日本初、ダイバーシティに関するキャリアフォーラムに約1000人参加『RAINBOW CROSSING TOKYO 2019』開催事後レポート
主催:認定NPO法人ReBit、後援:厚生労働省、文部科学省、東京都、経団連 他 出展企業:36社
認定特定非営利活動法人ReBit(本社:東京都新宿区、代表理事:藥師実芳)は、10月19日(土)に日本初となるダイバーシティに関するキャリアフォーラム『RAINBOW CROSSING TOKYO 2019』を渋谷にて開催しました。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックや2030年に向けた持続可能な開発目標(SDGs)では、安全な職場づくりやダイバーシティ&インクルージョン推進の必要性が謳われています。一方で、「自社でダイバーシティ推進の取り組みを実施している」と回答した企業は32%であり[1]、取り組みが十分ではありません。
ReBitが実施した「ダイバーシティ経営と就職・求職活動や就労についてアンケート」(2019)では、「ダイバーシティが推進されていることが職業選択に重要」と回答した人は88.5%、「ダイバーシティが推進されていることは、働き続ける上で重要」と回答した人は92.8%であり、求職者や就労者から企業のダイバーシティ推進が望まれています。
『RAINBOW CROSSING TOKYO』は、2016年より「LGBTも自分らしく働く」を考えるイベントとして開催してきました。4回目となる2019年は、LGBTのみではなく、ジェンダー、エスニシティ、障がいにテーマを広げ、属性・特性にかかわらず「誰もが自分らしく働く」ことをテーマとした、日本初のダイバーシティに関するキャリアフォーラムとして開催しました。36社が出展、学生・就活生・社会人など約1000人が来場し、過去最大規模となりました。また、厚生労働省、 東京都、日本経済団体連合会などの後援団体の祝辞や、渋谷区長の登壇、UN Women 日本事務所長石川雅恵氏の基調講演など、官民産学が一堂に会し「誰もが自分らしく働く」ことについて考えました。
[1] エン・ジャパン株式会社「企業のダイバーシティ実態調査」(2018)より引用
【RAINBOW CROSSING TOKYO 2019 開催概要】
■日時:2019年10月19日(土)12:30〜18:10
■場所:ベルサール渋谷ファーストB1階ホール
■参加企業(敬称略):株式会社丸井グループ/ソニー株式会社/LGBTファイナンス(10社)/アクセンチュア株式会社/株式会社資生堂/グーグル合同会社/NTTグループ/NEC(日本電気株式会社)/野村ホールディングス株式会社/ユニリーバ・ジャパン/武田薬品工業株式会社/ウォルマート・ジャパン/西友/KPMGジャパン/ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ/東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)/日本航空株式会社/BLOOMBERG L.P./日本アイ・ビー・エム株式会社/株式会社アンサーノックス/大橋運輸株式会社/キャスレーコンサルティング株式会社/重松建設株式会社/株式会社中沢ヴィレッジ/日本テクノロジーソリューション株式会社/株式会社プラップジャパン/株式会社ペンシル/ライフネット生命保険株式会社
■後援:厚生労働省、文部科学省、東京都、渋谷区、一般社団法人 日本経済団体連合会、日本労働組合総連合会(連合)、全国中小企業団体中央会、一般社団法人 日本私立大学連盟、一般社団法人 国立大学協会
■賛同:青山学院大学、金沢大学、国際基督教大学、上智大学、中央大学、筑波大学、津田塾大学、東京大学、法政大学、明治大学、立教大学、早稲田大学
■アドバイザリー団体:認定NPO法人育て上げネット、認定NPO法人マドレボニータ、NPO法人永徳堂
■主催:認定特定非営利活動法人ReBit
【『RAINBOW CROSSING TOKYO 2019』開催報告】
過去最大の36社企業が出展。学生・社会人らと対話・交流。
ダイバーシティ&インクルージョンの推進に取り組む36社が出展。各社のブースにて、自社のLGBT、ジェンダー、エスニシティ、障がいなどの取り組みについて伝えるなど、参加者と対話・交流を行いました。企業ブースに参加した学生からは「『自分が働けるかな』という不安な気持ちから、『どんなところで働こう』という前向きな気持ちに変わり、今後の就職活動に希望を感じることが出来た。」という声がありました。
UN Women 日本事務所長による、SDGsをテーマとした基調講演
「SDGs 5(ジェンダー平等)達成と企業の役割」をテーマにUN Women 日本事務所長の石川雅恵氏が基調講演を行いました。2030年のSDGs達成に向け企業に求められる取り組みや、国内外の状況から職場でのダイバーシティ&インクルージョン推進の必要性を説きました。
「自分らしく働く」多様なロールモデルとの出会い
「自分らしく働く」ことについて、考えを深めるコンテンツを多数実施。LGBT、ジェンダー、障がい、エスニシティのテーマに関わりの深い社会人たちのライフヒストリーを聞き、キャリアについて考える経験談ブースでは、スピーカーの話に聞き入る参加者の姿が数多く見られました。また、キャリアについて相談ができるブースでは、自身の就活について真剣に相談する姿も。参加者のひとりは「自分は1人じゃないと感じ、気持ちが少し楽になった。」と感想を話してくれました。
行政・企業・大学・NPO。官民産学が連携し、今後の日本を考える場に
企業の人事担当者やNPO代表らが今後の取り組みについて議論するパネルトークや、大学や渋谷区による事例紹介など、官民産学が交流・連携をし、2030年に向けたダイバーシティ推進について考える場となりました。参加した企業担当者は「企業としてのダイバーシティの取り組みを多くの参加者に伝えられて嬉しい。」とお話いただきました。
認定特定非営利活動法人ReBit代表理事 藥師実芳(やくしみか・30歳)のコメント
私自身、トランスジェンダーかつADHDであるなどマイノリティ性をもつため、就活時は「働けないのでは」と不安でした。一方で「ダイバーシティが推進されていることが職業選択に重要な要素」と回答した人は88.5%と、企業のダイバーシティの取り組みを重要視している人は多く、また、マイノリティ性がある人に限りません。
オリパラやSDGsなどにも謳われ、職場のダイバーシティ&インクルージョン推進の必要性が高まっている今、官民産学が連携しダイバーシティ推進について考えるキャリアフォーラムを実施できた意義は大きいと考えます。本イベントをきっかけに、今後も定期的な交流・意見交換の場をもち、全国どの地域でも特性・属性に関わらず「自分らしい」就労・職業選択ができる社会の実現に向け取り組みます。
認定特定非営利活動法人ReBit(りびっと)について
2009年12月、学生団体として設立。LGBTを含め「ちがい」をもつすべての子どもがありのままの自分で大人になれる社会の実現を目指す、認定NPO法人(代表理事 藥師実芳、2014年3月認可)。学校・行政・企業でLGBTやダイバーシティに関する研修900回以上の開催や、LGBTなど 2000名以上のキャリア支援を行う。
ReBit公式HP:http://rebitlgbt.org
RAINBOW CROSSING TOKYO 2019 公式HP:https://rebitlgbt.org/rct2019/
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