高岡御車山祭、ユネスコ無形文化遺産に登録。“動く美術館”、御車山を守り継いできた町民の心意気と、名工の技とは。
登録を記念し、東京・日本橋の「日本橋とやま館」にて企画展開催!(2016.12.16〜25)
このたび、「高岡御車山祭の御車山行事」を含む「山・鉾・屋台行事」33件が、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。高岡御車山祭は国の重要有形・無形民俗文化財両方に指定されているとともに、「日本遺産」に認定された高岡市のストーリーの構成文化財でもあり、これらに続き世界でも認められたことになります。
高岡御車山祭は、加賀前田家二代当主前田利長が1609年に高岡を開町した際、父の利家が豊臣秀吉から拝領した御所車を、高岡の町民に与えたものが始まりと伝えられています。高岡に根付く伝統工芸による装飾をまちごとに競い合った華やかさは、高岡の町民の富と職人の技の結晶といえるでしょう。
今回の登録を記念し、12月16日(金)〜12月25日(日)の期間、東京・日本橋の「日本橋とやま館」(東京都中央区日本橋室町1-2-6 日本橋大栄ビル1F)で企画展を開催します。工芸品の展示・販売、高岡御車山のPR展示のほか、高岡クラフトの器でのランチ提供や、伝統工芸体験(17・18日のみ)も実施します。
高岡御車山祭は、加賀前田家二代当主前田利長が1609年に高岡を開町した際、父の利家が豊臣秀吉から拝領した御所車を、高岡の町民に与えたものが始まりと伝えられています。高岡に根付く伝統工芸による装飾をまちごとに競い合った華やかさは、高岡の町民の富と職人の技の結晶といえるでしょう。
今回の登録を記念し、12月16日(金)〜12月25日(日)の期間、東京・日本橋の「日本橋とやま館」(東京都中央区日本橋室町1-2-6 日本橋大栄ビル1F)で企画展を開催します。工芸品の展示・販売、高岡御車山のPR展示のほか、高岡クラフトの器でのランチ提供や、伝統工芸体験(17・18日のみ)も実施します。
※今回のリリース内容を、PDF(http://prtimes.jp/a/?f=d18038-20161202-8928.pdf)に分かりやすくまとめております。ぜひご参照ください。
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■春を寿ぎ、邪気を祓いながら練り歩く御車山。
毎年5月1日に7基の「山車(やま)」(=御車山)がまちを巡行する高岡御車山祭。商人のまちとして栄えた山町筋の人々が、その財力でより豪華なものへと変えながら守り継いできた山車は、金工・漆工・染織などの優れた工芸技術で装飾され、“動く美術館”とも呼ばれる日本屈指の絢爛豪華さです。山車を先導する獅子頭が露払いをし、続いてお囃子を奏でながら厳かに力強く進む山車は、見る者を別世界へと誘います。4月30日の宵祭りも必見で、山宿を務める家では、金屏風を背に人形や幔幕が飾られ、神様を迎える入魂式が行われるほか、山車もライトアップされます。
■高岡の歴史が刻み込まれた山町筋。
御車山祭に風情を添える、裃と一文字笠で正装した男性たちは、山町筋の旦那衆。重要伝統的建造物群保存地区でもある山町筋は、漆喰塗りの土蔵造りの家が建ち並び、最も山車が美しく映える場所でもあります。
山町筋は、前田利長公が高岡城の西側に商人のまちとして整備し、近隣の城下町などから町民を招いてできたまちです。高岡城が廃城になったあとも、三代の利常公が町民の転出を禁じて商業政策を打ち出し、高岡は加賀藩の米や塩、綿の集積地となり、経済の中心地としてどんどん栄えていきました。
土蔵造りの家は明治33年(1900)の高岡の大火後、防火対策として建てられたものです。地区の代表的な建築物である菅野家住宅の内部は、全国から貴重な材を集めた数寄屋風の建築で、2階の観音開きの扉や隣家との間にあるレンガの壁は防火対策の表れです。通りにはレンガ造りの銀行のように洋風建築もあり、豪商たちの財力と心意気を、今も感じることができます。
山町筋には、高岡御車山祭を、様々な角度で紐解く施設「高岡御車山会館」があります。その奥深い歴史や、漆工・金工・染織の優れた技の紹介のほか、通年での御車山展示も。また、祭りの様子を超高精細画質の4K大型シアターで楽しめます。
・高岡御車山会館 http://mikurumayama-kaikan.jp/
■高岡の優れた伝統技術が、山・鉾文化を支え、守っている。
高岡のものづくりの礎は、前田利長が町外から、河内鋳物師の流れを汲む7人の鋳物師を招いたことに始まります。加賀藩は鋳物師を廃藩まで手厚く保護し、鋳物師たちは税金の免除など多くの特権が与えられたため、高岡は日本有数の鋳物の産地になっていきました。
鋳物師たちが土地を拝領し活躍した場所は金屋町と名づけられ、今も千本格子の建物が並び、重要伝統的建造物保存地区として江戸時代からの趣を今に伝えています。
高岡で培われてきた伝統と技術を次世代に伝え、未来への発展を目指すシンボルとして、2013年からの5年計画で「平成の御車山」を制作しています。本座に前田利長と永姫、相座に満姫を配し、歴史都市・高岡の「400年の歴史」を表現しています。
高岡御車山の保存修理や平成の御車山の制作を主に行っているのは、人間国宝の大澤光民氏をはじめ、高岡地域を中心とする伝統産業技術者約100名で組織している「高岡地域文化財等修理協会」です。県内外の山・鉾・屋台等の新調や保存修理を行い、伝統産業技術の向上や継承、後継者育成などを目指しています。また、高岡では、「高岡市ものづくり・デザイン人材育成特区」として市内の全小中学校で独自の教科「ものづくり・デザイン科」を実施しているほか、デザインや工芸に特化した産業支援機関、大学・高等学校などものづくりと伝統技術を支える公共機関が数多くあります。
<関連TOPICS>
◎高岡のものづくり企業が 国際的なデザインアワードを続々受賞!
今秋、3つの企業の商品が国際的な賞を獲得しました。1つは、 四津川製作所のkisen cupシリーズ。2016年アジアデザイン賞(香港デザインセンター主催)のプロダクト&工業デザイン部門において銅賞を受賞しました。また、台湾政府主催の2016金点設計奨(ゴールデン・ピン・デザインアワード)プロダクトデザイ ン部門で、(株)能作の「LASSO」および(株)山口久乗の「こころりん」が特別賞ベストオブゴールデン・ピンの最終候補に選ばれました。
・四津川製作所 www.kisen.jp.net
・能作 www.nousaku.co.jp
・山口久乗 www.kyujo-orin.com
◎職人100名による100の「そろり」。12月富山、1〜2月東京にて展示予定!
今年創業100周年を迎えた能作の記念事業「100のそろり」。伝統的な茶席の花入れ「そろり」を、高岡の職人100名がそれぞれの技術や創意工夫で制作しました。今冬、富山・東京で展示し、受注販売も行います。全てのそろりの特徴を紹介した書籍も完成し、同会場にて販売予定です。
●12月21日‐12月27日 富山大和アートサロン
●2017年1月18日‐1月24日 松屋銀座7階 遊びのギャラリー
●2017年2月15日‐2月28日 日本橋三越本館5階 スペース#5
※詳細は能作HP(www.nousaku.co.jp)参照
◎英語版・簡体字版パンフレット完成!
訪日外国人への訴求を狙い、このたび新たに英語版・簡体字版パンフレットが完成しました。表面にて日本遺産に認定された高岡の物語を紹介し、裏面にはイラストマップや実用的なトラベル情報を掲載しています。ご希望の方には無料でお送りします。CREP4 (info★crep4.com)までお申込みください。
※メールアドレスは、★を@に変えてください。
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■春を寿ぎ、邪気を祓いながら練り歩く御車山。
毎年5月1日に7基の「山車(やま)」(=御車山)がまちを巡行する高岡御車山祭。商人のまちとして栄えた山町筋の人々が、その財力でより豪華なものへと変えながら守り継いできた山車は、金工・漆工・染織などの優れた工芸技術で装飾され、“動く美術館”とも呼ばれる日本屈指の絢爛豪華さです。山車を先導する獅子頭が露払いをし、続いてお囃子を奏でながら厳かに力強く進む山車は、見る者を別世界へと誘います。4月30日の宵祭りも必見で、山宿を務める家では、金屏風を背に人形や幔幕が飾られ、神様を迎える入魂式が行われるほか、山車もライトアップされます。
■高岡の歴史が刻み込まれた山町筋。
御車山祭に風情を添える、裃と一文字笠で正装した男性たちは、山町筋の旦那衆。重要伝統的建造物群保存地区でもある山町筋は、漆喰塗りの土蔵造りの家が建ち並び、最も山車が美しく映える場所でもあります。
山町筋は、前田利長公が高岡城の西側に商人のまちとして整備し、近隣の城下町などから町民を招いてできたまちです。高岡城が廃城になったあとも、三代の利常公が町民の転出を禁じて商業政策を打ち出し、高岡は加賀藩の米や塩、綿の集積地となり、経済の中心地としてどんどん栄えていきました。
土蔵造りの家は明治33年(1900)の高岡の大火後、防火対策として建てられたものです。地区の代表的な建築物である菅野家住宅の内部は、全国から貴重な材を集めた数寄屋風の建築で、2階の観音開きの扉や隣家との間にあるレンガの壁は防火対策の表れです。通りにはレンガ造りの銀行のように洋風建築もあり、豪商たちの財力と心意気を、今も感じることができます。
■季節を問わず、御車山祭を深掘り!
山町筋には、高岡御車山祭を、様々な角度で紐解く施設「高岡御車山会館」があります。その奥深い歴史や、漆工・金工・染織の優れた技の紹介のほか、通年での御車山展示も。また、祭りの様子を超高精細画質の4K大型シアターで楽しめます。
・高岡御車山会館 http://mikurumayama-kaikan.jp/
■高岡の優れた伝統技術が、山・鉾文化を支え、守っている。
御車山を彩る伝統工芸が示すように、高岡は高岡銅器や高岡漆器に代表されるものづくりのまちです。今もその伝統の技と職人の心意気は生きてり、世界的に高い評価を受けるプロダクトも数多く生まれています。
高岡のものづくりの礎は、前田利長が町外から、河内鋳物師の流れを汲む7人の鋳物師を招いたことに始まります。加賀藩は鋳物師を廃藩まで手厚く保護し、鋳物師たちは税金の免除など多くの特権が与えられたため、高岡は日本有数の鋳物の産地になっていきました。
鋳物師たちが土地を拝領し活躍した場所は金屋町と名づけられ、今も千本格子の建物が並び、重要伝統的建造物保存地区として江戸時代からの趣を今に伝えています。
■人間国宝も輩出する高岡。次代に伝統技術を残す取組みが集積。
高岡で培われてきた伝統と技術を次世代に伝え、未来への発展を目指すシンボルとして、2013年からの5年計画で「平成の御車山」を制作しています。本座に前田利長と永姫、相座に満姫を配し、歴史都市・高岡の「400年の歴史」を表現しています。
高岡御車山の保存修理や平成の御車山の制作を主に行っているのは、人間国宝の大澤光民氏をはじめ、高岡地域を中心とする伝統産業技術者約100名で組織している「高岡地域文化財等修理協会」です。県内外の山・鉾・屋台等の新調や保存修理を行い、伝統産業技術の向上や継承、後継者育成などを目指しています。また、高岡では、「高岡市ものづくり・デザイン人材育成特区」として市内の全小中学校で独自の教科「ものづくり・デザイン科」を実施しているほか、デザインや工芸に特化した産業支援機関、大学・高等学校などものづくりと伝統技術を支える公共機関が数多くあります。
<関連TOPICS>
◎高岡のものづくり企業が 国際的なデザインアワードを続々受賞!
今秋、3つの企業の商品が国際的な賞を獲得しました。1つは、 四津川製作所のkisen cupシリーズ。2016年アジアデザイン賞(香港デザインセンター主催)のプロダクト&工業デザイン部門において銅賞を受賞しました。また、台湾政府主催の2016金点設計奨(ゴールデン・ピン・デザインアワード)プロダクトデザイ ン部門で、(株)能作の「LASSO」および(株)山口久乗の「こころりん」が特別賞ベストオブゴールデン・ピンの最終候補に選ばれました。
・四津川製作所 www.kisen.jp.net
・能作 www.nousaku.co.jp
・山口久乗 www.kyujo-orin.com
◎職人100名による100の「そろり」。12月富山、1〜2月東京にて展示予定!
今年創業100周年を迎えた能作の記念事業「100のそろり」。伝統的な茶席の花入れ「そろり」を、高岡の職人100名がそれぞれの技術や創意工夫で制作しました。今冬、富山・東京で展示し、受注販売も行います。全てのそろりの特徴を紹介した書籍も完成し、同会場にて販売予定です。
●12月21日‐12月27日 富山大和アートサロン
●2017年1月18日‐1月24日 松屋銀座7階 遊びのギャラリー
●2017年2月15日‐2月28日 日本橋三越本館5階 スペース#5
※詳細は能作HP(www.nousaku.co.jp)参照
◎英語版・簡体字版パンフレット完成!
訪日外国人への訴求を狙い、このたび新たに英語版・簡体字版パンフレットが完成しました。表面にて日本遺産に認定された高岡の物語を紹介し、裏面にはイラストマップや実用的なトラベル情報を掲載しています。ご希望の方には無料でお送りします。CREP4 (info★crep4.com)までお申込みください。
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