排泄センシングで「必要な時に必要な介護」を届けるaba、リアルテックファンドやMistletoe等から総額約3.3億円を調達
介護負担を軽減するプロダクト開発を行う株式会社aba(本社:千葉県船橋市、代表取締役:宇井 吉美、以下、当社)は、リアルテックファンド(本社:東京都港区、代表:永田 暁彦)、Mistletoe(ファウンダー:孫 泰蔵)、個人投資家への第三者割当増資、及びNEDO助成・委託事業※により、総額約3.3億円の資金調達を実施致しました。本資金調達により、世界で初めて「においセンサ」で便と尿を検知し、要介護者に負担を与えない排泄センシング・プロダクト「Helppad(ヘルプパッド)」の販売促進および次世代プロダクトの開発を推進して参ります。
※NEDO:平成30年度/31年度「課題解決型福祉用具実用化開発支援事業」、平成30年度/31年度「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」
※NEDO:平成30年度/31年度「課題解決型福祉用具実用化開発支援事業」、平成30年度/31年度「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期/ビッグデータ・AIを活用したサイバー空間基盤技術」
▼ニュースリリース(PDFダウンロード)
https://prtimes.jp/a/?f=d44112-20190423-7814.pdf
Background
介護現場における最大のペイン - 排泄ケア -
介護現場において最重要課題でもある「排泄ケア」は、今なお適時的確なケア(オムツ交換など)が実行できていない現場が多いのが現状です。例えば、無駄に終わってしまう定時確認(空振り)や尿便もれなどを通して、介護者は自分自身を責めてしまい、モチベーションの低下につながっています。それらも要因となり、3年以内に離職する介護者の割合は7割を超えています。また要介護者にとっても、不必要にオムツを開閉される、オムツから尿や便が漏れる、といったトラブルにより、尊厳の保持が困難になり、QOL(Quality of Life)が低下するケースが多発しています。
Solution
世界初、便も尿も検知する排泄センサ
当社は排泄センシングおよびパターン解析によって、介護者・要介護者の精神的・肉体的負担の解決を目指し、要介護者の排泄状態を検知・記録できるデバイスを開発しています。現在は「においセンサ」で便と尿を検知し、要介護者に負担を与えない形状のプロダクト「Helppad」を大手ベッドメーカー・パラマウントベッド株式会社と共同開発。既に販売開始しており、導入実績もあります。(WEBサイト: https://helppad.jp )
当社は介護現場に必要とされている次世代プロダクトをこれからも開発し続け、さらなる業務負担の軽減・ケアの質向上を実現すべく、この度調達を実施致しました。今年度は、Helppadの販売を促進すると共に、ベッド上だけではなく、ベッド以外での排泄検知を実現するプロダクトの開発も行って参ります。
◼︎代表者メッセージ
株式会社aba 代表取締役
宇井吉美 Yoshimi Wie
千葉工業大学卒。2011年、在学中に株式会社abaを設立し代表取締役に就任。中学生時代に祖母がうつ病を発症し介護者となる。その経験で得た「介護者側の負担を減らしたい」という思いから、介護者を支えるためのロボット開発の道に進む。特別養護老人ホームにて、介護職による排泄介助の壮絶な現場を目の当たりにした事を契機に、においセンサで排泄を検知する製品の開発を始める。
「オムツを開けずに中が見たい」
介護職の方から頂いたこのたった一言から、排泄センサの開発は始まりました。
「高齢者の方の体には、機械は何も付けたくない」「尿だけでなく、便の検知もできてほしい」
介護職の方々から頂いたご意見に正面から向き合い続け、形状はシート型を採用し、体に非装着を実現しました。また当時すでに実用化されていた濡れセンサ技術や超音波技術ではなく、においセンサを用いた排泄センサを開発してきました。
大学生の時に開発を始め、あれから10年。排泄センサは国内大手ベッドメーカーパラマウントベッド社の協力もあり、排泄センサ「Helppad(ヘルプパッド)」として製品化できました。
「本当にベッドに敷いておくだけでいいの?簡単だわー!」「便だけはねー。オムツでは吸いきれないから、早く(オムツを)変えてあげたいんだよ」
こだわり続けたシート型、そして尿便どちらも検知可能なHelppadは、今徐々に介護現場に浸透しています。
今後さらにHelppadの販売促進を図るため、また次世代機の開発をさらに加速させるために、この度リアルテックファンドさん、Mistletoeさん、個人投資家の皆さんにご参画いただき、第三者割当増資による資金調達を実施しました。また幾つかの助成金も獲得することができました。
「介護職の方々には、人にしかできない仕事に集中してほしい。それ以外の全てを、テクノロジーで巻き取りたい」この思いに共感してくださった素敵な投資家のみなさん、ご協力頂いている皆様に、改めてこの場を借りてお礼を言わせてください。
今後ますます激化する介護現場において、誰もが自分らしく生きられる「よく生きよく死ぬ未来づくり」を実現できるよう、ご一緒頂ければ幸いです。これからますます加速するabaにご期待下さい。
◼︎出資者コメント
永田 暁彦 氏
リアルテックファンド代表
株式会社ユーグレナ 取締役副社長 COO
「aba社はその高い技術力以上に、介護業界に対して確固たるビジョンを持っています。現場の声を何よりも重視することの大切さを、自らの原体験を通して理解している代表の宇井さんを中心に、強い信念を持つこのチームが、日本そして世界を変えていくと信じています。abaのビジョンが実るその時まで、リアルテックファンドは全力で支援していきます。」
孫 泰蔵 氏
Mistletoe株式会社 ファウンダー
「単なる排泄検知センサにとどまらず、バイオリズムを分析して自力排泄を後押しすることで要介護者の尊厳を守る、というHelppadの設計思想に、感銘を超えて惚れ惚れする気持ちを抱いています。創業者の宇井さんの「執念」とも言うべき情熱にも心を打たれ、Mistletoeとして支援することを決めました。私達もabaの皆さんと一緒に介護の現場が抱える課題を解決していきたいと思います。」
◼︎出資者の概要
①リアルテックファンド
・運営者 :合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル
・所在地 :東京都港区芝五丁目29-11
・代表者 :代表業務執行役 永田 暁彦
・設立 :2014年12月26日
・事業内容:投資事業、インキュベーション事業
・HP:http://www.realtech.fund/
②Mistletoe
・運営者 :Mistletoe株式会社
・代表者 :ファウンダー 孫 泰蔵
・設立 :2013年
・事業内容:スタートアップへの投資・支援、研究開発など
・HP:http://mistletoe.co/
◼︎株式会社abaについて
・社名:株式会社aba (アバ)
・代表者:宇井吉美
・本社:〒274-0824 千葉県船橋市前原東3-30-5
・設立:2011年10月7日
・資本金:749万5000円
・事業内容:医療・介護・福祉分野を対象としたロボティクス技術の研究開発及びサービス提供
・HP:http://aba-lab.com/
◼︎お問い合わせ
株式会社aba コンタクトフォーム
https://www.aba-lab.com/contact
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