「誰ひとり置き去りにしない」GAVIは2025年までに3億人の予防接種実施を目指す意欲的な目標を掲げます

· Gaviワクチンアライアンスは74億米ドルの資金調達キャンペーンをスタートします。この投資により、2021~25年の5年間に18種の病気から包括的に人々を守り、最大800万人の命を救うことを実現します

·  途上国は自国のワクチンプログラムに対し、2016~20年の実績を倍増させ、史上最大規模の投資をするべく取り組んでいます

·  次の世代に豊かさを確実に引き継ぎ、病気の再流行を防ぎ、気候変動や都市化、紛争により悪化した流行の頻発から人々を守るため、持続的な投資が必要です


横浜/ジュネーブ(2019年8月30日) Gaviワクチンアライアンスは2021~2025年の5年間に、途上国においてさらに3億人の子どもたちに予防接種を実施し、最大800万人の命を救うためのプランを支援するようドナーに呼びかけました。この期間中、途上国政府は自国のワクチンプログラムに総額36億米ドルを投じる見込みで、この金額は2016~20年の実績16億米ドルから大きく伸びています。

 「この20年、Gaviはガーナの子どもたちのために多大な貢献をしてくれました。麻疹、百日咳、風疹の感染がほぼゼロとなり、乳幼児死亡率は半減しました。」ガーナ共和国のナナ・アド・ダンクワ・アクフォ=アド大統領は述べています。「この改善はひとえにアライアンスの活動と予防接種の力のおかげです。私たちが命を救うワクチンを国内のすみずみまで届ける道のりに寄り添ってくれました。そして今、私たち全員が取り組みを強化し、ワクチンアライアンスがミッションを継続するために尽力する時です。そして、すべての子どもたちが予防接種を受けることができ、健康で実り多き未来に生きるためのプラットフォーム作りを確かなものにするのです。」

この投資機会は、Gaviが提供する史上最も包括的で費用対効果の高い予防医療パッケージの象徴とも言えるものです。2000年に始まったGaviの第一期では基本的なワクチン6種について支援していましたが、2025年までに18種に拡大、新たに不活化ポリオワクチン(IPV)、狂犬病ワクチン、多価の髄膜炎菌ワクチンの支援を開始します。さらにはエボラワクチンの備蓄のための資金提供も、WHOの事前審査を通った時点で開始します。次の5年間でワクチンアライアンスは子どもたちを小児期の病気から、ヒトパピローマウイルス(HPV)のワクチン支援拡大で思春期の少女たちを子宮頸がんから、そしてワクチン備蓄支援により世界をエボラ出血熱、コレラ、黄熱病、髄膜炎など命にかかわる感染症の流行から守るべく活動します。

2021~25年向けの投資機会は横浜で開催される第7回アフリカ開発会議(TICAD 7)において、日本政府と共同で行うスペシャルイベントをもってスタートします。日本政府は2011年以来、Gaviに対しておよそ1億5000万米ドルの支援を行っています。また、予防接種へのアクセス拡大については、6月に行われたG20大阪サミットの首脳宣言にも盛り込まれました。TICAD 7では「アフリカに躍進を!ひと、技術、イノベーションで。」をテーマに、アフリカ諸国、国際機関、開発のパートナー、民間企業、市民社会などの代表が一堂に会します。

「本日Gaviの増資プロセスのローンチを迎え喜ばしく思います。」外務省の紀谷昌彦TICAD担当大使はこう述べています。「プロセスのスタートに際し、国内資源を動員すること、新たな資金源、新たなドナーを開拓することの重要性をあらためて強調したいと思います。来年英国で行われる増資会合の成功に向け、すばらしい弾みとなることを確信しております。」

2000年の設立以来、Gaviワクチンアライアンスの支援で7億6000万人を超える人々が命にかかわる病気を防ぐワクチンの接種を受け、1300万を超える命が救われました。2021~25年の戦略期間でGaviはさらに3億人の子どもたちにワクチンを届け、7~800万人の命を救うことを目指します。これが実現するとGaviの支援で予防接種を受けた子どもの数は合わせて11億人、少なくとも2200万人の命が救われたことになります。

健全なワクチン市場を構築し、支援国が可能な限り自国の資金でワクチンを調達できるようにするGaviの活動は、その成功によって2016~20年の戦略期間に必要だった資金75億米ドルよりも少ない金額で、野心的なゴールを達成することを可能にしました。Gaviのワクチン市場にかかわる活動により、5種混合ワクチン、肺炎球菌ワクチン、ロタウイルスワクチンをすべて接種するのに必要な子ども1人当たりのコストは2010年以来半減しました。またGaviは2020年までに支援中の18ヶ国が自立へ移行するのをサポートし、移行後は各国が完全に自国の資金でワクチンプログラムを運営することになります。

セス・バークレーGavi事務局長はこう述べています。「この20年、Gaviは最も命を脅かす病気から若い世代を守るために努力してきました。しかしながら、今も毎年150万人の子どもたちがワクチンで防げる病気によって命を落としています。そして気候変動や紛争、都市化などが原因で、感染の拡大は容易になっているのです。対応は急を要します。人々を病気から守り、致命的な病気の流行を防ぎ、次の世代の繁栄を確実なものにしなければなりません。」

「Gaviへの投資は命を救うだけでなく、経済を活性化させます。」ナイジェリアの元財務大臣でもあるンゴジ・オコンジョ=イウェアラGaviワクチンアライアンス理事長の言葉です。「予防接種に投資した1ドルが最大54ドルの幅広い社会的利益として返ってきます。予防接種を受けた子どもたちは学校に通う可能性が高くなります。子どもたちの親族が病気の子どもの看病のために仕事を諦めることがなくなり、医療費の圧迫で貧困に陥ることもなくなるのです。これこそが、満額の増資を受けたGaviの支援活動が2025年には1000億米ドルに上る経済的な利益をもたらし、より健康で豊かな世界を築く後押しになると期待される理由です。」

2021~25年戦略期間の主な誓約は以下の通りです。

・3億人の子どもたちに予防接種を実施することで、将来的に7~800万人の命が失われるのを防ぎ、2000年の設立以来Gaviの支援で予防接種を受けた子どもの数を10億人以上に増やします。
・支援中の国々にワクチンのための資金調達が可能なだけの力をつけ、10ヶ国の自力調達への移行を実現します。これは2016~20年の18ヶ国の移行に続くものです。Gaviが支援する国はワクチンプログラムの総額の41パーセントに当たる36億米ドルを自国のワクチンプログラムに投資することになっています。Gaviは53億米ドルを投資します。
・命を救うワクチン接種32億回分を55ヶ国に届けることを通じ、18種の感染症を予防する包括的な予防接種パッケージを提供します。
・Gaviが支援する髄膜炎、黄熱病、コレラの各ワクチンにより緊急時に対応し、新しいエボラワクチンの備蓄については、WHOの事前審査を通過した時点で最大1億5000万米ドルの投資をすべく準備します。
・不活化ポリオワクチン(IPV)の導入促進とポリオ撲滅のための保証提供、ポリオの再流行防止のために8億米ドルを投資します。
・ジェンダーに焦点を当てた予防接種プログラムを通じて女性と少女たちに力を与え、ワクチンの供給拡大により少女へのHPVワクチン接種の導入を推進します。
・2016~20年のワクチン価格の引き下げにより、2021~25年のドナーコストを9億米ドル削減します。

投資の機会は、Gavi理事会が6月に2021~25年戦略期間における新たなハイレベル戦略を承認したのを受けて始まります。新戦略は誰ひとり予防接種の機会から取り残さないことを目指し、都市部のスラムや遠隔地、紛争地など、現在は予防接種が実施されていないコミュニティーへ重点的にワクチンを届けます。

2021~25年戦略期間のGaviの予算は推計で94億米ドルに到達する見込みです。次期戦略期間に向けては、すでに20億米ドルの財源が確保されていますが、これは主にドナーがすでに誓約している予防接種のための国際金融ファシリティ(IFFIm)への寄付からの収益によるものです。IFFImは革新的な資金調達メカニズムで、ドナー国から長期にわたって約束された寄付金を担保に資本市場で「ワクチン債」を発行し、多額の資金を集めてすみやかにGaviのプログラムに活用する仕組みです。事前の誓約延長や投資収益、Gaviのキャッシュリザーブや投資準備金からのさらなる支援も可能です。

Gaviのユニークな官民パートナーシップモデルは、予測可能な資金を確保することで、ワクチン製造業者とプログラム導入国が5年という期間における需要を予測することを可能にします。これで資金の価値を押し上げ、Gaviワクチンアライアンスへの投資のインパクトを最大化することができます。増資のプロセスは2020年夏、2016~20年戦略期間の最大のドナーである英国政府の主催によるスペシャルイベントをもってクライマックスを迎えます。

「イギリスとGaviのパートナーシップにより、2000年以来、7億6000万人の子どもたちが必要不可欠な予防接種へのアクセスを手にしました。」イギリスのアロク・シャーマ国際開発大臣は述べました。「しかし、世界でも極めて弱い立場に置かれた人々の一部は、いまだにワクチンで防げる病気で命を落としています。だからこそ私たちは2025年までにさらに3億人に予防接種を実施するというGaviの野心的な新たな目標の達成に真剣に取り組むのです。来年、イギリスはGaviの増資会合を主催しますが、これは世界中のドナーが一堂に会し、Gaviの野望を現実のものにするための重要な機会になるはずです。」

横浜でのイベントでは、GaviのINFUSEアクセラレーター(促進者)プログラムにおける2件の新規投資についても発表を行います。この投資で、ワクチンをすべての子どもたちに届けるための革新的な解決策に弾みをつけます。

・アルワリード財団が2020~24年における500万米ドルの増資を発表
・日本の成長株式ファンドであるアジア・アフリカ・インベストメント&コンサルティング社(AAIC)が、今後2年間(1年の延長も可能)で最大300万米ドルの投資を行う枠組みの設立に合意

備考
・Gaviの2021~2025年の投資機会およびメディア資料についてはこちら(https://www.dropbox.com/sh/g4hkcczctlasg4r/AABWo7B3Yu0a1r1mt-s7D76ra?dl=0)をご覧ください。
・Gaviが支援する国における予防接種プログラムに関する映像資料についてはこちら(https://media.gavi.org/pages/search.php?search=%21collection2283&k=eb00c42c51)をご覧ください。

Gaviワクチンアライアンスについて

Gaviワクチンアライアンスは官民連携パートナーシップです。低所得国におけるワクチンへのより公平なアクセスを実現することで、子供たちの命を救い人々の健康を守ることを目的としています。ワクチンアライアンスには途上国及びドナー国政府、WHO、ユニセフ、世界銀行、ワクチン産業界、技術支援組織、市民社会、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、そのほかの民間部門のパートナーが参加しています。Gaviは革新的資金調達メカニズムによって、持続的な財政支援と、必要量の高品質ワクチンを確保します。2000年の設立以来、Gaviは7億6000万人以上の子供たちに予防接種を行い、結果として1300万人を超える人々の死を防ぎました。詳細はwww.gavi.org およびFacebook (https://www.facebook.com/GAVI/) や Twitter (https://twitter.com/gavi) をご参照ください。

Gaviワクチンアライアンスはドナー国政府(オーストラリア、ブラジル、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、アイスランド、インド、アイルランド、イタリア、日本、サウジアラビア、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、中国、モナコ公国、韓国、ロシア、南アフリカ、スペイン、カタール、オマーン、スウェーデン、スイス、英国、米国)、欧州委員会、アルワリード財団、OPEC国際開発基金(OFID)、ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンアブダビ皇太子殿下をはじめ、民間・企業パートナー(Absolute Return for Kids、アングロ・アメリカン、The Audacious Alliance 、The Children’s Investment Fund Foundation、招商局集団有限公司、Comic Relief、ドイチェ・ポストDHL、ELMA Vaccines and Immunization Foundation、ガール・エフェクト、国際医薬品卸連盟(IFPW)、Gulf Youth Alliance、JPモルガン、アラブ経済開発クウェイト基金、ラ カイシャ財団、LDS Charities、ライオンズクラブ国際財団、マスターカード、Majid Al Futtaim、オランジュ、フィリップス、レキットベンキーザー、ユニリーバ、UPS、Vodafone)の支援を受けています。

※お手数ですが、プレスリリースは下記よりダウンロードをお願い致します。
https://prtimes.jp/a/?f=d43397-20190829-5581.pdf
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