京都・清水寺にて、陶芸アーティスト 桑田卓郎氏の作品展を開催。先鋭的なアート作品を通して、「祈り」を伝え、未来へ繋ぐ試み。
桑田卓郎展「日々(にちにち)」2019年8月3日(土)- 8 月25日(日)
あらゆる垣根を越えた前衛的な表現を元に、人が一心に尽くし、無心へと近づいていくその瞬間を祈りの風景と重ね合わせ、100年先、1000年先の仏教寺院のあり方を模索していく「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクト。清水寺を舞台に2012年からスタートしたこの取り組みは、写真展、音楽イベントと回を重ね、今回は世界的に注目を集めるアーティスト桑田卓郎氏の作品展「日々(にちにち)」を開催いたします。
桑田卓郎氏は、陶芸の伝統と向き合いながらも、目の前にある素材や時代、その時代の中に生きる自分自身と徹底的に対話することによって、常に革新的な作品を制作、発表してこられました。ビビッド、またメタリックな配色、そして一度見ると忘れられない、梅花皮(かいらぎ)や石爆(いしはぜ)といった陶芸の技術に基づきながらも、極めて独特の表現がつくりだす桑田氏の視覚言語は、世界各国で高く評価されています。
「制作するということは、今を生きているこの現実の中で、出会いや別れ、時に何もわからず衝動に駆られ無心になること、様々なことを感じた過程が形に現れて行く行為」。
桑田氏のこの言葉は、「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクトが模索する、表現活動を通した「祈りのかたち」と共鳴します。それは、手を合わせる行為だけではなく、表現でも、仕事でも、遊びであっても、なにかに一心に尽くし、次第に無心へと研ぎ澄まされていくその過程こそが、仏教が理想とする「祈り」であるという考えです。そして変化の激しいこの現代に何を表現し、どう生きるのか、ということに向かい合うことでもあります。
桑田氏は「グローバルに多くの情報が飛び交う世の中だからこそ、実際に何かに触れ、何かを感じるものでありたい」と語っています。長い歴史の中でその時代時代に寄り添い、芸術創造の場であった清水寺で、新しい瞬間、可能性と出会うことができる貴重な機会です。是非ご高覧ください。
PROFILE 桑田卓郎 / Takuro Kuwata
1981年広島県生まれ。2001年に京都嵯峨芸術大学短期大学部を卒業後、2002年に陶芸家の財満進氏に師事、2007年に多治見市陶磁器意匠研究所を修了し、現在は岐阜県土岐市に工房を構えて制作。日本国内のほか、ニューヨーク、ブリュッセル、ロンドンなど世界各地で展覧会を開催、また主なグループ展に「バブルラップ」(熊本市現代美術館、2018)、「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」(十和田市現代美術館、青森、2017)、「Japanese Kōgei | Future Forward」(the Museum of Arts and Design、ニューヨーク、2015)、「工芸未来派」(金沢21世紀美術館、2012)がある。作品はルベル・コレクション、パームスプリングス美術館、金沢21世紀美術館、ミシガン大学美術館などに収蔵。2018年にはLOEWE Craft Prize2018の特別賞を受賞。
開催概要
展覧会名:桑田卓郎展「日々(にちにち)」
会期:2019年8月3日(土)- 8 月25日(日)
開場時間:10:00 - 17:00(会期中無休)
会場:音羽山清水寺(経堂と成就院の2会場)
京都市東山区清水1丁目294/TEL : 075-551-1234
観覧料:無料 ※成就院は特別拝観料が別途必要(大人 600円/小・中学生 300円)
※成就院は通常非公開です
主催:音羽山清水寺「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクトチーム
https://feel.kiyomizudera.or.jp/information
https://www.instagram.com/feel_kiyomizudera/
協力:KOSAKU KANECHIKA Flair Art Association
会場設計:イシダアーキテクツスタジオ株式会社
お問い合わせ先:株式会社カンバス(音羽山清水寺「FEEL KIYOMIZUDERA」プロジェクト担当:金尾) MAIL:kanao@canvas-jp.com
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