着物が選ばれる傾向があります。

【報道関係者の皆様へ】
現在改修工事中の建物内部について、取材・撮影を受け付けております。工事中の様子、および10月1日のオープン当日、いずれの取材も可能です。
本リリース掲載の画像は、報道目的での使用に限り無償でご利用いただけます。画像データのご提供、代表・スタッフへの取材をご希望の場合は、下記までご連絡ください。
【移転後の店舗概要】
店舗名:着物レンタル響 福岡太宰府店
所在地:福岡県太宰府市宰府1丁目15-11
アクセス:西鉄太宰府駅から徒歩約3分(太宰府観光駐車場 奥)/太宰府天満宮まで徒歩約5分
営業時間:9時〜17時
移転オープン日:2026年10月1日(予定)
※内装工事の進捗により変更となる場合があります。最新情報は当店ウェブサイトにてお知らせいたします。
公式サイト:https://kimono-hibiki.com/
Instagram:https://www.instagram.com/kimono.hibiki.dazaifu/
【運営会社】
社名:株式会社テックナブ
代表者:代表取締役 大田黒 響
設立:2025年2月12日
資本金:2,000,000円
所在地:福岡県福岡市中央区薬院2丁目4-29 Yis'1薬院502号
電話番号:092-600-1095
事業内容:旅館集客支援事業/着物レンタルショップ事業/遊漁船集客支援事業/WEBメディア運営
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社テックナブ
TEL:092-600-1095
お問い合わせフォーム:https://technav.jp/contact/
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