※延期【京都府福知山市】戦国武将・明智光秀が築いた城下町から、局所化・集中化・激甚化する気象状況を考える

※新型コロナウイルス感染症対策のため、令和2年秋に延期となりました。　

京都府福知山市（市長：大橋一夫）では、平成26年8月豪雨と同程度の降雨が発生した場合での床上浸水を概ね解消することを目的に、平成27年度から「福知山市街地における総合的な治水対策」を実施しています。これは、国・府・市が連携・協力してソフト対策をも組み入れて治水対策を実施する、全国的にも稀で画期的な取り組みです。
効果発現を目前に控え、「水害に強い安心・安全なまち」に復興・再生しつつある福知山市の姿を感じていただくとともに、ますます「局所化・集中化・激甚化」する気象状況に向けた安心・安全なまちづくりについて改めて考えていく必要があることを福知山から発信すべく、見学会とシンポジウムを開催します。

明智光秀が築いた福知山城と堤防の名残“通称・明智藪”

 

 

 

戦国武将・明智光秀がこの場所に城下町を築く際、暴れ川であった由良川の治水に力を注いだと伝わっており、近年でも過去６年で４回もの水害が発生するなど、多くの水害と戦ってきた歴史があります。
 

• 開催概要　　

〈開催日〉　令和２年３月１日（日）　※令和2年秋に開催延期
■【第１部】　法川排水機場見学

法川排水機場の裏手には、明智光秀が築いたとされる堤防の名残”明智藪”があります

〈時　間〉　午後0時30分～午後1時00分
〈場　所〉　法川排水機場（京都府福知山市字堀2459番地）
〈参加者〉　希望者（要事前申込）や地元の子どもたち、大学生など約40人予定
〈参加費〉　無料（参加者には「京都府広報協議会×PR TIMES 連携協定記念 まいこ金時焼いも缶詰」を配布します）
〈内　容〉　普段なかなか見ることのできない排水機場の内部を見学
 

■【第２部】　水害に強い安心・安全なまちづくりシンポジウム　（定員：300人）

〈時　間〉　午後1時30分～午後4時30分
〈場　所〉　ハピネスふくちやま4階ホール（京都府福知山市字内記100番地）
〈参加費〉　無料・予約不要
〈内　容〉　近年頻発する災害・・・　なぜ頻発!?　どうやって身を守る!?　専門家が分かりやすく解説!!

１　基調講演「気候変動による水災害への影響と適応」　
〈時　間〉　午後１時４０分～午後２時３０分
〈講演者〉　中北英一さん（京都大学防災研究所　気象・水象災害研究部門　教授）

２　トーク「激甚化する気象災害への備え」　
〈時　間〉　午後２時３５分～午後３時１５分
〈講演者〉　坂下恵理さん（気象予報士、防災士）

３　パネルディスカッション　
〈時　間〉　午後３時２５分～午後４時２５分
〈テーマ〉　豪雨が局所化・集中化・激甚化している中での、現在および今後の取り組みについて
〈登壇者〉　中北英一さん（京都大学防災研究所　気象・水象災害研究部門　教授）、矢野則弘さん（国土交通省近畿地方整備局福知山河川国道事務所長）、谷川知実さん（京都府建設交通部理事）、坂下恵理さん（気象予報士、防災士）、伊東尚規・福知山市副市長
 

• 講師

 

中北英一さん

中北英一さん（京都大学防災研究所　気象・水象災害研究部門　教授）
専門は、レーダ水文学、水文気象防災学。気象レーダを用いた豪雨・洪水予測、気候変動による災害環境への影響評価に長年携わるとともに、ハリケーンカトリーナ等の国内外の災害調査にも従事。土木学会水工学委員会委員長なども務める。土木工学と気象学を融合した防災研究を牽引してきている。著書に『水文・水資源ハンドブック』（共著・朝倉書店）、『防災辞典』（、共著・築地書館）、『工学のための確率・統計』（共著・朝倉書店）などがあり、NHK「サイエンスアイ」、「ためしてガッテン」、「クローズアップ現代」、「日曜討論」、「視点・論点」、NHKスペシャル「巨大災害 MEGA DISASTER 地球大変動の衝撃」などの情報番組に出演。
 

坂下恵理さん

坂下　恵理さん（気象予報士・防災士）
茨城県日立市生まれ。2008年3月　フェリス女学院大学　国際交流学部国際交流学科卒業後、NHK福島放送局で情報番組のキャスター・リポーター、ニュース番組のリポーターなどを担当。その後、2012年4月よりNHK-BS「ワールドWave モーニング」で世界の天気予報を担当し、2014年4月からNHK大阪放送局「ニュースほっと関西」の気象コーナー及びNHK総合「ごごナマ」の気象コーナーを担当。
 

• 福知山と明智光秀　福知山と治水

京都府福知山市は、明智光秀によってはじめて築かれたまちで、現在の城下町エリアはそれまで暴れ川であった由良川の遊水地でした。織田家家臣として、土木にも精通していた明智光秀は、この場所に福知山城を築いたのち、由良川の治水に尽力。堤防を築き、川の流れを北向きに固定することで、なにもない湿地帯だった場所に城下町を築きました。福知山城からは、今でも明智光秀が築いた堤防の名残と伝わる藪“通称・明智藪”を見ることができます。

その他、全国で唯一、堤防をご神体とする“堤防神社”や、福知山市の水害の歴史と、戦ってきた先人たちの智慧を紹介する“治水記念館”など、福知山と治水に関する施設も点在しています。

呉服屋を改築した福知山市治水記念館

【参考ＵＲＬ】

• 由良川流域(福知山市域)における総合的な治水対策の取り組みについて　https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/bousai/1740.html
• 福知山の治水とまちづくり ―明智光秀・城下町・治水―　https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/7/17350.html

 

• 福知山市概要

明智光秀が築いた福知山城

福知山市は、京都府北部・丹波地域に位置する北近畿の交通の要衝です。織田信長の命を受けた戦国武将・明智光秀の「丹波平定」により光秀の領地となり、現在の福知山市への礎となる福知山城と城下町が築かれました。この他市民の願いにより光秀の魂を祀ることとなった御霊神社、一級河川の由良川や大江山鬼伝説など、豊かな歴史や文化、自然が今も残るまちです。平成18年、三和町・夜久野町・大江町と福知山市が合併しました。

福知山市ホームページ　https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/