河瀨直美、永作博美、井浦新をゲストに迎えた、ケリング「ウーマン・イン・モーション」トークの配信が本日開始
ケリングは、日本における新本社オープンを記念して、10月23日国内公開予定の新作映画『朝が来る』の河瀨直美監督および主演の永作博美、井浦新をゲストに迎え、「ウーマン・イン・モーション」トークを新本社にて開催しました。本トークの模様は、10月20日(火) 5:00PMよりケリング・グループの公式ウェブサイトにて配信されます。
直木賞・本屋大賞受賞のベストセラー作家・辻村深月によるヒューマンミステリーの映画化である本作品は、実の子を持てなかった夫婦と、実の子を育てることができなかった14歳の少女を繋ぐ「特別養子縁組」によって、新たに芽生える家族の絆と胸を揺さぶる葛藤を描いたヒューマンドラマです。新型コロナウイルス感染症拡大により開催中止となった第73回カンヌ国際映画祭で上映予定だった、56本のオフィシャル・セレクション「Cannes2020」に選出されています。
ケリングはカンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーとして、2015年に「ウーマン・イン・モーション」を発足させました。このプログラムのトークを通じて、映画やアート業界全般に貢献する女性に光を当て、著名人らが意見を交わす機会を提供しています。日本では昨年、第32回東京国際映画祭の公式プログラムとして、女優の寺島しのぶ、映画監督の蜷川実花、アーティストのSputniko!の3名の才能あふれる女性を迎え「ウーマン・イン・モーション」トークを開催しました。
今回のトーク会場となったケリングの新社屋ケリングビルは、プリツカー建築賞受賞建築家・伊藤豊雄氏によるデザインで、けやきのシルエットを構造体として外周を囲い込む本ビルは15年以上にわたり、表参道のランドマークとして名を馳せてきました。
映画評論家の立田敦子氏がファシリテーターを務めた同トーク内で、河瀨氏は「映画や映像業界で活躍する女性は増えてきているし、この世界を志す人も増加している感覚はあるが、実際、女性監督が何人コンペに入っているか・・・・・。受賞の際、現地のパブリシティ担当だった女性から、女性がこの舞台に立つことが私達の誇り、と言われたことが印象に残っていますし、それが欧米の人たちの意識なんだな、と実感しました」と述べ、この状況についての海と日本の意識の差について指摘しました。更に3名は、映画『朝が来る』で描かれる社会から求められる女性の役割について、更に女性監督と男性監督の違い、河瀨監督ならではの現場の光景についてトークを繰り広げました。
動画配信の詳細
公開日時:2020年10月20日(火) 5:00PM(日本時間)
ケリングウェブサイトhttps://www.kering.com/jp/group/kering-for-women/women-in-motion/a-tribune-for-women/2020-women-in-motion-talk-in-japan/
河瀨直美
奈良県出身。映画表現の原点となった自主製作ドキュメンタリー映画『につつまれ』(95)、『かたつもり』(97)が山形国際ドキュメンタリー映画祭で批評家連盟賞、奨励賞をそれぞれ受賞し、国内外で注目を集める。1997年、初の劇場映画『萌の朱雀』で、カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を27歳で史上最年少で受賞。2007年第60回カンヌ国際映画祭で『殯の森』がグランプリを受賞。2009年第62回カンヌ国際映画祭で、「黄金の馬車賞」を女性、またアジア人として初めて受賞。2013年、第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査員に、日本人の映画監督としては初めて選出。2015年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを日本人女性映画監督として初受賞。現在に至るまでの一貫いた「リアリティ」の追求はドキュメンタリー、フィクションの域を越え、世界各国の映画祭で高い評価を受ける。そのほかに監督を務めた主な作品は、『殯(もがり)の森』(07)、『玄牝 -げんぴん』(10)、『あん』(15)、『光』(17)、『Visionビジョン』(18)など。また、カンヌ国際映画祭をはじめ、各国の映画祭で審査員を務めるなど、幅広い観点を身につけ、CM、DJ、エッセイ、書道、写真など、枠にとらわれないさまざまな表現活動を続ける。2010年に自身の故郷、奈良で立ち上げた「なら国際映画祭」では、エグゼクティブディレクターとして後進の育成に力を入れ、これまでにプロデュースした作品は8作品にのぼる。2021年には、東京2020オリンピック競技大会公式映画の総監督を務める。
永作博美
茨城県出身。1994年、ドラマ「陽のあたる場所」で女優デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台で活躍中。『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』(07/吉田大八監督)で第50回ブルーリボン賞、第81回キネマ旬報ベスト・テンなど6映画賞で助演女優賞を、『酔いがさめたら、うちに帰ろう』(10/東陽一監督)、『八日目の蝉』(11/成島出監督)で第35回日本アカデミー賞、第54回ブルーリボン賞など9映画賞で主演・助演女優賞を、そして『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』(15/チアン・ショウチョン監督)では第17回台北映画祭最優秀主演女優賞を受賞。そのほかの主な映画出演作に『人のセックスを笑うな』(08/井口奈己監督)、『四十九日のレシピ』(13/タナダユキ監督)、『ソロモンの偽証 前篇・後篇』(15/成島出監督)、『夫婦フーフー日記』(15/前田弘二監督)などがある。
井浦新
東京都出身。1998年、是枝裕和監督作品『ワンダフルライフ』の主演で俳優デビュー。以降、映画、ドラマ、ナレーションなど幅広く活動。『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(12/若松考二監督)で第22回日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞、第8回大阪アジアン映画祭主演男優賞、『かぞくのくに』(12/ヤン・ヨンヒ監督)で第55回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞。近年の主な映画出演作に、『菊とギロチン』(18/瀬々敬久監督)、『止められるか、俺たちを』(18/白石和彌監督)、『赤い雪RedSnow』(19/甲斐さやか監督)、『嵐電』(19/鈴木卓爾監督)、『こはく』(19/横尾初喜監督)、『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』(19/山崎貴監督)、『宮本から君へ』(19/真利子哲也監督)、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20/中田英夫監督)、『ウルフウォーカー』(20・声の出演/トム・ムーア、ロス・スチュアート監督)がある。
「ウーマン・イン・モーション」について
ケリングは、カンヌ国際映画祭のオフィシャルパートナーとして、スクリーンの前でも後ろでも映画界に貢献する女性に光を当てる目的で2015年に「ウーマン・イン・モーション」を発足させました。それ以来、プログラムは写真やアート、文学界にまで活動を拡げています。クリエイティビティは変化をもたらす最も強力な力の一つであるものの、この分野における男女間の不平等は依然として顕著です。「ウーマン・イン・モーション」アワードは、刺激を与える人物や若く才能ある女性に授与され、またトークでは映画や芸術の分野で活躍する著名人が、それぞれの職業における女性としての立場について意見を交換する機会を提供しています。過去5年間、「ウーマン・イン・モーション」は、マインドセットを変える手助けとなるプラットフォームとして、芸術のあらゆる分野において女性に与えられている役割や認識の両方について率先して考える機会を提供してきました。
ケリングについて
ケリングは、ファッション、レザーグッズ、ジュエリー、ウォッチ製品を扱うメゾン、およびケリングアイウエアを擁するグローバル・ラグジュアリー・グループです。傘下のブランドはグッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガ、アレキサンダー・マックイーン、ブリオーニ、ブシュロン、ポメラート、 ドド、キーリン、ユリス・ナルダン、ジラール・ペルゴ。戦略の中心にクリエイティビティ(創造性)を掲げるケリングは、サステナブルで責任のある方法により未来のラグジュアリーを築きながら、各ブランドがそれぞれの創造性を自由に表現することを可能にしています。このような信念が「イマジネーションをその先へ」(“Empowering Imagination”)というケリングのシグネチャーに込められています。また、 2019年には159億ユーロの売上高を達成し、グループ社員の数は年度末時点で38,000人に上ります。
詳しい情報:「ウーマン・イン・モーション」 ※英、仏、中のみ
https://press.womeninmotion.com/home-en/
オフィシャルハッシュタグ#: #WomenInMotion #Kering
河瀨直美(モノクロ写真)写真クレジット:Leslie Kee
※河瀨監督の「瀬」は正しくは旧字体
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