埼玉県が「WEBサイト 原寸大表示システム」(試作品)を公開
ユーザーの環境を選ばない実用的な原寸大表示システム
今回、埼玉県が開発した「WEBサイト 原寸大表示システム」は、近年急増しているオンラインショッピングなどでの利用を想定して開発されました。消費者は、パソコン等のディスプレイで、原寸大の画像で商品を確認できるようになります。
原寸大で表示するシステムは、数は多くないものの、大学などの機関でも研究が進んでいます。しかし、専用のデバイスやアプリケーションを必要とするなど、煩雑な工程が不可欠で、実用化に向けての課題が見受けられました。今回埼玉県が開発したシステムでは、それらの課題を解決し、実用化に向けた試作品となっています。
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★試作品はこちら↓
WEB: http://www.skipcity.jp/gensun/
※本プログラムは試作品のため、モニターやデバイス、OSによって、うまく表示できない場合もございます。
※被写体のサイズが、背景に使用した紙より大きかった場合、全体を表示することができませんのでご注意ください。
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- 【特 徴】
◆表示できるモニターが限定される
予め画面サイズが計測された特定のモニターが必要
◆画面表示するまでに煩雑な工程が必要
専用アプリケーションのインストール等が必要
◆画像作成(撮影)に煩雑な工程が必要
撮影時に対象物のサイズ情報を取り込む必要があるため、カメラに専用アプリケーション等のインストールが必要
<本システムの特徴>
◆どんなサイズのディスプレイでも表示可能
専用ディスプレイを用意する必要はなく、ユーザー自身のパソコンやタブレット、スマートフォンで利用可能
◆WEBサイトにアクセスするだけで利用可能
閲覧プログラムとして、汎用性が高く比較的安定しているWEBサイト用プログラム言語を採用
アプリケーションのインストール等が必要ないため、多種多様なデバイスやOSで利用可能
◆画像作成が簡単
カメラにスケール機能をインストールするのではなく、被写体をスケールとともに撮影する方法を採用
スケールは、国際規格であるA版の用紙(※)を利用するため、専用のカメラや機器は不要
※試作品ではA0~A5サイズまで対応
- 【原寸大表示システムのしくみ】
⑴ 閲覧者がディスプレイに映し出された基準値画像を定規で計測し数値を入力
⑵ 入力された数値と基準画像の原寸大の数値の比率を自動で計算し、画像ファイルの表示倍率を決定
⑶ 決定した倍率で表示することで原寸大に表示される
<画像作成方法>
⑴ A版の用紙を背景に対象物を撮影
⑵ ペイントソフトで背景の大きさに切り抜く
⑶ 本表示システムに画像を登録
- 【その他の活用分野】
原寸大表示システムは、大きさや形、重さなど、文字や数値ではイメージが難しいものを視覚化することで、より円滑なコミュニケーションを可能にします。遠くにいながら実物イメージを把握できることから、オンラインショッピングだけでなく、様々な産業分野に展開できる可能性を秘めています。
さらに、他のアプリケーションやIoT、3Ⅾ写真、VR・ARなど、今後発展が見込まれる映像技術と組み合わせることで、従来の表示システムでは不可能だった新しい映像表示方法を産み出す可能性を秘めており、様々な産業分野での活用が期待できます。
<活用例>
◆教育分野
現物がなくても原寸大の画像で確認することができるため、授業の補助教材や図鑑に付加価値を持たせることができます。
◆農林水産分野
植物や生物の成長を、数値だけでなく視覚的に把握できます。遠隔農業の補助としても利用できます。
◆医療分野
腫瘍等の成長を数値だけでなく視覚的に把握できます。遠隔医療の補助としても利用できます。
◆飲食産業
料理や菓子などの大きさ・量を確認できます。グルメサイトや店舗のホームページなどで利用できます。
◆製造業
本社と工場・海外支部など、遠距離間で原寸大の商品イメージを共有することができるため、商品開発やインターネット会議で利用できます。
◆サービス産業
子供の成長(手形や足型)や魚拓などの記録として利用できます。
- SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザとは
2003年、埼玉県が映像関連産業を核とした次世代産業の導入・集積を図るために整備した施設です。6つの施設群(HDスタジオ、映像制作支援室、インキュベートオフィス、映像ホール、映像ミュージアム、映像公開ライブラリー)によって構成され、撮影から編集・制作、作品の上映まで一貫して行えることを特徴としています。各施設に4K/デジタルHDを中心とするマルチフォーマット対応の機器を揃え、次世代映像ビジネスに即応できる体制となっており、様々な映像文化を発信する拠点となっています。
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https://prtimes.jp/a/?f=d58856-20200804-8736.pdf
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