かね貞　愛知県みよし市の本社工場再稼働

IHフライヤーなどの最新機器導入により、生産能力を1.3倍に増強、品質と安全性のさらなる向上のため全面リニューアル

　株式会社かね貞 (本社：愛知県みよし市、代表取締役社長：松原邦夫、以下カネサダ) は、2017年2月21日の火災により稼働を停止しておりました本社工場（みよし工場）を9月より、再稼働いたします。稼働停止期間中およびリニューアル期間中は、近隣の皆様ならびにお客様、そしてお取引様各位をはじめ、多くの方々にご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。また、多くの方から温かい励ましのお言葉やご支援を頂戴しましたこと、心より感謝申し上げます。

 

本社工場(みよし工場)　外観

　カネサダは、大正14年(1925年)の創業より、竹輪・蒲鉾・さつま揚などの魚肉ねり製品を提供しています。本社工場再稼働にあたり、より一層の安全・安心な製品の製造と労働環境の向上、更なる美味しさの追求のため、最新機器の導入などを含め、工場の全面リニューアルをいたしました。本社工場は敷地面積4,500㎡、延床面積9,000㎡となります。
　製造工程で使用される機器を最新のものへと刷新し、また製造ラインを増設することにより、生産能力は従来の1.3倍まで増強することができました。

　今後もカネサダは、創業大正14年の老舗ねり製品メーカーとして、「おいしさに、安心と驚きを。」というスローガンのもと、食の安心・安全の追求、そして食べ方提案による驚きの追求という、カネサダらしさを大切に、日本の食卓で喜んでいただける商品づくりを続けてまいります。

■リニューアルのポイント
①最新機器の導入
・ボールカッターの採用
魚肉ねり製品の原料である魚のすり身を粉砕・撹拌する機器を、サイレントカッターからボールカッターへと変更いたしました。すり身を従来よりもきめ細かくすることが可能となり、口当たりがよくなるなどの品質向上に繋がりました。

・ニーダー（攪拌機）の採用
野菜などの具が入った魚肉ねり製品を製造する際に使用するニーダー(攪拌機)を導入いたしました。この度導入した最新式のニーダーでは、野菜などとすり身を別工程で加工することが可能となり、食感を活かした製品の美味しさ向上に繋がりました。

・IHフライヤーの採用
魚介ねり製品の揚げ工程で使用されるフライヤーを、従来のガス式フライヤーから、IHフライヤーに変更いたしました。揚げムラの減少などの品質向上に加え、加熱部分が1000℃から260℃まで下がり、労働環境の改善と火災リスクが低減いたしました。また、火を使用しないため、二酸化炭素の削減にも成功いたしました。

②温度管理の向上
・冷蔵パネルの採用
本社工場全体の壁面に冷蔵パネルを採用いたしました。従来は20℃前後であった室内温度を15℃以下まで下げることが可能となり、賞味期限を1日～3日延ばすことに成功いたしました。

・フリーザー、IQFの採用
焼き工程、蒸し工程、揚げ工程直後の80℃ほどの各製品を7～8分で5℃以下に冷やすことのできる最新のフリーザーを全ラインに採用いたしました。急速に製品を冷やすことが可能となり、品質と安全性の向上に繋がりました。また冷凍で納品されるデリカ(惣菜)製品のラインには「IQF凍結」※という瞬間凍結が可能なフリーザーを導入いたしました。「IQF凍結」では従来の凍結方法よりも短時間で急速に凍結ができるため、凍結による品質低下を防ぐことが可能となりました。
※IQF凍結
Individual Quick Frozenの略。瞬間凍結方法の一種。

■本社工場概要
名称：株式会社かね貞 本社工場(みよし工場)
所在地：〒470-0206 愛知県みよし市莇生町上永井田48-2
敷地面積：4,500㎡
延床面積：9,000㎡
再稼働予定：2017年9月
生産品目：魚肉ねり製品(竹輪、蒲鉾、さつま揚など)


＜会社概要＞
社名： 株式会社かね貞
本社： 〒470-0206 愛知県みよし市莇生町上永井田48-2
代表： 代表取締役社長 松原邦夫
創業： 1925年(大正14年)                設立： 1966年(昭和41年)8月      資本金： 6,000万円
従業員数： 1,000名（2017年4月20日）
売上高： 158億（2016年度）
事業内容： 魚肉ねり製品の製造及び販売
HPアドレス： http://www.kanesada.com/