革のダイヤモンドと評される「コードバン」。世界に誇る染色技術とは?
レザーブランド「KUBERA 9981」で使われるコードバンが色鮮やかに染まる現場を訪れた
今回はKUBERA 9981で使用する、レーデルオガワ社の美しいコードバンができるまでの工程を取材しました。
これまであまり見ることができなかったレーデルオガワの世界に誇る技術をご覧ください。
「革のダイヤモンド」と呼ばれるコードバン。
KUBERA 9981の使用するコードバンは、世界で評価されるコードバン専門染色工房「レーデルオガワ」で作られています。
「水のように透き通り、宝石のように輝くどこにもないコードバン」。
1994年、レーデルオガワ 創業家の故・小川三郎社長はアニリン染めという技法を用い、本来のコードバンの美しさを最大限引き出すことに成功しました。
その情熱を継承して徹底した手作業にこだわる同社の工程。
クラウドファンディング CAMPFIREでの特別販売に伴い、
KUBERA 9981オフィシャルサイトでの公開に先駆けて一足先にご覧いただけます。
動画はいち早く公開しました。
(以下記事原稿より抜粋)
農耕馬などの臀部(でんぶ)からわずかに取れ「革のダイヤモンド」と呼ばれるコードバン。その希少な皮革を手作業で一つひとつ丁寧に染め上げる会社が千葉県柏市にある。世界で評価されるコードバン専門染色工房「レーデルオガワ」の卓越した技術とは。レザーブランド「KUBERA(クベラ)9981」で使われるコードバンが色鮮やかに染まる現場を訪れた。
中に入ると革のにおいがぷんと立ち上る──。市街地から車で約20分。工業地帯に角ばった白黒のツートン色の建物がたたずむ。2017年に同県流山市から移転したレーデルオガワの工房だ。
1971年に創業した同社は、馬革専門タンナー(なめし革業者)「新喜皮革」(兵庫県姫路市)のコードバンを専門に扱い、創業家の故・小川三郎社長の情熱を継承して徹底した手作業にこだわる。「コードバンは一枚一枚表情が違う。それに対応するには慣れ親しんだ職人の手が一番です」。荒削りなのも味のうちという考えは毛頭ない、そう話す飛田英樹専務に工程を見せてもらう。
<脂入れ/伸ばし>
まずは、ミモザ100%のタンニンを用いてなめされた良質の革に、脂を入れ丹念にのばしていく。コードバンは脂のコントロールがすべて。この作業で品質の約8割が決まるという。
<乾燥>
続いて、のばし終えた革を細長い木の棒に打ち付け、2本の長い竿(さお)に載せて乾燥させる。屋外で1日、室内で2日の計3日。均等に並べ、気温と湿度によって干す時間を調整する。
<削り>
乾燥後に削りを行う作業場に入ると、驚くほどの大きな音が。部屋の中央に鎮座する古びた研磨機に向かい、職人が革を削っていた。フットペダルを巧みに操作し回転するヤスリに革をしなやかに当て、中に埋まった美しいコードバン層を探り当てる。
<グレージング>
この日は、3代目の小川雅子社長自らが作業に精を出していた。いすに座り、足のペダルを操作し、リズミカルに動くアームの先端に革を当てていく。過ぎた箇所はコラーゲン繊維が一方向に圧縮し、まるで鏡面のような艶やかさ。これを何度も繰り返す。
<染色>
さて、いよいよ染めの工程と勇んだが、作業場の扉は閉じられたまま。初代の三郎社長が試行錯誤の末に確立した、水溶性の合成染料「アニリン」を用いた染色技法は非公開となっているからだ。
(世界で評価されるレーデルオガワでしかできない仕上げ技術があるのです。。)
<仕上げ>
染色後、ハイドリック(革を平らにする作業)が掛かった革に仕上げを施す部屋には、作業後の革が棚にどっさり積まれていた。卓上に広げた革に、一からつくったこだわりの特製ワックスをさっと塗り、バフィングマシンと呼ばれる機械で磨いていく。
(続きは近々オフィシャルサイトで公開)
ムービーはいち早く公開!
(動画URL:https://youtu.be/qtn09fRiTwU)
このように経験と感覚を必要とする職人の手作業、レーデルオガワでしかできない染色技術を用いて生まれるコードバン。「革のダイヤモンド」と呼ばれるだけあって、その輝きは美しい。
使っていくと出てくる深い艶がまた、人生を共にする逸品となってくれます。
レーデルオガワのコードバンを使用したKUBERA 9981の新作smart walletは、
クラウドファンディング「CAMPFIRE」にて2020年11月15日(日)まで特別価格にて販売中。
是非ご覧くださいませ。
https://camp-fire.jp/projects/322420
<展開商品>
コードバンとは農耕馬の臀部から採れる皮革です。ポーランド・ハンガリーなどのヨーロッパ地方が主な産地となります。食用農耕馬の副産物として生産され、農耕馬自体も年々生産量が低下して、今後入手困難な素材になると言われて価格も上昇しています。
コードバンの魅力はなによりも革のきめ細かな表情が見える「美しさ」に尽きます。使いこなすにつれて光沢感と魅力が増し、牛革の3倍ある堅牢さも特徴で、耐久性が高く、長く付き合う相手としては申し分ない魅力を放つでしょう。ただし、コードバンは水や汗に弱く、濡れたらさっとふき取り、ツヤが消えたらクリームで修復してください。傷つきやすい素材なので、擦り傷がつきやすいですが、これが逆に味となっていきます。そして、使い続けてツヤが増してくると気にならないのがこのコードバンの特徴です。
型押しすることで弱点を克服 / 進化し続ける”エンボスコードバン”
上記コードバンとベースは同じで、型押し加工を施したのが、エンボスコードバンとなります。型のベースは90年代に流行った型を型押ししています。型押しされることで、傷がつきにくく、濡れても水ぶくれせず、さっと拭き取るだけで平気です。カジュアルに使いたい方におすすめ。
共に鞣しは、姫路にある馬革専門の「新喜皮革」タンナーで加工します。原皮の下処理からはじまり、ミモザ100%タンニン液が入ったピット槽に漬け込み、乾燥、熟成、削りなどの加工工程を1ヶ月の期間をかけて行います。
染色は、千葉県柏市にある世界屈指のコードバン専門染色工房「レーデルオガワ」にて一枚一枚丁寧な手作業にて染色を行います。アニリン染めという染色方法で、革の風合いを残し、ナチュラルながら革の透明感・輝き・ムラ感をより一層高めていきます。
- クラウドファンディング「CAMPFIRE」
https://camp-fire.jp/projects/322420
- KUBERA 9981 ブランドサイト
- KUBERA 9981 インスタグラムオフィシャルアカウント
アカウント:kubera9981_basic
https://www.instagram.com/kubera9981_basic/?hl=ja
アカウント:kubera9981
https://www.instagram.com/kubera9981/?hl=ja
- 企業概要
社名 :株式会社 林五
設立 :明治23年(1890年)
事業内容 :鞄の企画、製造、卸売業
本社 :〒541-0056 大阪市中央区久太郎町3-4-23 林和ビル
東京オフィス :〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-15-9 クレスト表参道104
カンパニーサイト :https://www.hayashigo.co.jp/
代表 :代表取締役 石見健
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