ハーバード大学附属病院ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカル・センターとOSTRIGEN Inc.はクロストリジウム・デフィシル感染症の治療を行う研究を共同で行うことを発表しました
研究はハーバード大学のシアラン・ケリー教授とシンファ・チェン准教授、そして京都府立大学の塚本康浩教授が主導する研究チームで行われます。
ハーバード大学医学部の主要な教育附属病院ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカル・センター(BIDMC)とOSTRIGEN BIOME株式会社の親会社であるオーストリジェンInc.は、ダチョウ由来の抗体を経口投与することでクロストリジウム・デフィシル感染症の治療を行う研究を共同で行います。
ハーバード大学医学部の主要な教育附属病院ベス・イスラエル・ディーコネス・メディカル・センター(BIDMC)とOSTRIGEN BIOME株式会社の親会社であるオーストリジェンInc.は、ダチョウ由来の抗体を経口投与することでクロストリジウム・デフィシル感染症の治療を行う研究を共同で行います。
クロストリジウム・デフィシル菌は、多剤耐性菌であり院内感染の感染源として一番問題になるバクテリアであり、先進国においては消化器官系の感染症として、最も危険な死亡率の高い疾病となりつつあります。
この研究は抗体をクロストリジウム・デフィシル菌が生産する毒素に対して使用することに焦点を当てます。べス・イスラエル・ディーコネス・メディカル・センターで作成されたクロストリジウム・デフィシル菌の不活性化毒素は日本にあるオーストリジェンの関連施設でダチョウに注射して抗体を作ります。
ダチョウは現存する鳥類としては最も原始的な種であり、地上の動物の中では最も強力な免疫システムを発達させた生き物であると考えられています。
研究はハーバード大学のシアラン・ケリー教授とシンファ・チェン准教授、そして京都府立大学の塚本康浩教授が主導する研究チームで行われます。
ケリー教授によれば、「ダチョウ抗体のクロストリジウム・デフィシル菌感染症への経口投与は、クロストリジウム・デフィシル菌感染症に対して、免疫治療として抗体薬からワクチンとしての用法の療法領域に於いて、費用対効果の高い予防及び免疫治療薬になる」と考えています。
また塚本教授は「今までダチョウ抗体による消化器官系の感染症に対する経口治療はウイルス系もバクテリア系も何種類も開発してきたので、この共同研究によるクロストリジウム・デフィシル菌の抗体も必ず効果があると考えています」。
現在、塚本教授はアメリカ陸軍感染症医科学研究所(USAMRIID)ともエボラ、MERS、ジカ熱の対抗薬の共同研究を進めています。
べス・イスラエル・ディーコネス・メディカル・センター(BIDMC)
べス・イスラエル・ディーコネス・メディカル・センターはハーバード大学医学部の教育附属病院、治療目的の病院でありNIHからの予算助成金を受けている独立病院としては常に全米のランクではトップの病院のひとつです。
OSTRIGEN Inc.( http://www.ostrigen.com/ )
オーストリジェンInc.は2015年にマサチューセッツ州ウォルサムに設立されました。ダチョウの抗体を使って幅広い用途について病原体やアレルギー物質などに対抗する抗体やそれに関連した製品開発の研究開発を行う会社です。
OSTRIGEN BIOME株式会社( http://www.ostrigenbiome.com/ )
アメリカOSTRIGEN Inc.の子会社として抗体製品の製造販売を行うため2016年10月に設立。
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