CIO人材のシェアリングを支援する任意団体を設立

CIO人材（高度IT人材）の知見や時間のシェアリングを普及・啓発する支援団体を発足しました。

　CIOシェアリング協議会は、「CIO系人材の知見や時間のシェア」という概念や仕組みの検討・形成・情報発信を目的とした任意団体です。ユーザ企業の体制強化に特化したITコンサルティングサービスを提供する株式会社グローバル・パートナーズ・テクノロジー 代表取締役社長 坂本氏のほか、株式会社メルカリ CIO 長谷川氏、ディーディーエヌコンサルティング株式会社 取締役 中村氏等が理事として参画し、2019年9月2日に発足いたしました。

　CIOの必要性は高い一方で常勤での雇用が難しい中堅企業層（売上100億円〜1000億円程度）を主な対象とし、CIO人材（高度IT人材）の知見や時間のシェアリングの普及・啓発のほか、診断や相談対応サービスを行う団体は、国内初となります。
*CIOシェアリング™️：商標登録出願中

■設立背景
　近年、企業等におけるITの位置づけは非常に高まっており、比例してIT投資は増加傾向にあります。しかし、成果が顕著なIT投資事例がある一方で、ITプロジェクト自体の成功率は決して高いものではなく、IT投資対効果が著しく低い状況も多く生じています。
　現状におけるユーザ企業（特に中堅企業）の課題としては、「社内のIT活用体制（特に人材）に不安要素がある状況でIT投資を実行せざるを得ないこと」、「（CIOの必要性は認識しているものの）CIO等の高度なIT人材の定常的な雇用は、会社規模上マッチしないこと」等があります。（売上100~1000億円企業のCIO設置率は14%*1）
　その一方で、IT企業の課題としては、「（一般的な受託開発中心のSIerの場合）ユーザ企業の事業変革に踏み込んだ提案は得意としていないこと」、「（一般的なITコンサルティング企業の場合）売上・利益率の割合上、ITの実装・運用に比重を置くことが多いため、実装・運用に誘導する企画になりがちであること」等があります。
　そのような状況を踏まえ、効果的なIT投資を実施するためには、「ビジネス主体であるユーザ企業側が体制強化に取り組むこと」が必要であり、特に、中堅企業のようなIT投資における年度ごとの変動が非常に大きい企業においては、定常的に高度IT人材を雇用することがマッチしないため、「CIO系人材の知見や時間のシェア」という概念や仕組みが必要だと考えるものです。
　「CIO系人材の知見や時間のシェア」の実現により、ユーザ企業にとっては、非常勤や顧問委嘱、業務委託、など多様な形態でのCIO人材の活用により、IT投資額の変動に応じた推進体制の実現が可能です。また、CIO系人材（高度IT人材）にとっては、多角的な知見やノウハウ、経験の獲得や、新たなキャリアパスの選択による経歴、実績の拡充が可能です。

　当協議会は、「CIO系人材の知見や時間のシェア」という概念の普及・啓発を通して、ユーザ企業における充分な社内体制でのIT活用推進に貢献してまいります。
*1出典：JUAS「企業IT動向調査2019」

■活動内容
・講演会やセミナー等のイベントの企画、運営
・CIO人材のシェアのあり方に係る研究、及び成果等の広報、啓発活動
・IT投資、発注等の業務ノウハウに関する勉強会等の企画、運営
・会員に対する診断や相談対応サービスの提供

■会員区分※2019年10月より協議会HPにて募集開始（予定）
(１)有料会員
①正会員
▼対象：法人
例：IT系ユーザ企業
ユーザ企業のIT体制強化サービスを提供するコンサルティング企業
ITサービスやシステム開発を提供する会社
▼会員特典（抜粋）
・当協議会が主催する勉強会やセミナー（有料を含む）への参加権利（無料）
・IT調達等のIT活用に関するノウハウ習得や、CIO人材（高度IT人材）活用のための情報の取得
・自社サービス紹介も交えた勉強会セミナー講演の実施
・当協議会が配信するメールマガジンの購読権利
▼年会費
10万円（予定）

②一般会員
▼対象：個人
例：個人事業主
将来的にCIO系人材になることを目指す個人（法人に所属する個人を含む）
▼会員特典（抜粋）
・当協議会が主催する勉強会やセミナー（有料を含む）への参加権利（無料）
・コンサルタントとしてのスキル習得
・CIO人材（高度IT人材）としての活動を視野に入れたコネクションの形成
・当協議会が配信するメールマガジンの購読権利
▼年会費
5千円（予定）

(２)無料会員
①賛助会員
▼対象：法人（行政機関やその他公共団体）
▼会員特典（抜粋）
・行政的な活動の共同による推進
・当協議会が主催する勉強会やセミナー（有料を含む）への参加権利（無料）
・当協議会が配信するメールマガジンの購読権利
▼年会費
なし（予定）

②特別会員
▼対象：法人（専門的見地からご協力いただけるCIO人材、CISO人材、その他の専門家（CFO、労務専門家等））
▼会員特典（抜粋）
・専門的見地に基づくセミナー等の実施機会の会得
・会員からの相談対応機会の会得（有償または無償）
・専門人材間での勉強会実施やコネクションの形成
・当協議会が主催する勉強会やセミナー（有料を含む）への参加権利（無料）
・自社サービス紹介も交えた勉強会セミナー講演の実施
・当協議会が配信するメールマガジンの購読権利
▼年会費
なし（予定）

③メルマガ会員
▼対象：個人
▼会員特典（抜粋）
・当協議会が主催する勉強会やセミナーへの参加権利（有料の場合は別途費用が発生）
・当協議会が配信するメールマガジンの購読権利
▼年会費
なし（予定）

■協議会概要
団体名 : CIOシェアリング協議会（英語表記：CIO Sharing Council）
所在地 : 東京都千代田区六番町2番地8　番町Mビル3F（（株）グローバル・パートナーズ・テクノロジー内）
U R L : https://cio-sharing.org/
発起人 : (株)グローバル・パートナーズ・テクノロジー
理　事：
坂本 俊輔（株式会社グローバル・パートナーズ・テクノロジー代表取締役社長）
長谷川 秀樹（株式会社メルカリ執行役員CIO、Rockesta Inc. 代表取締役社長）
中村 羽矢人（ディーディーエヌコンサルティング株式会社取締役）、ほか（調整中）
設立日：2019年9月2日
協議会ロゴ：「CIO」の文字で構成された２つの輪が、人を連想させる「i」をシェアするイメージを表現しています。