全国の緩和ケア医有志によるプロジェクト「コロナ禍で家族と会えない終末期医療の現場にテレビ電話面会を」開始
クラウドファンディングREADYFOR開始のご案内
このプロジェクトは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で面会が制限・中止されている緩和ケア病棟において、タブレット端末を用いた家族面会を普及させ、医療従事者だけでは取り除けない患者さんのつらさを緩和するための挑戦です。
✔︎ 皆さまのご支援で、緩和ケア病棟にタブレット端末を寄贈します。300万円の目標達成で20施設へ寄贈が可能です
✔︎ テレビ電話での面会を実施しやすくするための仕組みやマニュアルの作成を通し、タブレット端末を用いたテレビ電話面会を普及させます。
✔︎ 実際に試験的にテレビ電話面会を実施する施設より聞きとり調査を行い、利点や限界に関する研究をします。
✔︎ 皆さまのご支援で、緩和ケア病棟にタブレット端末を寄贈します。300万円の目標達成で20施設へ寄贈が可能です
✔︎ テレビ電話での面会を実施しやすくするための仕組みやマニュアルの作成を通し、タブレット端末を用いたテレビ電話面会を普及させます。
✔︎ 実際に試験的にテレビ電話面会を実施する施設より聞きとり調査を行い、利点や限界に関する研究をします。
▼クラウドファンディング「READYFOR」本プロジェクトページ
https://readyfor.jp/projects/palliative-care
- 直接会えないのなら、せめて大切な人の顔を見て話すことで、終末期のつらさを抱える方々の孤独が緩和させるようにー。
このプロジェクトは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で面会が制限・中止されている緩和ケア病棟において、タブレット端末を用いた家族面会を普及させ、医療従事者だけでは取り除けない患者さんのつらさを緩和するための挑戦です。
- 患者さんのつらさの緩和に重要なのは、家族などの大切な方々の存在です。
緩和ケア医の廣橋猛です。緩和ケア病棟(ホスピス)や在宅医療の現場で患者さんやご家族と関わりながら、主に悪性腫瘍(がん)など治癒が望めない病気になった患者さんの苦痛を緩和する仕事をしています。患者さんのつらさはさまざまです。身体の痛みは緩和ケア医の治療によって緩和できるかもしれませんが、不安な気持ちや寂しさなど、医療者の力だけではどうにもならないことも少なくありません。
そのようなときに必要となるのがご家族など、大切な人との関わりです。ご家族が側に寄り添うことで、そういったつらさも和らげるチャンスが拡がります。
私自身、これまでも緩和ケアにおける家族の大切な役割を世の中に訴えてきました。しかし今、その家族に期待する役割を発揮してもらえない事態が発生しています。新型コロナウイルスによる、家族の面会の中止です。
- 新型コロナウイルス感染拡大予防で、終末期であっても家族面会ができない事態に。
会えない患者さんと家族は、せめて電話で連絡を取り合います。しかし、声だけではお互いの様子を十分にうかがい知ることはできません。やはり直接お互いの顔を見ることで様子を知り、そして安心することができるのです。そこで、タブレットによるテレビ電話面会を取り入れ、少しでも患者さんのつらさが和らげたいと考えました。
できれば病院がテレビ電話面会の環境を整えてくれるのが良いのですが、世の中にこの必要性が十分に認識されていない状況では、安易に設備投資をすることはできません。そこで、同じような考えを持つ全国の緩和ケアの仲間と共に、タブレットによるテレビ電話面会普及に向け立ち上がることにいたしました。
- タブレットを全国の緩和ケア病棟に配布し、患者さんのつらさの緩和を目指します。
入院される方はご高齢の方も多く、スマートフォンを使えない方や、小さい画面だと見えない方もいらっしゃるので、大きい画面のタブレットを使用します。
また、病棟の中にWi-Fi環境がない施設もあるため、SIMカードが使用できる機種にする予定です。テレビ電話で用いるアプリとしては、LINEもしくはSkypeを使用する予定です。また、家族の中にはスマートフォンをお持ちでない方もいらっしゃるため、家族に別の場所で使用してもらうため貸し出す用途も想定しています。
- タブレットの配布先
- 賛同者からのコメント
木澤義之先生(神戸大学医学部附属病院 緩和支持治療科教授、日本緩和医療学会理事長)
いま新型コロナウイルス感染症に対して我々ができること、それは今のSocial distancingを、確実に、長く続けることです。これは総力戦で、命を守るための戦いです。残念ですが2年間を覚悟する必要があります。緩和ケア病棟での面会制限も、このSocial distancingを実践するために行われています。しかしながら、緩和ケア病棟に入院している、重篤な疾患を持つ患者さんにとっては残された時間を大切な人と過ごすことは大変重要でかけがえのないものです。この両方の重要なことを両立するために、テクノロジーが必要です。ぜひ、緩和ケア病棟において、タブレットなどを用いてテレビ電話などを行うことにより患者さんとご家族等が円滑で心の通いあったコミュニケーションができるようにご支援をお願いいたします。
松本禎久先生(国立がん研究センター東病院 緩和医療科 科長)
コロナ禍による入院中の面会制限のために、緩和ケア病棟においても、患者さんと患者さんにとって大切な人とのかけがえのない時間が持てなくなっています。患者さんにとって大切な人との時間は、どんな薬よりも患者さんのつらさを軽減します。本プロジェクトが推進するテレビ電話による面会が普及することは、緩和ケア病棟に入院される患者さんにとって間違いなく大きな支えになります。あなたの大切な人が緩和ケア病棟に入院した時のことを想像し、本プロジェクトにお力添えを是非ともお願いいたします。
天野慎介様(全国がん患者団体連合会理事長)
新型コロナウイルス感染症から患者を守るために、緩和ケア病棟で面会が出来なくなっていますが、面会は患者にも家族にも代えがたい大切な時間です。実際に顔を合わせることが患者にも家族にも力となりますが、それが難しい場合には、タブレットを使ったテレビ電話の対話が励みとなり得ますし、普段から面会が難しい家族も対話が可能となります。人生において大切な時間を守るために、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます。
▼プロジェクト概要
プロジェクト名:コロナ禍で家族と会えない終末期医療の現場にテレビ電話面会を
URL: https://readyfor.jp/projects/palliative-care
募集期間:2020年5月14日(金)〜6月30日(金)
目標金額:300万円
募集方式:All-or-nothing方式
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