一般社団法人仮想通貨実務家協会設立シンポジウム『仮想通貨の健全な発展のためのインフラ整備について』開催レポート
「制度」「税務」問題テーマにシンポジウム開催、専門家ビジネスとしての発展性にも言及
一般社団法人仮想通貨実務家協会(東京都中央区、代表=平川茂税理士)は2018年9月12日、東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷で協会設立シンポジウムを開催しました。同協会は、法務、税務、会計の専門家が集い、仮想通貨やブロックチェーンの健全な発展を目指すものとなります。さらに、実務的な研究だけでなく専門家のビジネスも追求していきます。
(一社)仮想通貨実務家協会(https://www.j-cpa.org/)は9月12日、東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷で法務や会計、税務の専門家を集い『仮想通貨の健全な発展のためのインフラ整備について~ビットコイン投機熱の冷めた後~』と題して協会設立シンポジウムを開催しました。
当日は、当協会の野村修也顧問(中央大学法科大学院教授・弁護士)が「仮想通貨に対する規制の現状と課題」と題して基調講演を実施。このなかで野村顧問は、仮想通貨交換業者とICO(Initial Coin Offering)に関する規制などに触れ、「仮想通貨やICO、ブロックチェーンの世界では、適正な法整備をはじめとした制度設計が不可欠であり、各専門家が集まり、実務的な問題点の洗い出し、ビジネス発展のサポートをしていくことが重要になる」と指摘しました。第2部のトークセッションでは、酒井克彦顧問(中央大学・法科大学院教授)が税務上の問題点について言及。国税庁課税部個人課税課が発表した「仮想通貨に関する所得の計算方法等について(情報)」は、「仮想通貨を巡る課税上の取扱いのほんの一部が明らかにされただけ。この論点以外にも、仮想通貨の取引に関してはさまざまな場面で税務上の取扱いの問題が生ずると考えられる」としました。
次いで、Adam Vaziri顧問(UK Lawyer、CEO of QRC Group & Blockpass)が「イギリスの仮想通貨に関する法律や税制の変遷と現状」について紹介。副会長の山本峰由(七洋株式会社代表取締役)がブロックチェーン技術者の立場から「ブロックチェーン技術の活用によるビジネスの拡大」について語りました。
ゲストで登壇したfreee株式会社の佐々木大輔代表取締役CEOからは、「会計人イノベーションと専門家ビジネスの今後の展望」をテーマに、freeeが取り組むサービスなどについて紹介いただきました。
最後に登壇した当協会会長の平川は、これまでの会計事務所ビジネスの変遷から、仮想通貨やブロックチェーンが及ぼす今後の会計事務所業界の影響について私見を披露。「これまでとは比較にならないほどのスピードでビジネスのあり方を変えていく可能性があり、いち早くこの分野の知識を深め、ビジネスについて研究しておく必要がある」と呼びかけました。
【一般会員募集中】
当協会では現在、会員を募集(https://www.j-cpa.org/admission)しております。
・会費
個人会員:入会金1万円(10月31日申込分まで無料)/年会費2万円
法人会員:入会金1万円(10月31日申込分まで無料)/年会費20万円
詳細は当協会ホームページの「入会のご案内」をご覧ください。
https://www.j-cpa.org/admission
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