共栄木材、四国初のネイルプレートトラス生産設備を導入し、大スパン木造事業を本格展開
木質トラス専用工場を拠点に、倉庫・工場・農業施設・畜舎などの無柱空間を計画初期から支援
株式会社共栄木材(本社:愛媛県伊予市、代表取締役社長:西下文平)は、四国で初めてマイテック社製のネイルプレートトラス(ライトフレームトラス)生産設備と専用CADを導入しました。木質トラス専用工場を拠点に、倉庫、工場、農業施設、畜舎、店舗などを対象とした大スパン木造事業を本格展開します。
共栄木材では、ネイルプレートトラス、LVLビス接合トラス、I型ジョイストなどを建物の用途や規模に応じて使い分け、木造による広い無柱空間を提案します。構造計画、構造計算、トラス製作、2×4パネルや構造材の供給、建て方支援まで、地域の設計事務所や工務店と連携しながら計画初期から支援します。

四国初の生産設備と木質トラス専用工場
ネイルプレートトラスは、木材の接合部に歯の付いた鋼板を両面から圧入して製造する屋根・床トラスで、ライトフレームトラスとも呼ばれます。専用CADで設計し、工場内で加工、組立、圧着、検査まで行うことで品質を管理しやすく、現場加工の削減や施工の省力化にもつながります。
共栄木材は2025年、四国地域で初となる生産設備一式と専用CADを導入し、木質トラス専用工場での製作体制を整えました。下部構造は枠組壁工法と在来軸組工法の双方に対応し、SPFなどの北米材に加え、条件に応じて国産材を用いたトラスも提案します。建物条件によっては、20mを超える無柱空間も検討できます。



自社で建て、使い続けてきた大スパン木造
共栄木材の大スパン木造への取り組みは、今回の設備導入から始まったものではありません。2009年に本社敷地「三秋プレイス」へI型ジョイストを使った大スパン工場を2棟建設して以来、高強度LVLを用いた無柱倉庫や、ビス接合による木質トラスの倉庫など、構造の異なる大スパン木造を自社で建設し、実際の仕事場として使い続けてきました。
事業拡大の契機となったのが、2022年に竣工した、高強度LVLをビス接合したトラスを用いる「三秋バーン」です。完成後は作業場として日常的に使用するとともに、設計者、工務店、事業者などに一般公開し、これまでに延べ500名を超える方々に見学いただきました。実際の無柱空間や木質トラスの構成を体感してもらうことで、大スパン木造への理解が広がり、木質トラス事業を拡大する大きな後押しとなりました。

大スパン木造は、建てた後が大事
大スパン木造では「何メートル飛ばせるか」という数字が注目されがちです。しかし、建築主にとって重要なのは、完成後に使いやすく、長く事業に役立つ建物であることです。
共栄木材の工場や倉庫は展示用のモデルではなく、フォークリフトや大型車両が出入りし、木材や製品を保管する実際の仕事場です。長く使う中では、フォークリフトの爪や荷物が柱に当たるため保護材を巻く、業種によって基礎を高くする、トレーラーが建物内を通り抜けられる動線を確保するといった、図面や構造計算だけでは分かりにくい課題が見えてきました。
開口部の位置、軒高、基礎の高さ、車両動線、荷物の置き方、天窓による材料の日焼けなど、完成後の使い方を構造計画の前から考えることが大切です。自社で建て、使い続けてきた経験を次の計画へ反映することが、共栄木材の大スパン木造提案の特徴です。


林業研究センターで接合部の強度を検証
共栄木材は、愛媛県の「令和7年度 新たな県産材利用促進事業」の採択を受け、愛媛県農林水産研究所林業研究センターに研究を委託し、ビス接合による木質トラスの接合耐力実験を行いました。
愛媛県内で供給される杉・桧のJASディメンションランバーと高強度LVLを用いて、材料による接合耐力の違いを比較し、設計に必要な強度を確認しました。経験だけに頼らず、実験で得られた知見を設計へ反映し、構造用ビスと国産ツーバイ材を組み合わせた木質トラスの普及に取り組みます。
大切なのは、初期プランから相談すること
大スパン木造では、平面、外観、屋根形状などが固まった後に木造化を検討すると、材料寸法、トラスの高さ、運搬方法、レッカー配置、壁や基礎との取り合いに無理が生じることがあります。
建物の用途、必要な無柱空間、軒高、屋根形状、積雪、開口部、フォークリフトや大型車両の動線を初期段階で共有することで、材料を効率的に使える寸法や施工しやすい工法を検討できます。「木造で可能か分からない」という段階から相談いただくことが、計画の選択肢を広げます。
実際の無柱空間を体感できる工場見学
三秋プレイスでは、I型ジョイスト、LVL、ビス接合トラスなど、異なる木質構造を使った工場、倉庫、作業場を見学できます。ネイルプレートトラス専用工場も、稼働状況に応じて案内します。
完成写真だけでは伝わらない無柱空間の広さ、トラスの見え方、フォークリフトや荷物を置いた状態、木材の経年変化、傷や補修跡まで確認できます。設計事務所、工務店、建築主、物流、製造、農業、畜産などの事業者を対象に、事前予約制で工場見学を随時受け付けています。実際に使われている大スパン木造を、ぜひ体感してください。


代表取締役社長・西下文平のコメント
「大スパン木造では、飛ばせるスパンの数字だけでなく、建てた後に本当に使いやすいかを大切にしています。私たちは、自社でさまざまな大スパン木造を建て、実際の工場や倉庫として長く使ってきました。傷や補修跡、木材の経年変化も含めて見ていただけることが、共栄木材ならではの提案につながっていると思います。
まずは実際の無柱空間を体感していただき、計画の初期段階から、構造、動線、施工方法について一緒に考えたいと思っています。これまで鉄骨造が前提だった倉庫、工場、農業施設、畜舎にも、木造という選択肢を広げていきます」

今後の展開
共栄木材は、四国初のネイルプレートトラス生産設備と木質トラス専用工場を活用し、四国を中心に中四国および全国の大スパン木造案件に対応します。自社施設の見学、構造見学会、設計者・工務店向けの情報発信を続けるとともに、林業研究センターで得られた知見を生かし、国産材を使用した木質トラスの普及に取り組みます。
株式会社共栄木材について
株式会社共栄木材は、1948年創業の木材加工・販売会社です。愛媛県伊予市を拠点に、木質トラス、2×4パネル、在来木造プレカット材、焼杉、無垢内外装材などを製造・供給しています。

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会社名 |
株式会社共栄木材 |
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代表者 |
代表取締役社長 西下文平 |
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本社 |
愛媛県伊予市三秋1130-1 |
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木質トラス工場 |
愛媛県伊予市双海町大久保44-12 |
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創業 |
1948年創業 |
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公式サイト |
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