日本全国とアジアの小学生77,100名がネットで参加
「第72回学童歯みがき大会」開催
◆ 韓国、中国、香港、フィリピン、ベトナム、タイ、シンガポールからも参加
今年は、日本国内の1,287校に加え、韓国、中国、香港、フィリピン、ベトナム、タイ、シンガポールの海外7カ国・地域の15校を含む、1,302校77,100名の小学生が参加する大規模な教育イベントとなった。
◆歯ぐきの役割や大切さ、歯みがき、歯間清掃の重要性を理解
大会では、明海大学 学長 安井利一先生監修のもと、「見つけよう!4つのサイン。自分で作るぞ元気な歯ぐき」をテーマに、歯ぐきの役割や大切さについて参加児童の興味をひきつつ、しっかり理解できるような様々な工夫がされていた。
オリジナルのうちわを使ったクイズや、3DのCGを用いた解説など、児童も楽しみながら参加していた。今年から、多様な表現を活用できるバーチャルスタジオ方式での配信を採用したが、今まで以上に児童の知識定着や意識付けを深める内容となった。また、予防歯科のポイント「歯垢を残さず落とす」を実践するために、ハブラシに加えてデンタルフロスの使い方講座も実施。参加児童は、ハブラシとデンタルフロスの使い方を学び、自分の健康は自分で守るという意識をもって熱心に取り組んでいた。なかなか知る機会の少ない「歯ぐき」のことや、毎日の歯みがきをしっかりできる方法などを楽しく学ぶことができ、貴重な経験となったのではないだろうか。
◆ 健康な歯と歯ぐきで、よく噛んでおいしく食べて丈夫な身体を
今大会を終えて、ライオン歯科衛生研究所 口腔保健部長 稲葉卓氏は、「本年度は、小学生にとって、日頃気にとめることが少ない『歯ぐき』を取り上げました。歯ぐきの健康について理解を深め、歯肉炎になりそうな時に出る歯ぐきからのサインを見逃さず、歯みがきをきちんと行うことで歯肉炎も健康な歯ぐきに戻せることを伝え、自らが行う健康行動の大切さを学んでもらいました。また、歯みがき実習では、健康な歯と歯ぐきを保つための歯みがきの方法やデンタルフロスの使い方に取り組んでもらいました。この学童歯みがき大会で学んだことを実践して、健康な歯と歯ぐきを守る予防歯科の習慣をつけていってほしいと思います。」と語った。
日本とアジア各国の小学生がインターネットで結ばれ、歯と口の健康について一緒に学んだ「第72回学童歯みがき大会」。大会は回を重ねるごとに参加国・参加学校が増えており、学校での健康教育行事として定着してきている。口腔衛生教育という世界共通の取り組みを、インターネットを介してグローバルに発信するという、国際化社会において大変意義のある大会であったといえるだろう。
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