第一線で活躍する女性リーダーに必要な資質「しなやか」さとは 『困った』『弱った』と言えることこそ、女性リーダーの強さなのでは
~「しなやかさの作り方 ~らしく生きる女性たちのストーリー~」トークショーを開催~
パナソニック コンシューマーマーケティング株式会社が運営するショッピングサイト パナソニック ストアでは、女性らしい「しなやか」さを持ち、仕事もプライベートも「自分らしく」輝いている女性たちをもっとサポートしたいという思いから、レッツノート プレミアム エディション特設サイト「Let's talk business! WOMEN~自分らしく、しなやかに生きていくために~」をオープンしました。
「Let's talk business! WOMEN~自分らしく、しなやかに生きていくために~」
http://jp.store.panasonic.com/pc/sp/letstalk_woman/#about
その活動の一環として、「しなやかさの作り方 ~らしく生きる女性たちのストーリー~」をテーマに、モデレーターとして谷本有香さん(Forbes JAPAN副編集長)、登壇者として白木夏子さん(HASUNA代表取締役社長)、坊垣佳奈さん(サイバーエージェント・クラウドファンディング取締役)、堀江章子さん(アクセンチュア執行役員)を迎えたトークショーを2016年3月15日に開催しました。
当日は特設サイト「Let's talk business! WOMEN」などで募集した女性リーダー40人ほどが参加。「しなやか」をテーマに「しなやか」さの定義、女性リーダーだからこそ経験したこと、「しなやか」さを身につけたきっかけなど、登壇者のトークに耳を傾けました。その後のワークショップで「しなやか」さについて学んだことなどを発表・共有しました。
■女性リーダーが考える「しなやか」さの定義とは
「しなって戻るばねのような強さ」(白木さん)
「多様性を受け入れること」(坊垣さん)
「決めつけず、いろんな変化に対応すること」(堀江さん)
トークショーでは最初に、モデレーターの谷本さんが、白木さん、坊垣さん、堀江さんに「しなやか」さの定義を尋ねました。
白木さんは「(しなって戻るバネのような)強さ」だと回答。「ジュエリーブランドHASUNAのお客様は、企業で活躍する女性リーダーが多く、身なりがきちんとして美しい方ばかり。創業時には私も店頭で販売していて、お客様をじっと観察した結果、彼女たちが美しい理由について1つ気づきました。家庭を持ち、仕事を持ち、責任を持ち、そして何より、生き方のポリシーを持っている。そういう強さが彼女たちを美しく輝かせていて、しかもその強さというのは、岩のような堅い強さではなく、しなって戻るバネのような強さ」なのだと。
坊垣さんの答えは「多様性を受け入れる」ことでした。「サイバーエージェントに入社して10年、環境の変化が激しい中で、今までに4つの会社・事業を立ち上げてきました。新人のころは、自分の考えに執着していたのですが、次第に柔軟になり、変化を受け入れられるようになりました。さらに、多様性を受け入れ、「どう思う?」と聞けるようになると、自分が楽になるだけでなく、自分の周りにいる人たちも楽になる」という経験をしたことが背景にあるようです。
堀江さんが考える「しなやか」さの定義とは、「決めつけないこと」だそうです。「アクセンチュアに入社したころは、『こうじゃなきゃだめだ』『こうするぞ』と言ってばかりいました。けれど、そうやって決めつけていたときほど、出鼻をくじかれたり、落とし穴に落ちたりしていました。逆にあまり決めつけず、いろんな変化に対応できたときの方が、多くのことをやり遂げることができました」と自らの体験を話されました。
■「女性リーダー」だからこそ経験してきたこと
「女性のマネジャーというだけで、すぐに覚えてもらえた」(堀江さん)
「組織づくりの上で、女性らしさ、感性の鋭さが活きる」(坊垣さん)
「女性起業家としての活動が、貧困に苦しむ女性の力になれる」(白木さん)
続いてのトークテーマとして、谷本さんは「女性リーダーには、“美人”起業家、“女性”マネジャーなど、男性だったら付かない肩書きが付いてしまいます。女性リーダーだからこそ経験して良かったこと、悔しかったことはありませんか」と問い掛けました。
それに対して堀江さんは、「良い経験も悪い経験もあります。私の担当するプロジェクトは金融業界のお客様相手のものが多く、上層部はほとんどが男性。女性のコンサルタント、マネジャーというだけで目立ち、すぐに覚えてもらえたのは良かったことです。けれど、責任ある仕事を女性に任せたことがない方々ばかりでしたので、『あの人で大丈夫?』と不安に思われることもありました」と答えました。
坊垣さんは、「インターネット業界には女性が普通に職場にいるので、『女性だから特別扱いされた』『女性だから損した』と思ったことはあまりありません。ただ、マネジメントになると組織づくりの上で、女性らしさ、感性の鋭さが活きることがあります。メンバーの調子が悪いことにいち早く気がついたり、相手に合わせて言葉を選び柔軟に声を掛けることができます」と感じているそうです。
白木さんは「私は年に何度かパキスタン、ペルーなどの奥地を訪ね、宝石を研磨してくれている女性や子どもと会っています。そのときに私が女性だからなのか、最初からすごく心を開いてくれる感じがします。あるとき、貧困だから教育を受けられなかった、外国どころか村の外に行くことすら許されなかった女性から『会社を1人で起業して、私たちのところへ1人で訪れてくれる女性がいると思うだけで、力が湧いてくる』というメッセージをもらったことがありまして。私が女性だからこそ、彼女たちの力になれているのは良かったことです」というエピソードを披露してくれました。
■「しなやか」さを身につけたきっかけは何だったのか
「環境の変化に対応しようとして自然と」(坊垣さん)
「親友に『感情を出さない。能面みたい』と言われて」(白木さん)
「グローバルのリーダーが『みんなの成功が私の成功』とサポートしてくれて」(堀江さん)
谷本さんはここで、「しなやかさの作り方」というメインテーマに戻り、「お三方は『しなやか』さを身につけているが、それまでには紆余曲折があったと思います。皆さんにとって、『しなやか』さを身につけたきっかけ、現在の輝かしいポジションにつくことになったターニングポイントがあったら教えてくれませんか」と質問しました。
まず坊垣さんは「環境の変化に対応しようと思っているうちに、自然と」という答えでした。「人はお互いがお互いに『相手の方から自分に合わせてほしい』と思ってしまう生き物。新しいメンバー、初めて一緒にお仕事をする人には、私の方から最初に、ダメなところ、不得意なことなどを包み隠さず話してしまい、『どう接してほしい?』と聞いてしまうようにしています。相手の本音が分からないなら、『教えて』と言った方が心を開いてくれますから」という考えなのだそうです。
白木さんも、「素の自分を出すことが大事」と坊垣さんの考えに賛同。「若いころは『起業家たるもの、こうあらねば』と思い、感情を表に出さず、いつも落ち着いて見えるように振る舞っていました。それが親友に『夏子さんは感情を出さないよね。能面みたい』と言われてハッと気がつきました。それから適度に感情を表に出すようにし始めたら、いろんなことがすごく良い感じに回り始めて。気持ち良く毎日を過ごせるようになりました」と明かしました。
堀江さんは、「グローバルの研修の場ですごいリーダーと話をした」ことがきっかけになったそうです。「『あなたは次に何をしたいの? そのために何をしたらいいの?』と質問されたのですが、私は『マネジング・ディレクターに昇進できたら目標達成だ』としか考えていませんでした。そんな私に、グローバルのリーダーが『みんなの成功が私の成功になるから。こういう本を読んでみよう、一緒にお客様のところに行ってみようか』とサポートしようとしてくれる。『こんな広い視野を私も持ちたい』と思うようになりました。質問してくれる人がいて、自分に問い返すことで、自分の抱えていた悩みの原因がどこにあるのか、気づけるようになりました」
こうした発言を受けて、谷本さんは「自分の素を出すこと、自分自身と向き合うことが大事だという気がします。私はこれまでに数多くの世界的な男性リーダーとお会いしてきましたが、こういう話を聞いたことは1度もありませんでした。男性はプライドを大切にしますが、女性リーダーは感情を表に出して、『困っている』『弱っている』と言ってもいいのではないでしょうか。そう言えるリーダーは素晴らしく、それこそが女性の強さ。その強さがキラキラした輝きにつながっているのではないかと思いました」と総括しました。
<イベント登壇者>
谷本 有香 さん/モデレーター
証券会社、Bloomberg、日経CNBCなど金融経済番組のキャスターとして従事、日経CNBCでは初の女性経済コメンテーターに。2011年からフリーランスで活動中。英ブレア元首相やマイケル・サンデル ハーバード大学教授の独占インタビューはじめ、マレーシアのマハティール元首相やハワード・シュルツ、スターバックス会長兼CEOなど世界の1000名を超える著名人にインタビュー実績あり。テレビ朝日「サンデースクランブル」にゲストコメンテーターとして不定期出演中。
白木 夏子 さん/株式会社HASUNA 代表取締役社長
英ロンドン大学卒業後、国際機関、金融業界を経て2009年4月に株式会社HASUNAを設立。地球へのオマージュ(敬意)を表現し、自然環境と関わる人に配慮するジュエリーブランド「HASUNA」を展開。世界経済フォーラム(ダボス会議)に参加、内閣府「選択する未来」委員会メンバーを務めるなど、国内外で活躍。Forbes誌「未来を創る日本の女性10人」に選出。最新刊に「女(じぶん)を磨く 言葉の宝石」(かんき出版)がある。
坊垣 佳奈 さん/株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング取締役
2006年株式会社サイバーエージェント入社と同時に株式会社サイバー・バズの立ち上げに参画。ブロガーネットワークなど広告商材の開発、営業マネージャーを経て2010年株式会社サイバー・バズ取締役に就任。ソーシャルゲーム市場の伸びをきっかけに2012年株式会社Cygamesに異動の後、株式会社Cydesignationの立ち上げに参画。2012年株式会社グレンジ取締役就任。2013年株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングの立ち上げに参画、取締役に就任。主に大型プロジェクトのコンサルと広報PRチームを兼務しながらクラウドファンディング市場の拡大、ビジネスとしての成立に挑んでいる。
堀江 章子 さん/アクセンチュア株式会社執行役員 インクルージョン&ダイバーシティ統括兼金融サービス本部マネジング・ディレクター
1993年慶応義塾大学法学部政治学科卒業後、アクセンチュアに入社。95年にコンサルタント、99年にマネジャー、2007年にマネジング・ディレクターに昇進。メガバンク、生命保険会社、損害保険会社、証券会社など金融各社の業務管理システムの構築、事業拡大・営業強化の支援などを担当。2011年からはグローバルのクライアント・アカウント・リードも務める。2014年からはアクセンチュアのインクルージョン&ダイバーシティ統括 執行役員を兼任。能力や年齢、国籍や宗教、性別、性的指向、性別認識、性別表現などに関係無く多様な人材がリーダーとして最大限の力を発揮できている組織作りに尽力している。
■「Let's talk business! WOMEN~自分らしく、しなやかに生きていくために~」について
http://jp.store.panasonic.com/pc/sp/letstalk_woman/#about
「Let's talk business! WOMEN~自分らしく、しなやかに生きていくために~」は、女性の自分らしい生き方を模索するためにPanasonic Store / レッツノートプレミアムエディションが提供する情報コンテンツです。
2007年9月に高水準なモバイルPC「レッツノート」の最高峰モデルとして誕生した「レッツノート プレミアムエディション」。最高峰の名にふさわしい性能の高さ、充実したサポート制度で多くのビジネスマンのパートナーとしてその地位を固めてきました。
レッツノートプレミアムエディションはこれまでも時代の最前線で働くビジネスマンを支えてきたからこそ、これからの時代を生きる女性にも寄り添っていけると考えています。
自分らしく、でもエゴを押し通すことはなく、環境を味方につけながら柔軟に生きる。
そのような、しなやかで幸せな生き方を支えるためのヒントになるような事を、さまざまな観点から情報収集し、発信していければと考えています。
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