「神山まるごと高専」学校長候補に、クリエイティブディレクター 菱川勢一を選出

技術教育統括ディレクターには高専卒起業家の 福野泰介

 神山まるごと高専設立準備委員会は、同校「学校長」候補にクリエイティブディレクター菱川勢一、「技術教育統括ディレクター」候補にjig.jp創業者 福野泰介を選出したことを発表します。なお、両名は2023年4月1日開校時に正式に就任する予定となり、今後は設立準備委員会の中心メンバーとして、カリキュラム設計などを担っていきます

 アート・クリエイティブ界を強くけん引してきた菱川と、自身も高専出身でエンジニアリングに知見が深い福野のもと、ITとデザインとアートを分け隔てなく縦横無尽に生かす新しい人材の輩出を目指す神山まるごと高専の開校準備を進めます。


■選出の背景
2019年9月から公開した神山まるごと高専学校長の募集には、500件をこえる応募があり、神山まるごと高専設立準備委員会メンバーは、半年にわたり、書類選考および面接を実施しました。その候補者の中で、当校の掲げる教育ビジョンに最も適した人物として、クリエイティブディレクター・武蔵野美術大学教授の菱川勢一が学校長に選出され、また、技術教育をリードする技術教育統括ディレクターには、福野泰介が選出されました

なお、学校長選出においては、プレスリリースでの情報公開のほか、即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」の協力のもと教育界のみならず、民間のプロ人材にも広く募集を呼びかけました

■菱川学校長 選出について
菱川は高校卒業後、すぐに音楽業界に入りキャリアをスタートさせます。その後単身渡米。帰国後には仲間たちと起業をし、世界最高峰の広告賞「カンヌライオンズ」で三冠を達成。デザイン、映像、教育を横断的に活動し、それを通して現在活躍する多くの人材を世に輩出するなど、そのキャリアにおいて神山まるごと高専が目指すべき人材像として掲げる -型にはまらない活動-を体現してきました。大学における教授経験や、教育番組の制作、ワークショップ開催など教育者としての知見も深く、また、2011年から神山町に自身の会社 DRAWING AND MANUALのサテライトオフィスを設置していることや徳島国際映画祭のディレクターを務めるなど神山町、徳島県とも長く関わりがあります

就任後は本校の掲げる「利己的に学び、利他的に実現する」という教育方針の実現に向け、目指すべき理想像の具体化、教育課程(カリキュラム)の編成、学生および協力者の獲得、利害関係者への発信などの業務を担当します

今後は、菱川、福野をはじめとした創設メンバーにより新しい社会に柔軟に対応する力を養うカリキュラムの編成や校舎計画の推進、一般教員・運営メンバーの募集活動に着手します

なお、今回の高専設立の機会に菱川個人として基金を設立いたします。この基金はいじめや精神的理由で学校に通えない子供の教育を支援する基金です。高専での菱川の個人報酬はこの基金へ生かされる予定です

■学校長 略歴
氏名:菱川 勢一(ひしかわ せいいち)
生年月日:1969年3月14日
学歴:茨城県立水海道第一高等学校 卒
略歴:
クリエイティブディレクター/映像作家/写真家
DRAWING AND MANUALファウンダー/武蔵野美術大学教授

1969年東京生まれ。1988年ソニー・ミュージックエンタテインメント入社、その後、ソニー株式会社に出向し銀座ソニービル運営や現代美術作家・アーティストの展覧会プロデュースを兼務。1991年渡米。拠点をニューヨークへと移すと同時に映像業界へ転身し、編集エンジニア、サウンドエンジニアと映像ディレクターを兼務。CNNやNBCなどのニュース番組やブロードウェイ情報番組、TVCM、ドキュメンタリー、MV、映画製作などに携わる。帰国後は映像、舞台、空間、CG・Web開発など横断的な活動後、1997年 一線のクリエイターが集合したDRAWING AND MANUALの設立に参加。その後、クリエイティブをジャンルで分けず複合的に生かし、ブランドデザインや商品の開発研究分野へ活動領域を拡げた。主な仕事にNHK大河ドラマ、Eテレ子供教育番組ほか、企業広告としてソニー、ホンダ、イッセイ・ミヤケ、メルセデス・ベンツなどの企業を、商品・サービス開発としてPanasonic、NTT東日本など、またファッションの舞台監督として シャネル、カルバン・クラインなどを手がけ、展覧会ではモーショングラフィックス展 (六本木AXIS)、動きのカガク展(21_21 DESIGN SIGHT)、ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展日本館(イタリア)などの監修がある。監督をつとめたNTTドコモ TVCM「森の木琴」がカンヌライオンズをはじめとした20を超える国際的な賞を受賞。翌年にはカンヌ審査員を務める。また写真家として2011年写真展を東京、京都、金沢、高岡で巡回開催、アーティスト活動としてコンテンポラリーアート作品「雪見春画」「srk (Inspired by写楽)」を東京、ミラノ、ニューヨークで発表。映画監督として2017年徳島を舞台にした映画「youth」を監督。2018年「ハモニカ太陽」、2020年は徳島県小松島市が舞台の新作映画「新青春」を公開。近年は地域創生、環境プロジェクトを主に手掛けている。2004年より武蔵野美術大学および多摩美術大学にて非常勤講師を務め、2009年より武蔵野美術大学専任教授として現職。カンヌライオンズ(フランス)審査員、ヴィラ・ド・コンド映画祭(ポルトガル)審査員、徳島国際映画祭ディレクター、SDGsクリエイティブアワード審査員

<参考サイト>
DRAWING AND MANUAL 公式サイト https://drawingandmanual.studio
菱川勢一作品集 http://seiichihishikawa.info
武蔵野美術大学基礎デザイン学科 http://www.kisode.com

■菱川勢一 コメント
「新しい学校の開設に立ち会えるというのはとても大きな希望に満ちています。同時にとても責任を感じています。大切にしたいのは『教える』のではなく『自ら学んで生かす』こと。学生たちと一緒にあれやろう、これやろうとわくわくしています。COVID-19という大きな困難を越えた先に私たちは以前の元に戻るのではなく、新しい世界を始めるのです。今回の困難を通じて私たちが再発見した助け合い、思いやりの精神「博愛」「互助」がこれからの大切なキーワードです。新しい時代にスタートを切るこの学校が進めることが全国の高校、高専、大学の良き前例になれるようにしたい。集った学生たちが「楽しくてしかたがない」と友達や家族に話すような場所にしたい。学生たちにはプログラミングできて音楽やアートにすごい詳しい、とか、先端のデジタルデザイナーで農業の経験がある、考えが違う者同士で連携する、などの【あたらしいかっこよさ】を身に纏ってほしい。宿題を無くし、自分で授業を選べるように、さらにいえば自分で授業をつくっちゃうくらいにしていきます。少人数で、お互いに励まし合い、心の通った先端の学びを実現したい。学生が先生を指名したりして。一方で先生というあり方も変えたい。私自身が率先して二拠点、三拠点生活をし、対面とリモートを駆使し、二足三足のわらじを履いて、どんどん世界との距離を縮め、そうすることで日本中、世界中の型にとらわれない先駆者の方々に先生として集まって欲しい。学生も先生も自由に生き方を選べるような場所にする。徳島という徳のある地の山に囲まれた場所で先進性と普遍性をたっぷり学びながら、自然と共生し、家族や仲間と助け合う彼らの時代の【New Normal】を次々に発明、実験、実践していきたいと考えています。」

■福野技術教育統括ディレクター 選出について
技術教育統括ディレクターは、エンジニアリング教育や技術教育を理論・実践の両面からバックアップする役割を担います

福野は、自身も高等専門学校出身、かつ、高専時代に学んだことを活かし、シリアルアントレプレナー(連続起業家)として起業、活躍をするなど、本校が目指す「野武士型パイオニア」を体現しています。また、全国各地で学生向けのプログラミング教室を数多く手がけており、次世代を担う人材作りにこれまで強く貢献してきました

今後、福野は、自身が有する全国各地の高専学校とのネットワークも活かし、技術教育部分のカリキュラム作りや、技術教育に必要な環境整備を進めます

■技術教育統括ディレクター 略歴
氏名:福野 泰介(ふくの たいすけ)
生年月日:1978年11月8日
学歴:国立福井高専電子情報工学科 卒
略歴:
福井県鯖江市在住、石川県生まれ。損害保険会社に勤めていた父親の仕事の関係で、石川県七尾市、名古屋市名東区、三重県津市、そして福井県鯖江市と、中学卒業までに4県での生活を経験する。小学校3年の時、MSXを買ってもらい、プログラミングの世界にはまる。国立福井高専電子情報工学科へ進学後、1995年、高専2年次に「全国高等専門学校プログラミングコンテスト」準優勝。2000年5月、高専時代の先輩たちと共に(有)シャフトを設立、技術担当取締役に就任。2001年1月、自ら(有)UNI研究所を設立し、代表取締役社長に就任。2003年5月、(株)jig.jpを設立、代表取締役社長に就任。2010年、福井県鯖江市にてオープンデータを提案、日本初のオープンデータ都市をアプリづくりと共に牽引。2016年、内閣官房オープンデータ伝道師に就任。エンジニア不足を感じ、こどもパソコン「IchigoJam」を開発。高専の先輩と始めたPCN(プログラミングクラブネットワーク)活動として、各地のこどもたちにプログラミングの楽しさを伝えている。プログラミングは日課

ブログ「一日一創」 https://fukuno.jig.jp/

■福野泰介 コメント
「高専の良かったところは、ものづくり好きの仲間、じっくり取り組める自由な時間、そして、チャンスをくれた多様な先生。生徒ではなく学生と呼ばれ、先生もあだ名で呼ぶ。いきなりの難解専門科目、自分で生きる厳しさと喜びと共に始まった高専生活でした。1年生で友達に誘われ入った地震の研究会、出会った先輩や友達が生涯の仲間となり、プログラミングで手伝えた経験が、ツールづくりで世界を変えようと心に決めたきっかけとなりました。世の中に、まだまだ足りない技術とデザイン。ちょっと背伸びして学んで創ったものを、神山まるごと使って即フィールドテスト、地域の人や多様なゲストからのフィードバックを受けて更に創る!最高の高専づくりにチャレンジします!」

■「神山まるごと高専」 概要
予定地: 徳島県名西郡神山町内
名称:神山まるごと高専
修業年限:5年
就学スタイル:全寮制
初年度学生数: 40人
教師予定数: 20人
開校予定日: 2023年4月1日

※上記はあくまで目標であり、「学校法人設立並びに学校設置の認可」取得時期によって、開校を 2023 年 4 月以降に変更する場合もあります
※今回選出された両名の就任は、開校と同じく2023年の4月1日を予定しております

(以上)

■「神山まるごと高専 設立準備委員会」とは
神山まるごと高専 設立準備委員会は、「神山まるごと高専」の設立を目指し集まった有志委員会です。
URL:http://kamiyama-marugoto-kousen.mystrikingly.com/
 
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります。

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。
※内容はプレスリリースにより異なります。

  1. プレスリリース >
  2. 神山まるごと高専 >
  3. 「神山まるごと高専」学校長候補に、クリエイティブディレクター 菱川勢一を選出