「ふるさと納税」の村口和孝氏がブロックチェーン分散型金融の「Anytokenマーケット」を提唱。和らしべが資金調達を実施
【背景】
株式会社和らしべは2020年3月に創業し、「暗号資産 × Eコマース」を実現するマーケットプレイス「Anytokenマーケット」を開発しています。これらを実現するため、現在決済アプリの「Anytoken Pay」の開発に着手しています。
【Anytoken Payについて】
Anytoken Pay はイーサリアムブロックチェーン上のスマートコントラクトで構築される Anytoken Protocol をベースにした決済アプリで、国内外あらゆる事業者にブロックチェーン分散型金融(DeFi)に基づいた新たな決済手段として導入していただくことを目指しています。
【Anytoken Payの仕組み】
Anytoken Protocol は仲介者を介さずにスマートコントラクト上だけで完結するエスクローシステムです。ユニスワップDEX(分散型取引所)で自動的にトークンの変換をすることで、購入者(Buyer)と販売者(Seller)がそれぞれ利用したいトークンを使って売買取引が成立する仕組みです。イーサリアムブロックチェーンのネイティブトークンであるEther(ETH)と標準トークン仕様である全てのERC20、さらには中間管理者を介さずに他ブロックチェーンの通貨をイーサリアムブロックチェーンに移行させるRenVMという技術を使ってビットコイン(BTC)での取引も可能です。
このエスクローシステムはYoutubeやPaypalの初期チームメンバーが40億円程を調達して開発中のピアツーピア分散型マーケットプレイスプロトコルであるOrigin Protocolを拡張したもので、購入者が代金を一時的にスマートコントラクトにロックアップ(預託)し、販売者からの商品の到着を確認したのち、ロックアップした代金を販売者にリリースする仕組みです。ロックアップ時に自動的に販売者の受け取り希望トークンに変換されます。
販売者が商品を送らない、購入者が代金をリリースしない等の問題(Dispute)が生じた場合、二者のどちらかが予め指定された第三者に調停依頼をすることができ、調停者(Arbitrator)は購入者に返金(Refund)、または販売者に送金(Release)をするといったロックアップ代金分配処理をします。
このプロトコルをイーサリアムブロックチェーンに直結した分散型でパブリックなサイドチェーンに設置することにより、高騰するGAS代(手数料)を完全無料にし、また1秒間に最大2000取引の処理ができる即時決済のスピードとQRコードスキャン等を活用した利便性を実現することで、クレジットカード決済を凌駕するUXの提供を目指します。
また、プロトコルにクレジットカード決済やポイント決済を連結することにより、日本円等の法定通貨やPaypay等の企業発行ポイントも含めて販売者と購入者があらゆる通貨・トークンで売買取引可能なマーケットプレイスを構築していきます。日本円で支払いたい購入者とビットコインで受け取りたい販売者の取引等が自動で成立可能になり、既存の暗号通貨ベースのマーケットプレイスの大きな課題である販売者と購入者の使用トークンが合わないために売買取引が成立しにくいという問題を解決します。
さらに、Anytokenプロトコルを通じて、ユーザーが利用したいトークンでDeFiから直接チャージできるプリペイドカード発行も予定しています。
【Anytoken Pay DEMO】
Anytoken Payの開発中アルファ版を体験していただけます。アルファ版はイーサリアムメインチェーンのKovanテストネットで稼働しているものですが、今後年内にローンチされるSkale NetworkのAnytoken独自サイドチェーンに実装し、GAS代無料、取引速度1秒以内の高速決済手段を実現します。また、アプリケーションへの組み込みを容易にするSDKの開発や法定通貨を代用できる日本円ステーブルトークンの実装等を通じて、既存の中央集権的な決済手段に代わる分散型で安価なプログラマブル決済手段の普及を推進して行きます。
DEMO:https://kovan.pay.warashibe.market
【参考リンク】
Skale Network:https://skale.network
Uniswap DEX:https://uniswap.org
Origin Protocol:https://www.originprotocol.com
RenVM:https://renproject.io
【Anytoken Pay ロードマップ】
ロードマップ:https://kovan.pay.warashibe.market/roadmap
【Anytoken Payに関する規制に関して】
Anytoken Payに関する法的整理として改正資金決済法の資金移動業、暗号資産交換業に当たらない事を整理する為、経済産業省へグレーゾーン解消制度を利用し照会しており、改めてご報告致します。
【投資家紹介】
村口 和孝 氏 / 株式会社日本テクノロジーベンチャーパートナーズ(NTVP)の 代表取締役社長
1958年、徳島県生まれ。84年に慶応義塾大学経済学部を卒業後、野村証券系VCの日本合同ファイナンス(現:ジャフコ)に入社。98年にイスラエル私費視察を機に独立、日本初の独立個人主体による投資事業有限責任投資事業組合「日本テクノロジーベンチャーパートナーズ」を設立。DeNA、インフォテリア(現:アステリア)、プレミアムウォーター、阿波製紙、エクスペリアン・ジャパン、ジャパンケーブルキャスト、アイピーエス、ブシロードなどの支援に成功。ボランティアで「青少年起業体験プログラム」を各大学や高校でも実施。2007年から慶応大学ビジネススクール講師。「ふるさと納税」提案者。
【村口和孝氏のコメント】
人類はトークンをもっと自由で創造的に使える様になるべきと考えています。
決済手段に対して中央集権的でコストをかけるシステムではなく、安全で自由で便利、そして分散的でスマートなインフラを構築できるチームと確信し出資しました。最高にスマートなAnytoken Pay が世界中で使われるようになることを期待します。皆さんも、まずはぜひ使ってみてプロジェクトにフィードバックください!
【和らしべ CEO 井元のコメント】
投資家として常に挑戦してきた村口氏が新しい挑戦パートナーとして和らしべと一緒に歩み出してくれた事に感謝致します。我々は顧客情報・顧客資産を預からず、全ての暗号資産取引は透明で分散されている事を製品開発する上で基本としています。我々が提供する決済アプリ「Anytoken Pay」がオンライン決済の常識を変える事を目標に、開発を加速させていきます。
【株式会社和らしべについて】
法定通貨に依存しない経済圏を創るをビジョンに掲げ、BaaS領域で法定通貨経済圏と暗号資産経済圏を繋げるスタートアップ企業です。チームメンバーは日本、ベルリン、ジョージアと多拠点リモートによる新しい働き方、評価方法に取り組んでいます。
【サービス概要】
ブロックチェーン決済インフラの開発
ブロックチェーン関連サービスの開発
【会社概要】
会社名 株式会社 和らしべ
設立 2020年 3月13日
資本金 1000万円(準備金含む)
事業内容 ブロックチェーン関連プロダクトの開発・運用
代表者 井元 秀彰
所在地 大阪府大阪市東成区深江北 3-17-2
会社HP https://company.warashibe.market/
【お問い合わせ先】
E-mail:h.imoto@warashibe.market
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