【「ninpath」不妊検査データから分かった新事実】初期の不妊検査で異常が見つかっても、最終的な妊娠・出産には影響していない
不妊検査の異常の有無では妊娠・出産に至る結果は変わらないことが判明、状況に応じた適切な治療方法を選ぶことの重要性が浮き彫りに。
不妊治療の治療記録・管理ウェブサービス『ninpath』を運営する株式会社ninpath(本社:東京都港区、代表取締役CEO:神田大輔、以下ninpath)は同サービス内に登録された(428名)のユーザーの不妊治療データを用いて、初期の不妊検査の結果と不妊治療結果に関するデータ分析を実施しました。
■ 不妊治療ステータス別・初期の不妊検査の異常有無に関する分析結果(概要)■
- 女性の不妊検査結果における異常ありの割合は、どの治療ステータス(妊娠・出産済み/ 治療中/ 治療終了・お休み中)でも10%前後と大きな差は見られなかった
- 男性の不妊検査結果における異常ありの割合は、妊娠・出産済みと治療中ではそれぞれ18~20%と大きな差は見られなかった一方で、治療終了・お休み中の場合は14%とやや低くなっていた
- 不妊治療の初期に行われる不妊検査での異常は、最終的な妊娠・出産のステータスにはほとんど影響していない
■ 分析結果詳細 ■
【治療ステータス別の女性の不妊検査結果(異常の有無)】
通気・通水検査を除いて、概ねどの項目でも妊娠・出産済みのステータスでの検査の異常ありの割合は他と比較して同等かやや高い場合が多く、不妊検査での結果は最終的な妊娠・出産には影響していないと言えそうだ。
*検査によって受診人数が異なります、また医療施設により受診可能な検査が異なりますのでご注意ください
*この内容には、女性の周期内ホルモン値、卵巣や子宮、甲状腺等の病歴や形状異常等は含んでいません
【治療ステータス別の男性の不妊検査結果(異常の有無)】
男性の場合も、各項目とも妊娠・出産済みのステータスでの検査の異常ありの割合は他と比較して同等かやや高い場合が多く、不妊検査での結果は最終的な妊娠・出産には影響していないと言えそうだ。
*検査によって受診人数が異なります、また医療施設により受診可能な検査が異なりますのでご注意ください
■ 分析結果からの考察 ■
- 不妊検査で異常があっても、その結果に応じて最適な治療を受けることができれば、異常の有無で不妊治療の結果は変わらないと言える
- 不妊症を疑ったら早い段階で男女共に適切な不妊検査を受け、個人の状況に合わせた治療を選択していくことが重要である
- 一方で、妊娠以外の理由での治療の終了・お休み中の方の検査異常率がやや低いことから、不妊検査で異常が見つかっていないケースが「臨床的には原因不明」となってしまい、明確な打ち手が取れないまま不妊治療を終了されてしまう方が多い可能性がある
- 個人の状況によって適切な治療が異なる状況下で、治療の選択肢を知り、患者が納得感のある意思決定をしていくために、「ninpath」がご活用いただける場面は多くあると想定される
個々の治療の道を照らしていけるようなサービスを目指している「ninpath」では、引き続き多くの方の不妊治療データを必要としています。すでに不妊治療を卒業された方も含めて、治療データの登録にご協力いただけますようお願いします!
■分析対象データ概要 ■
- 2020年4月25日時点「ninpath」登録データ
- サンプル数:428
- サンプル数内訳:妊娠・出産済み(147)、治療中(200)、治療終了・お休み中(81)
※本日のリリース内容と同様の内容をユーザーの皆様も「ninpath」みんなのデータで閲覧いただくことが可能です(グラフの形式等は多少異なります)
【ninpathについて】
『ninpath』(https://ninpath.com)は、不妊治療の周期毎の記録・管理はもちろん、ご自身に近い第三者の治療データ等と比較することで自分の現状を客観的に捉える場と、最善の道を考えるきっかけを提供するために開発された不妊治療サポートサービスです。
詳しくは、β版提供開始に関するプレスリリースをご覧ください。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000055467.html)
【株式会社ninpath】
所在地:〒105-0004 東京都港区新橋1-12-9 A-PLACE新橋駅前 7F
代表者:代表取締役CEO 神田大輔
設立日:2020年3月2日
事業内容:
・不妊治療の治療記録・管理ウェブサービス『ninpath』β版(https://ninpath.com)
・不妊治療と両立支援に特化した人材紹介サービス『ninpath career』(https://career.ninpath.com/lp/)
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