《世界初》化学ベンチャーが食品/医薬/化粧品業界向けに温度検知ゲル「Thermo Tracker(サーモトラッカー)」を開発

化学ベンチャー企業のフューチャーカラーマテリアルズ株式会社（本社：千葉県柏市、代表取締役：鈴木希、以下「フューチャーカラーマテリアルズ」）は、0～20℃、10～30℃の２つの温度幅でグラデーションを伴った明瞭な色変化を示すゲル※を開発いたしました。※特許申請中

■Thermo Tracker(サーモトラッカー)とは？
フューチャーカラーマテリアルズの独自技術であるナノ分散テクノロジーによって、温度変化により不可逆的に色相を変える特殊な色素をナノサイズ(1μm以下)まで微細化し、おむつなどに使われる汎用品の高分子ゲルに分散させた商品。大量生産が可能で、１個当たりの価格は100円以下になる見通し。
研究者の間で３０年以上前から研究されてきた、刺激強度により色を青色から赤色に、中間色である紫色を経由しながら綺麗なグラデーションと共に変化する有機色素を、物質・材料研究機構にて研究員を兼務する当社代表が世界で初めて商品化。また従来取扱いの難しかったこの有機色素をナノサイズで合成し、ゲル中に安定的に分散化させる技術で特許を申請中。

【Thermo Trackerの色変化】

 

変化前の「青色」

 

中間状態の「紫色」

 

変化後の「赤色」

■商品ラインナップ
1.《TT-20FC》 0～20℃の間で色変化するゲル
(0～10℃ 青/ 10～15℃ 紫 / 15～20℃ 赤)
2.《TT-30FC》10～30℃の間で色変化するゲル
(10～20℃ 青/ 20～25℃ 紫 / 25～30℃ 赤)

【商品の色温度特性】

■想定される利用分野
米FDA(Food and Drug Administration)や欧州GDP(Good Disrtibution Practice)による食料品・医薬品の貨物規制強化に伴い、コールドチェーン管理は益々重要性を増しているなか、品質保持のため最も需要だと考えられる温度管理については、データロガーを用いた管理システムが多く用いられている。一方、１台あたりのコストと交換が必要となる電池の問題から、未だにこうした温度管理システムはトラック及びコンテナ単位の集積された形態に限定されているのが現状である。
当社が目指すのはThermo Trackerによる、食品・医薬品の生産～消費まで一貫した個別商品管理システムである。
コールドチェーンにおける商品は、冷凍品（管理温度：≦－15℃）、冷蔵品（同：2～10℃）、常温品（同：10～20℃）、バイオ医薬品（同：2～8℃）など，商品ごとに定められた温度帯での管理が求められるが、Thermo Trackerは冷凍品以外の冷蔵～常温帯での利用を見込んでいる。
さらにThermo Trackerは成分の99%が水で構成されているため、安全性が高く、食品と共に使用することが可能である。

■Thermo Tracker(サーモトラッカー)の活用例
食品や医薬品および一部化粧品は、適正温度から逸脱した温度の幅が大きく、その時間が長いほど劣化が進行する。Thermo Trackerも指定温度からの逸脱した温度幅が大きいほど色変化が激しく、逸脱時間が長いほど全体に均一に色変化が起こる。このため、例えば商品を出荷する際、梱包材の中に一緒に入れることで、その後の温度履歴を色変化の度合いによって簡単に知ることができる。
商品の配送単位は、生産者から消費者に輸送される過程で大型トラックやコンテナ単位から梱包箱、個別商品と少量化していく。従来、商品の温度管理は高価なセンサー付き記録機を用い、大型トラックやコンテナなどを単位として限定的に実施されているが、Thermo trackerは個別の商品に対して安価に付与することができるため、生産者から消費者までの一貫した温度管理を実現する。（下図参照）

 

Thermo Trackerの活用例

■サンプル提供開始
現在当社ではThermo Trackerを用いた実証実験に協力して頂けるメーカー様を募集しております。食品、医薬品、化粧品メーカー様以外にもご興味のあるメーカー様にはThermo Trackerのサンプル品を提供いたします。サンプル品希望又は当技術に関するご質問は下記までご連絡ください。

【会社概要】
会社名：フューチャーカラーマテリアルズ株式会社
所在地：千葉県柏市若柴178-4柏の葉キャンパス148街区2
代表者：鈴木希
設立：2019年7月
URL：https://www.fcm-c.com
事業内容：機能性色素の開発及び応用製品の販売、機能性色素に関するコンサルティング業務

【お問い合わせ先】
e-mail：[e-mail]