批判浴びるW杯開催国カタール、東京の事例も…。ESG経営の重要課題、世界5000万人に上る「現代奴隷」の実態を伝える『現代の奴隷』出版のお知らせ
英治出版(本社:東京都渋谷区、代表:原田英治)は、世界5000万人・数十兆円規模の闇産業とされる現代奴隷(人身取引・強制労働)の問題について、米国・カタール・日本等の事例を通して実態を伝え、解決策を示す書籍『現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること』(モニーク・ヴィラ著)を2022年12月18日に発売いたします。
本書は近年世界的に、またビジネス界でも注目が高まっている「現代奴隷」問題の状況を網羅的かつ分かりやすく一般向けに語った本です。国際労働機関(ILO)によれば被害者は世界5,000万人、関連産業は数十兆円規模にも上る「現代奴隷」。それがどのようなものなのか、どのようにして生まれるのか、またどうすれば解決できるのかを、マクロ・ミクロ両方の視点で語っています。
■日本も無縁ではない…現代奴隷の実態をストーリーを軸に語る
本書の一つの特徴は、奴隷状態を抜け出せた「サバイバー」3人の壮絶な体験がリアルに語られていることです。
・カタールで2年半にわたり強制労働させられた男性
・南米から日本に売られ東京で性産業に従事させられた女性
・恋人の「グルーミング」により被害者となった米国人女性
ごく普通の日常を送っていた人が罠に陥り、モノのように売られ、搾取され、服従させられる驚愕の現実が語られています。綿密な取材により加害者側の心理や手口に迫っているのも特徴です。
■問題解決に向けたアクションを提案
本書のもう一つの特徴は、問題解決のためのアクションを具体的に示していることです。消費者としての行動、教育、メディアの調査報道、企業間の連携、NGOへの支援‥‥。一個人が日常の中でできることから企業・業界単位で実践できることまで、多くのレベルで実践可能なことがあります。
■ESG/SDGs時代の重大な課題。ビジネス界の変化を促す
現代奴隷の問題は、多くの企業・産業のサプライチェーンに関わり得る恐れがあります。近年、サッカー・ワールドカップ開催国カタールの建設現場における人権侵害の問題や、生産過程における強制労働の疑いがあるウイグル綿の問題など、世界的に注目され、企業が対応を迫られる事例も増えています。ESG経営やSDGsの観点からも、企業は現代奴隷の問題に目を向ける必要があるでしょう。本書は現代奴隷の根絶にはビジネス界の変化が鍵になることを主張し、さまざまなアクションを提案しています。
■日本の現代奴隷問題に取り組むNot For Sale Japan
本書は日本で現代奴隷問題に取り組む非営利団体ノット・フォー・セール・ジャパン(NFSJ)代表で翻訳家の山岡万里子氏が翻訳。巻末の「訳者あとがき」では日本におけるこの問題の状況についても解説しています。ご興味をお持ちのメディアの方は、ぜひ取材等をご検討ください。
■目次
第1章 現代奴隷とは誰のことか
第2章 最も卑劣な犯罪――人身取引というビジネスモデル
第3章 ネパールからカタールへ――債務奴隷
第4章 心に刻まれたタトゥー――腐敗と免責
第5章 奴隷化の心理的影響
第6章 バル・アシュラムの子どもたち
第7章 人身取引加害者の胸の内
第8章 限られた選択肢
第9章 ビジネスが鍵(課題と解決策の両方で)
第10章 解決法――個人から、分野を超えた世界的な関わりへ
第11章 私のヒーローたち
■著者略歴
著者:モニーク・ヴィラ Monique Villa
トムソン・ロイター財団アドバイザー、元 CEO。AFP通信で現場記者として活躍、AFPの国際パートナーシップ構築に尽力し、ロイター・メディア、アク ション・イメージなどのトップを経て2008年にトムソン・ロイター財団CEOに就任。同財団による、法律事務所とNGOをつなぐプロ・ボノ法務プログラム「TrustLaw Connect」、および女性の権利向上を目指した「Trust Women Conference」を創設。2011年には、企業倫理シンクタンク「Ethisphere」が選ぶ「企業倫理において世界で最も影響力のある100人」に選ばれている。
訳者:山岡万里子 Mariko Yamaoka
国際基督教大学教養学部卒業。翻訳業を通して人身取引の問題に出合い、その啓発活動を行う「ノット・フォー・セール・ジャパン」(http://notforsalejapan.org/)を立ち上げ、代表を務めている。「消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク」共同代表幹事。「人身売買禁止ネットワーク」運営委員。訳書に、『告発・現代の人身売買――奴隷にされる女性と子ども』(デイヴィッド・バットストーン著、朝日新聞出版、2010年)、『性的人身取引――現代奴隷制というビジネスの内側』(シドハース・カーラ著、明石書店、2022年)などがある。
■推薦の言葉
先進国にも途上国にも、歴史上最も多くの奴隷が存在する時代となった。ある日突然、奴隷にされた人に出会うかもしれないし、誰もがほぼ間違いなく彼らの労働の結果を消費している‥‥。本書は被害に遭った人々を救い、奴隷化を助長するビジネスを減らすために個人にできる行動を示している。すべての人に強くお勧めする。――Choice Reviews
奴隷にされた3人の証言は悲惨で、読むのが辛いところもあるが、希望もある。サバイバーが見せた勇気と解決策についての章では、私たち全員に何ができるかが示される。驚くべきことに、衝撃的な内容であると同時に、読みだしたら止められない本でもある。――Irish Times
理路整然としていながら感動的で情熱的な本の中で、著者は現代の奴隷制の恐ろしい性質と規模を明らかにしている。奴隷化された人々自身の声を伝え、彼らの苦しみとその並外れた人間性と回復力を示すことで、著者はこの現代の惨劇を終わらせるために私たち全員に行動を起こすよう呼びかけている。――マーガレット・マクミラン(歴史家)
現代の奴隷制について目を見開かせてくれる本。著者はサバイバー(生存者)の声を大切にし、現代奴隷制に関するグローバルな洞察も織り交ぜて語っている。私は通常、この問題について読んでも希望を感じることはないが、この本には希望を感じる。力作。――ジリアン・アンダーソン(女優)
■書籍概要
タイトル:現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること
著者 :モニーク・ヴィラ
訳者 :山岡万里子
発売日 :2022年12月18日(日)
出版者 :英治出版
定価 :2,640円
ISBN :978-4-86276-316-7
■購入リンク
Amazon https://amzn.to/3Vz5NNp
■会社概要
英治出版株式会社
所在地:東京都渋谷区恵比寿南1-9-12 ピトレスクビル4F
代表取締役:原田英治
設立:1999年6月
URL:http://www.eijipress.co.jp
■日本も無縁ではない…現代奴隷の実態をストーリーを軸に語る
本書の一つの特徴は、奴隷状態を抜け出せた「サバイバー」3人の壮絶な体験がリアルに語られていることです。
・カタールで2年半にわたり強制労働させられた男性
・南米から日本に売られ東京で性産業に従事させられた女性
・恋人の「グルーミング」により被害者となった米国人女性
ごく普通の日常を送っていた人が罠に陥り、モノのように売られ、搾取され、服従させられる驚愕の現実が語られています。綿密な取材により加害者側の心理や手口に迫っているのも特徴です。
■問題解決に向けたアクションを提案
本書のもう一つの特徴は、問題解決のためのアクションを具体的に示していることです。消費者としての行動、教育、メディアの調査報道、企業間の連携、NGOへの支援‥‥。一個人が日常の中でできることから企業・業界単位で実践できることまで、多くのレベルで実践可能なことがあります。
■ESG/SDGs時代の重大な課題。ビジネス界の変化を促す
現代奴隷の問題は、多くの企業・産業のサプライチェーンに関わり得る恐れがあります。近年、サッカー・ワールドカップ開催国カタールの建設現場における人権侵害の問題や、生産過程における強制労働の疑いがあるウイグル綿の問題など、世界的に注目され、企業が対応を迫られる事例も増えています。ESG経営やSDGsの観点からも、企業は現代奴隷の問題に目を向ける必要があるでしょう。本書は現代奴隷の根絶にはビジネス界の変化が鍵になることを主張し、さまざまなアクションを提案しています。
■日本の現代奴隷問題に取り組むNot For Sale Japan
本書は日本で現代奴隷問題に取り組む非営利団体ノット・フォー・セール・ジャパン(NFSJ)代表で翻訳家の山岡万里子氏が翻訳。巻末の「訳者あとがき」では日本におけるこの問題の状況についても解説しています。ご興味をお持ちのメディアの方は、ぜひ取材等をご検討ください。
■目次
第1章 現代奴隷とは誰のことか
第2章 最も卑劣な犯罪――人身取引というビジネスモデル
第3章 ネパールからカタールへ――債務奴隷
第4章 心に刻まれたタトゥー――腐敗と免責
第5章 奴隷化の心理的影響
第6章 バル・アシュラムの子どもたち
第7章 人身取引加害者の胸の内
第8章 限られた選択肢
第9章 ビジネスが鍵(課題と解決策の両方で)
第10章 解決法――個人から、分野を超えた世界的な関わりへ
第11章 私のヒーローたち
■著者略歴
著者:モニーク・ヴィラ Monique Villa
トムソン・ロイター財団アドバイザー、元 CEO。AFP通信で現場記者として活躍、AFPの国際パートナーシップ構築に尽力し、ロイター・メディア、アク ション・イメージなどのトップを経て2008年にトムソン・ロイター財団CEOに就任。同財団による、法律事務所とNGOをつなぐプロ・ボノ法務プログラム「TrustLaw Connect」、および女性の権利向上を目指した「Trust Women Conference」を創設。2011年には、企業倫理シンクタンク「Ethisphere」が選ぶ「企業倫理において世界で最も影響力のある100人」に選ばれている。
訳者:山岡万里子 Mariko Yamaoka
国際基督教大学教養学部卒業。翻訳業を通して人身取引の問題に出合い、その啓発活動を行う「ノット・フォー・セール・ジャパン」(http://notforsalejapan.org/)を立ち上げ、代表を務めている。「消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク」共同代表幹事。「人身売買禁止ネットワーク」運営委員。訳書に、『告発・現代の人身売買――奴隷にされる女性と子ども』(デイヴィッド・バットストーン著、朝日新聞出版、2010年)、『性的人身取引――現代奴隷制というビジネスの内側』(シドハース・カーラ著、明石書店、2022年)などがある。
■推薦の言葉
先進国にも途上国にも、歴史上最も多くの奴隷が存在する時代となった。ある日突然、奴隷にされた人に出会うかもしれないし、誰もがほぼ間違いなく彼らの労働の結果を消費している‥‥。本書は被害に遭った人々を救い、奴隷化を助長するビジネスを減らすために個人にできる行動を示している。すべての人に強くお勧めする。――Choice Reviews
奴隷にされた3人の証言は悲惨で、読むのが辛いところもあるが、希望もある。サバイバーが見せた勇気と解決策についての章では、私たち全員に何ができるかが示される。驚くべきことに、衝撃的な内容であると同時に、読みだしたら止められない本でもある。――Irish Times
理路整然としていながら感動的で情熱的な本の中で、著者は現代の奴隷制の恐ろしい性質と規模を明らかにしている。奴隷化された人々自身の声を伝え、彼らの苦しみとその並外れた人間性と回復力を示すことで、著者はこの現代の惨劇を終わらせるために私たち全員に行動を起こすよう呼びかけている。――マーガレット・マクミラン(歴史家)
現代の奴隷制について目を見開かせてくれる本。著者はサバイバー(生存者)の声を大切にし、現代奴隷制に関するグローバルな洞察も織り交ぜて語っている。私は通常、この問題について読んでも希望を感じることはないが、この本には希望を感じる。力作。――ジリアン・アンダーソン(女優)
■書籍概要
タイトル:現代の奴隷――身近にひそむ人身取引ビジネスの真実と私たちにできること
著者 :モニーク・ヴィラ
訳者 :山岡万里子
発売日 :2022年12月18日(日)
出版者 :英治出版
定価 :2,640円
ISBN :978-4-86276-316-7
■購入リンク
Amazon https://amzn.to/3Vz5NNp
■会社概要
英治出版株式会社
所在地:東京都渋谷区恵比寿南1-9-12 ピトレスクビル4F
代表取締役:原田英治
設立:1999年6月
URL:http://www.eijipress.co.jp
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