(株)QPS研究所とJAXAの小型SAR衛星「イザナギ」の状態を観測する共同研究について

株式会社QPS研究所

株式会社 QPS 研究所 (以下、QPS 研究所) は、この度、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (以下、JAXA)と QPS 小型 SAR 衛星1号機「イザナギ」(以下、「イザナギ」)の状態を観測するための共同研究契約を締結したことをお知らせいたします。
通常、「イザナギ」の状態は交信で得られるデータから推定、確認しますが、本共同研究では、JAXAの60cm望遠鏡を使用し、イザナギの姿勢・運動状態を確認することを目的としています。このことにより、「イザナギ」の状態確認の正確性を上げることが可能になります。一方、形状及び姿勢・運動状態の分かっている衛星「イザナギ」のライトカーブ観測(※)を実施することは、ライトカーブによる宇宙機の姿勢や運動を推定する技術の精度向上にもつながります。この技術の妥当性が示されれば、JAXAが取り組んでいるスペースデブリ(宇宙ゴミ)除去ミッションにおいて、スペースデブリの姿勢や運動をミッション実施前に高い精度で予測する技術の開発に貢献します。この共同研究は、弊社の小型SAR衛星によるリアルタイム観測網の実現と、JAXAのスペースデブリ除去ミッションの双方に有益になるものです。

(※)ライトカーブとは明るさの時間変化のデータのこと。観測対象物の自転周期や形状などを推定することができる。 

<小型SAR衛星1号機「イザナギ」について>
QPS研究所と約20社の九州の地場企業が開発・製造した小型SAR衛星1号機「イザナギ」は12月11日(水)にインドのアーンドラ・プラデーシュ州のシューリハリコータにある『サティシュ・ダワン宇宙センター』よりインドの主力ロケットである『PSLV(Polar Satellite Launch Vehicle)』のC48に搭載され、高度約570kmの軌道へと打ち上げられました。
QPS研究所は、翌日の早朝に初交信に成功し、現在はアンテナを展開し、初観測データ取得に向けて調整をしております。この打ち上げは、QPS研究所が目指す小型SAR衛星36機のコンステレーションによる地球上のほぼリアルタイムの観測に向けての大きな一歩となります。

<株式会社QPS研究所について>
QPS研究所は、九州の地に宇宙産業を根差すことを目指して、2005年に九州大学名誉教授の八坂哲雄と桜井晃、そして三菱重工業株式会社のロケット開発者の舩越国弘により創業されました。九州大学での小型衛星開発の20年以上の技術をベースに、国内外で衛星開発や宇宙ゴミ(スペースデブリ)への取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が幅広い経験と斬新なアイデアをもとに、現在は世界トップレベルの衛星情報ビジネスの創造を目指しています。
現在は、育成してきた約20社の九州の地場企業(北部九州宇宙クラスター)とともに人工衛星をはじめ、世界にインパクトを与える数々の宇宙技術開発を行っております。
 

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会社概要

株式会社QPS研究所

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URL
https://i-qps.net
業種
製造業
本社所在地
福岡県福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6階
電話番号
-
代表者名
大西俊輔
上場
東証グロース
資本金
1億円
設立
2005年06月