相互称賛データを用いた「強みの観察力」の分析

立教大学経営学部 中原淳教授との共同研究

一般社団法人ピアトラスト(東京都新宿区/代表:入江健一郎、以下「当社団」)は、「相互称賛アプリを用いたセルフ・アウェアネスの向上」について、立教大学経営学部 中原 淳教授と共同研究を行なっています。本研究プロジェクトでは、従業員同士が送り合う称賛カードのデータ分析や活用方法を検証することで、働く人の企業貢献・成長を促進するしくみの実用化を目指しています。
■「称賛する度合い」が高い従業員のほうが、その後昇進した者の割合が高い

今回の調査では「自己および他者の強みに着目する観察力の高さが、能力発揮や業績貢献に影響する」という仮説にもとづき、実際に組織内で実証実験を行いました。検証には、当社団が提供する相互称賛アプリ『Peer-Trust(ピア・トラスト)』のβ版を導入した企業の称賛データを用いています。

従業員が称賛を行った度合いを高い方、低い方、それぞれ「高称賛群」「低称賛群」にわけ、利用時と次の半期の役職を比較した結果、「高称賛群」は「低称賛群」の1.9倍、その後昇進した者の割合が高いことがわかりました。普段からメンバーの「他者の強みを観察する習慣」が、リーダー・管理職への昇進につながっていることが示唆されます。リーダー・管理職への登用のアセスメントのひとつとして、『Peer-Trust』が利用できる可能性を示唆しています。

 

 

●「称賛する度合い」とは
A)カードの送信数、B)送信頻度、C)送信相手数を用いて測定。各項目の値が高いほど「称賛する度合い」が高くなります。つまり「称賛する度合い」が高い人は、他者の行動に注目する観察力が高いとともに、相手の強みを具体的に見出しているといえます。

●なぜ「強みの観察力」が高い群は、昇進者が多いのか?
日常からメンバーの「他者の強みを観察」する習慣が、リーダー・管理職への登用のトレーニングになっていることが示唆されます。それが高業績につながり、昇進につながっていると推測できます。昇進の条件は企業ごとに異なるものの、主な判断材料は「組織的な業績達成の実績」、「人材マネジメントの力量」です。「高称賛群」に属する上司には、以下の傾向がみられ、自他の強みを活かした組織運営の実績が認められていると考えられます。

《高称賛群の傾向》

  • 安定的に業績達成する組織づくりをしている。
  • 部下の心情や特性をよくみて、相談・指導を行っている。
  • 上司自身の自己開示にも長けている。

■「強みの観察力」による、組織貢献のしくみづくり

 

変化の著しい時代に、一人の上司の強力なリーダーシップで組織を率いていくのではなく、メンバー全員が自発的にそれぞれの強みを発揮し、組織に貢献することが求められるようになっています。個々の自発的な強みの発揮には、それぞれが自分の強み・弱みを知る「セルフ・アウェアネス」の向上が必要です。

本研究プロジェクトでは、称賛を「相手の良い行動を観察し、分析して、言語化すること」と捉えています。日常的な相互称賛は一人ひとりの「強みの観察力」を高め、結果として 「セルフ・アウェアネス」の向上に不可欠な「内面的自己認識」と「外面的自己認識」の両方を促進できると考えています。
《参考:中原 淳「なぜいま、セルフ・アウェアネスが求められているのか」『セルフ・アウェアネス』ハーバード・ビジネス・レビュー編集部/ダイヤモンド社》

本プロジェクトでの実証研究について
本研究プロジェクトでは、「強みの観察力」の重要性を踏まえた、評価・フィードバックの新しいしくみを設計し、10月以降『Peer-Trust』利用企業での実証研究を開始します。

《立教大学経営学部 中原淳教授》


リーダー・管理職にとって「メンバーの観察」はもっとも基本となる素養のひとつですが、教えにくい領域のひとつです。『Peer-Trust』は、この最も教えにくいものを、日常的に日々の業務に埋め込み、習慣化することができます。
将来のリーダー・管理職育成にもつながるのではないでしょうか。またリーダー・管理職登用は、これまで勘と経験で行われてきたところもあります。今回、これらがすべて「データ化」されることで、データに基づく科学的なHRが可能になると思います。




●『Peer-Trust』無料スタートキャンペーン
2020年8月末までに、相互称賛アプリ『Peer-Trust』にお申し込みいただいた先着50社に限り、利用開始から6カ月間の月額料金を「無料」で提供いたします。
※ キャンペーン終了後は、利用人数20名まで「無料」、利用人数21名より「有料」となります。
※ 本サービスは、企業向けサービスです。個人の方のご契約は承っておりません。

【一般社団法人ピアトラスト:概要】
事務局 :東京都新宿区西新宿6丁目5番1号
代表者 :入江健一郎
設 立 :2020年6月1日
事業内容:相互称賛アプリの提供/相互称賛データの分析に基づく実証研究/仕事価値観に関する情報発信
URL  :https://www.peer-trust.com/

 
※以下、メディア関係者限定の特記情報です。個人のSNS等での情報公開はご遠慮ください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります。

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。
※内容はプレスリリースにより異なります。

  1. プレスリリース >
  2. 一般社団法人ピアトラスト >
  3. 相互称賛データを用いた「強みの観察力」の分析