2020年2月、東京国立近代美術館で「ピーター・ドイグ展」開催:出品作品、続々決定!お得な1,000円の早割チケットは12月3日(火)発売開始!

会期:2020年2月26日(水)− 6月14日(日) 会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー

この度、東京国立近代美術館、読売新聞社、ぴあは、現代で最も重要なアーティストのひとりと言われるピーター・ドイグ(1959−)日本初の展覧会を開催します。ロマンティックかつミステリアスな風景を描くスコットランド生まれの画家、ピーター・ドイグは、これまで名だたる美術館で作品が収蔵され、個展も行われてきました。さらにオークションでも作品が高値で取引されるなど、デビュー以降現在まで世界的に高い評価を得ています。本展では、日本でこれまでに揃うことのなかった初期作から最新作までを展示し、世界中のオーディエンスを惹き付ける彼の作品の魅力を紹介します。

《ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ》 2000-02年、油彩・キャンバス、196×296cm、シカゴ美術館蔵
©Peter Doig. The Art Institute of Chicago, Gift of Nancy Lauter McDougal and Alfred L. McDougal, 2003. 433. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019 C3006

《夜の水浴者たち》 2019年、油彩・麻、200×275 cm、作家蔵
©Peter Doig. Courtesy Michael Werner Gallery, New York and London. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019 C3006

《ポート・オブ・スペインの雨(ホワイトオーク)》 2015年、水性塗料・麻、301×352cm、作家蔵
©Peter Doig. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019 C3006

 

【注目情報!】

■現代アートのフロントランナーとして世界的な活躍を続けるピーター・ドイグの⽇本初個展です。
出品作品は約70点。ドイグの初期作から最新作までを紹介し、ゴッホやゴーギャンなどの近代絵画、『東京物語』や『13日の金曜日』などの映画のワンシーン、⾃⾝の記憶といったさまざまな要素からつくりあげられた、作品の魅力に迫ります。
■ドイグ自身が開催する映画の夕べ「スタジオフィルムクラブ」のための直筆ポスター日本初公開。ドイグの視点から見た『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『座頭市』『お熱いのがお好き』といった名作の魅力的なイメージが並びます。
ドイグ本人によるトークイベントを3月1日(日)に開催。作家の生の声が聞ける日本で初めての機会です。
お得な早割チケット(1,000円)は12月3日(火)に発売開始!音声ガイド付きなどその他のスペシャルチケットは12月14日(土)、前売券は12月21日(土)より発売します。

【展覧会のみどころ】
■現代アートのフロントランナー、日本初個展!
ロマンティックかつミステリアスな風景を描く画家として知られるピーター・ドイグは、現代アートのフロントランナーとして世界的な活躍を続けてきました。1994年に名誉ある「ターナー賞」にノミネートされて以来、名だたる美術館で個展が開催されてきました。美術市場でも高く評価されており、彼の代表作のひとつ《のまれる》は、2015年のクリスティーズ・オークションで、約2,600万米ドル(当時約30億円)で落札されました。

■多様なイメージの組み合わせによる、人々の想像力をかき立てる絵画
ピーター・ドイグの作品は一見、幻想的で個人の想像力のみで生み出された光景のようにも見えます。しかしながら、それはゴーギャン、ゴッホ、マティス、ムンクといった近代画家の作品の構図やモチーフ、映画のワンシーンや広告グラフィック、自らが暮らしたカナダやトリニダード・トバゴの風景などの、多様なイメージの組み合わせによってつくりあげられているのです。例えば《スキージャケット》は、日本のニセコのスキー場の新聞広告をもとに描かれています。また、《ラペイルーズの壁》は、トリニダード・トバゴにある墓地の外壁沿いを歩く男性が描かれた作品ですが、作家曰く、小津安二郎の映画『東京物語』における「計算された静けさ」も念頭に置いて描いた作品とのこと。ありふれた既存のイメージや作家自身の経験が重なり、私たちの想像力を誘う、見たことのない風景がつくりあげられます。

■幅3メートル超のインパクトある大型作品
本展では複数の大型作品が出品され、なかには幅3メートルを超えるものもあります。単にサイズが大きいのではなく、スケール感があるのです。印刷物やスマートフォンでは伝わらないこの感覚を、ぜひ美術館で体感してください。

《ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ》について
本展のポスター・フライヤーのメインビジュアルにもなっているこの作品は、ダム湖のほとりを写したドイツの古い白黒の絵葉書と、ドイグが学生時代に衣装係として働いていた英国国立歌劇場で撮った写真をもとに制作されました。描かれている2人の人物のうち、左は作家自身です。時代も場所も異なるイメージが組み合わされ、夢と現実が交錯するかのような謎めいた光景がつくりあげられています。ちなみに、ドイグの作品には「カヌー」が度々登場します。この作品の湖の上にも、カヌーが小さく描かれています。

《のまれる》 1990年、油彩・キャンバス、197×241cm、ヤゲオ財団蔵
©Peter Doig. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019 C3006

《若い豆農家》 1991年、油彩・キャンバス、186×199 cm、ヴィクトリア・アンド・ウォレン・ミロ蔵
©Peter Doig. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019

《スキージャケット》 1994年、油彩・キャンバス、295×351 cm、テート蔵
©Peter Doig. Tate: Purchased with assistance from Evelyn, Lady Downshire's Trust Fund 1995. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019 C3006

《ラペイルーズの壁》 2004年、油彩・キャンバス、200×250.5cm、ニューヨーク近代美術館蔵
©Peter Doig. The Museum of Modern Art, New York. Gift of Anna Marie and Robert F. Shapiro in honor of Kynaston McShine, 2004. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019 C3006

【展覧会構成】
展覧会は全3章で構成します。第1章では主にロンドンで描かれた初期から2002年までの作品、第2章ではトリニダード・トバゴに移住した2002年から現在までの作品を展示。第3章では映画の直筆ポスター「スタジオフィルムクラブ」を日本で初めて公開。初期作から最新作まで、ドイグ作品の魅力を余すことなく紹介します。

■第1章:森の奥へ 1986〜2002年
1992年、イギリスの美術雑誌『フリーズ』で作品が取り上げられ、1994年にはターナー賞にノミネートされたことなどを通して、ドイグはロンドンのアートシーンで一躍注目を浴びることとなりました。当時、デミアン・ハーストに代表されるヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)と称される若手の作家たちが台頭し、大型で派手なインスタレーションがアートシーンを席巻していました。こうした状況下、すでに時代遅れのメディアのように見られることもあった絵画というジャンルにおいて、その歴史と現在の視覚文化に向き合いながら、いまだ見たことのない光景をつくりあげる彼の真摯な取り組みが、極めて新鮮なものとして評価されたのです。

《ブロッター》 1993年、油彩・キャンバス、249×199 cm、リバプール国立美術館、ウォーカー・アート・ギャラリー蔵
©Peter Doig. National Museums Liverpool, Walker Art Gallery, Presented by the John Moores Family Trust 1993. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019 C3006


■第2章:海辺で 2002年〜
ドイグは、2002年に活動の主な拠点を、ロンドンからトリニダード・トバゴの首都、ポート・オブ・スペインに移します。移住前後から、彼は海辺の風景を主なモチーフに選ぶようになり、さらにこれまで比較的厚塗りだった画面が、キャンバスの地の部分が透けて見えるほどの薄塗りの油絵具、または水性塗料による鮮やかな色彩のコントラストによって構成されるようになりました。一方、デビュー当時から一貫して描かれているモチーフのひとつが「カヌー」です。映画『13日の金曜日』のワンシーンを着想源のひとつとするこのモチーフは、あたかもカヌーをめぐる物語が進展するかのように、さまざまな場所を漂流し、私たちの想像の旅へと誘います。

《赤い男(カリプソを歌う)》 2017年、油彩・麻、295×195cm、マルグリット・スティード・ホフマン蔵
©Peter Doig. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019


■第3章:スタジオのなかで
ーコミュニティとしてのスタジオフィルムクラブ 2003年〜

スタジオフィルムクラブとは、ドイグがトリニダード・トバゴ出身の友人のアーティスト、チェ・ラブレスと2003年より始めた映画の上映会です。ポート・オブ・スペインのドイグのスタジオで定期的に開催されています。誰でも無料で参加することが可能で、映画が終わると上映作品について話し合ったり、音楽ライブへと展開したりする。一種の文化的サロンのようなコミュニティの形成を目的としたプロジェクトです。
この一連のドローイングは素早く描かれ、建物を共有している人々や近隣住人に上映会を周知するために掲出されました。ドイグがロンドンで親しんできたいわゆる名画座やミニシアターに着想を得て、過去の名作や粒よりの映画が上映作品として選ばれています。

《ストレンジャー・ザン・パラダイス》(「スタジオフィルムクラブ」より) 2011年、油彩・紙、93.5×61.5cm、マイケル ヴェルナー ギャラリー蔵
©Peter Doig. Courtesy Michael Werner Gallery, New York and London. All rights reserved, DACS & JASPAR 2019


【関連イベント】
会期中に作家が来日!2020年3月1日(日)、作家本人によるトークイベントを開催!
<ピーター・ドイグ トークイベント>
日時:3月1日(日)13:30 − 15:00  会場:東京国立近代美術館 地下1階 講堂

*当日10:00より1F受付にて整理券配付
*先着130名、聴講無料、要観覧券(半券可)

【チケット情報】
チケット料金はいずれも消費税込。スペシャルチケットはすべて、チケットぴあのみでの販売となります。
今後、グッズ付きチケットも発売予定です。情報が決まり次第、展覧会特設ウェブサイトなどで順次発表いたします。
<スペシャルチケット>
●早割チケット(1,000円) 当日券(一般1,700円)より、700円も安いお得なチケット!

入場対象期間=2020年2月26日(水)− 3月8日(日)
販売期間=2019年12月3日(火)10:00 − 12月20日(金)23:59
販売場所=チケットぴあ(Pコード:658–082)|https://w.pia.jp/t/peterdoig

●ペアチケット(2,000円) 2枚セットの購入で当日券(一般1,700円)より、1,400円もお得に!
販売期間=2019年12月14日(土)10:00 − 2020年2月25日(火)23:59
販売場所=チケットぴあ(Pコード:685–083)
*入場券2枚セットでの販売。1人で2回の使用も可能。

●音声ガイド付きチケット(2,000円) 音声ガイドをお得に楽しめるチケット!
販売期間=2019年12月14日(土)10:00 − 2020年2月25日(火)23:59
販売場所=チケットぴあ(Pコード:685–084)
*音声ガイドの当日貸出料金は税込600円。
 
<前売券>
●販売価格
一般=1,500円 大学生=900円 高校生=400円

●販売期間
2019年12月21日(土) − 2020年2月25日(火)

●販売場所
・東京国立近代美術館
・美術展ナビチケットアプリ|Apple StoreまたはGoogle Playで「美術展ナビ」と検索
・チケットぴあ(Pコード:685–081)|セブン-イレブン(マルチコピー機)、チケットぴあのお店・ウェブサイト
・ローソンチケット(Lコード:35821)|ローソン・ミニストップ(ロッピー)、ローソンチケットウェブサイト
・イープラス|ファミリーマート(ファミポート)、イープラスウェブサイト

<作家プロフィール>
ピーター・ドイグ/ Peter Doig(1959-)

1959年、スコットランドのエジンバラ生まれ。カリブ海の島国トリニダード・トバゴとカナダで育ち、90年、ロンドンのチェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで修士号を取得。94年、ターナー賞にノミネート。2002年よりポート・オブ・スペイン(トリニダード・トバゴ)に拠点を移す。テート(ロンドン、08年)、パリ市立近代美術館(08年)、スコットランド国立美術館(エジンバラ、13年)、バイエラー財団(バーゼル、14-15年)、分離派会館(ウィーン、19年)など、世界的に有名な美術館で個展を開催。同世代、後続世代のアーティストに多大な影響を与え、過去の巨匠になぞらえて、しばしば「画家の中の画家」と評されている。

【開催概要】
展覧会名:ピーター・ドイグ展(日)、Peter Doig(英)
会期:2020年2月26日(水)− 6月14日(日)
開館時間:10:00−17:00 金曜・土曜は20:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日(ただし3月30日、5月4日は開館)、5月7日(木)
主催:東京国立近代美術館、読売新聞社、ぴあ
特別協賛:ジョージ・エコノム・コレクション、マイケル ヴェルナー ギャラリー
協賛:大日本印刷
協力:ヤゲオ財団、ライトアンドリヒト株式会社
会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
アクセス:東京メトロ東西線「竹橋駅」1b出口より徒歩3分
観覧料:一般=1,700(1,500)円 大学生=1,100(900)円 高校生=600(400)円
*いずれも消費税込
*( )内は、前売券料金または20名以上の団体料金
*前売券の販売期間は2019年12月21日(土)− 2020年2月25日(火)
*中学生以下および障がい者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料
*本展の観覧料で入館当日に限り、「MOMATコレクション」(4F-2F、所蔵品ギャラリー)、コレクションによる小企画「北脇昇:一粒の種に宇宙を視る」(2F、ギャラリー4)もご覧いただけます。
お問い合わせ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
特設サイト:https://peterdoig-2020.jp
同時開催:所蔵作品展「MOMATコレクション」、コレクションによる小企画「北脇昇:一粒の種に宇宙を視る」 ※会期:2020年2月11日(火・祝)− 6月14日(日)

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サービス業
本社所在地
東京都港区南青山6丁目12−10 ユニティ501号室
電話番号
03-6450-5457
代表者名
宮島 明寛
上場
未上場
資本金
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設立
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