内視鏡AI開発のAIメディカルサービス、米国FDAからブレイクスルーデバイス指定を受ける
日本と同時に海外でも薬事プロセスを推進、世界展開へ
株式会社AIメディカルサービス(東京都豊島区、代表取締役 多田 智裕、山内 善行。以下「当社」)は、開発中の内視鏡画像診断支援AI(人工知能)システムが、米国食品医薬品局(以下「FDA」)よりBreakthrough Device Designation(画期的医療機器/デバイス指定)を受けましたので、お知らせします。これにより当社は、当該システムの米国内での医療機器承認取得にむけて、当局と通常より迅速で密なやりとりが可能となり、また優先的に審査を受けることができるようになります。日本での承認取得を進めると同時に、米国はじめ他国でも薬事プロセスの遂行を急ぎ、世界展開にまい進する所存です。
<Breakthrough Device Designationとは>
Breakthrough Device指定は、生命にかかわる疾患などに対して効果的な診断・治療を行う医療機器/デバイスのうち、従来にはなかった画期的な技術を用いているなどとFDAが認めた場合にのみ受けられます。医薬品を対象とする同様の制度もありますが、医療機器を対象とする制度での指定数は少なく(FDAの発表によると2015-2018年の4年間で112件のみ)、特に日本企業が指定を受けることはきわめて珍しいとされます。
当社は、FDAにも認められたこの画期的技術を少しでも早く製品として米国市場にも上市し、創業理念のとおり、世界の早期がん見逃し防止に貢献してまいります。
<指定の対象となった医療機器(開発中)>
当社が開発中の内視鏡画像診断支援AIシステムは、上部内視鏡検査においてがんの検出と鑑別を支援する(注:診断を下すのはあくまで医師)ソフトウェアです。多数の研究協力施設で蓄積された膨大かつ高品質な内視鏡画像を教師用データ(AI に覚えさせる内視鏡画像)として、当社が独自に開発したニューラルネットワークによるディープラーニング・システムを用いて学習させ、静止画のみならず動画でのリアルタイム診断へ技術を発展応用させました。大腸がんの内視鏡画像AIは当社を含む複数のグループによって研究開発が行われておりますが、胃がんや食道がんの検出、特にリアルタイムで用いる技術の開発に成功しているところはあまり例がなく、当社グループは世界的な学会でもたびたび表彰を受けております。
<株式会社AIメディカルサービスについて>
■ 会社概要
商号:株式会社AIメディカルサービス
代表取締役:多田 智裕、山内 善行
所在地:東京都豊島区南池袋1-10-13 荒井ビル2F
設立:平成29年9月
資本金:29億4999万8047円(令和元年9月30日時点)
URL:https://www.ai-ms.com/
■ 事業内容
内視鏡画像診断支援AIの開発
■ 取組み成果の例
世界の内視鏡AI開発は「大腸ポリープ」「静止画」に関する取り組みが多いなか、当社は「早期の胃がん」を第一弾製品化の対象とし、さらに「動画」対応のAIも開発しています。病変の拾い上げ(検出)、状態の判別、範囲表示まで一貫して行います。
【内視鏡診断支援AI(動画)のようす】
※この動画はセンシティブな内容が含まれていることをご了承いただいた上で再生してください。
・潰瘍性大腸炎の状態・症状の判別
・胃がんの範囲の表示
■ 採用について
当社は優秀な人材を必要としています。多くの職種で募集していますので、以下ページをご覧になり、取り組みに共感いただけたらぜひご応募ください。
採用ページ:https://ai-ms.com/recruit/
■ 代表取締役略歴
代表取締役CEO 多田 智裕
ただともひろ胃腸科肛門科院長、東京大学医学部客員講師
東京大学医学部/大学院、2006年にただともひろ胃腸科肛門科を開業、わずか10年で内視鏡検査9000件/年を行う埼玉県有数の診療所にする。日本外科学会専門医、日本消化器学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本大腸肛門病学会専門医。著書『患者に優しい“無痛”大腸内視鏡挿入法』は内視鏡医の3人に1人が購入したベストセラー。
代表取締役COO 山内 善行
東京大学工学部卒、1994年にカレン創業。大企業向けネットマーケティング支援で社員100名規模に。住友商事・博報堂との合弁で日本先駆のポイント交換会社も設立。2006年にQLifeを創業し、日本最大級の病院検索・医療情報サイトを立ち上げ、ヤフーなどと資本提携して製薬会社支援、医師・診療所向けサービスで業績拡大し、2016年エムスリーに売却。
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