「雑談の見える化」で、誰もが会話に参加できる職場へサイレントボイスとピクシーダストテクノロジーズが協働を開始

〜聴覚障がい者の多様な働き方の実現に向けて、VUEVOを活用した実証実験をスタート〜

株式会社Silent Voice

株式会社サイレントボイス(本社:大阪市天王寺区、代表取締役:尾中友哉)とピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長CEO:落合陽一、代表取締役社長COO:村上泰一郎、以下「PxDT」)は、誰もが会話に参加できる職場環境づくりを目指し、音声可視化デバイス「VUEVO(ビューボ)」を活用した協働を開始しました。この協働では、サイレントボイス社内においてVUEVOを活用し、日常的な「雑談」や「ちょっとした会話」の“見える化”を実施。その変化を観察・測定し、成果をレポートとして公開することで、働きやすい環境づくりの知見を広く共有します。また、サイレントボイスがVUEVOの代理店として、導入を検討する企業向けに、実際の活用方法やノウハウの共有も行っていきます。

◼️実施背景

聴覚障がい者(以下「ろう難聴者」)と聴者が共に働く現場では、音声情報の中心になっているため、日常的な雑談や軽い会話に自然と加わることが難しいという構造的な課題があります。

例えば、以下のような状況が生じがちです。

・会議や雑談の「内容がわからない」まま過ごしてしまう

・会話に加われないことで、「空気が読めない人」と誤解される

・偶発的な雑談をきっかけに生まれるチームの一体感やアイデア交換から疎外される

こうした状況は、孤立感の増加や心理的安全性の低下を招き、職場への定着やキャリア形成にも影響を与えるおそれがあります。

サイレントボイスではこれまで、ろう難聴者の声を起点に「共に働く」社会の実現を目指してきました。このたび、ピクシーダストテクノロジーズが開発した音声情報をリアルタイムで視覚化するデバイス「VUEVO」の代理店として、誰もが安心してコミュニケーションに参加できる職場環境の実現に取り組みます。

◼️ろう難聴者の就労における壁

◼️本協働の概要

2025年4月より、雑談や自然な会話の可視化を通じたインクルーシブな職場環境の実現に向けて下記3点に取り組みます。

  1. サイレントボイスを中心に「雑談の見える化」に焦点を当てた実証実験を実施。常設したVUEVO(ビューボ)を通じて、コミュニティへの参加意識の変化を定性・定量的に検証

  2. 成果を社外に向けて公開し、働きやすい環境づくりの知見を広く共有

  3. サイレントボイスがVUEVOの代理店として、企業への導入支援・活用レクチャーを実施(ろう難聴者が働く部署・チームを中心に対応)

※打ち合わせでVUEVO(ビューボ)を使用する様子

◼️「VUEVO」を使用したろう難聴者の声

  • 「発言からの文字起こしまでのタイムラグが少なく、聴者と同じスピードで話に入りやすかった」

  • 「誰がどんな発言をしたのかが、位置関係から一目で見て分かるため、会議において情報を把握しやすかった」

  • 「雑談をひろうことができるので、今、何の話をしているのか?を聞き返さなくても良かった」

◼️VUEVO(ビューボ)の特徴

「VUEVO」は、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社が独自開発した音声処理・AI技術を核とした多言語コミュニケーションプラットフォームです。独自開発のワイヤレスマイクと専用アプリケーションを用いて、聴覚障がいや聞こえにくさがある人と聴者のコミュニケーションをスムーズにします。360°全方向から音声を集音して発話者の方向を特定、複数名の同時発話でも会話が混ざらずに「誰が」「何を」話しているか、リアルタイムにテキストで表示します。また、24種類の言語対応のリアルタイム翻訳機能や、ChatGPTを活用した要約を自動生成、議事録にも活用できます。観光地や交通機関、商業施設から医療・行政機関まで、あらゆる現場での言語サポートや情報発信をトータルに支援するサービスを展開しています。

◼️今後の展望

DE&I(多様性・公平性・包括性)の視点から、日常的なコミュニケーション環境の設計は、これからの職場づくりにおいてますます重要になります。特に“雑談”のような偶発的なやりとりの中には、信頼関係やチームの一体感を生む多くの要素が含まれており、誰もが自然にその場にいられる仕組みが求められています。

「VUEVO」のようにAIの力を用いることで、音声情報のリアルタイム文字化や会話の要約、チャットボットによる業務支援など、これまで音声情報を前提としていたコミュニケーションの形を根本から再構築できる可能性があります。これにより、就労現場における情報格差を低減し、多様な職種・役割において当事者がより主体的に活躍できる環境が広がっていくことを目指します。今後は、本実証で得られるフィードバックを活かし、行政や企業との連携を強化し、より多くの職場・地域に「雑談の見える化」を広げるとともに、VUEVOの機能改良や教育・福祉など他分野での応用についても積極的に検討してまいります。

なお、本実証の様子については、取材や現場見学も受け付けております。

ご関心のある方は、下記お問い合わせ先までお気軽にご連絡ください。

◼️株式会社サイレントボイスについて

事業内容:「優劣のものさしを変える」というミッションのもと、ろう難聴者をはじめとする対話に困難を抱える人たちの社会参加を支援する事業。教育、研修、コンサルティング、メディア制作など多方面で「対話の壁」を取り除く活動を展開。

本社:大阪市天王寺区上本町1-1-18 武島ビル4階404号室、

代表者:代表取締役 尾中友哉

設立:2017年

URL:https://silentvoice.co.jp

◼️ピクシーダストテクノロジーズ株式会社

ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学(コンピュータサイエンス)と、音や光などを自在に操る独自の波動制御技術の融合により、コンピュータと非コンピュータが不可分な環境を構築し、言語や現象、アナログとデジタルといった二項対立を循環的に超えていく「デジタルネイチャー」の到来を見据えています。 私たちは、現在、波動制御技術をメカノバイオロジーや視覚・聴覚・触覚への介入・補助をする「ヘルスケア&ダイバーシティ」領域と、メタマテリアル(材質ではなく構造で特性を生み出す技術)やオフィス・工事現場等の課題解決のために適用する「ワークスペース&デジタルトランスフォーメーション」領域の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開しています。 急速に進化していくコンピュータに対して、私たち生物の身体(ハードウェア)の進化は非常に遅く、その差はますます開こうとしています。ピクシーダストテクノロジーズはこの両者の間をうまく調停し、生活に対してよりよい価値を生み出し続けます。

商号     ピクシーダストテクノロジーズ株式会社

会社設立     2017年5月

代表取締役     落合 陽一、村上 泰一郎

所在地     東京都中央区八重洲二丁目2番1号

URL     https://pixiedusttech.com/

◼️お問い合わせ

※取材・撮影・見学をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

株式会社サイレントボイス

担当:井戸上勝一

Email:sv-contact@silentvoice.co.jp

ピクシーダストテクノロジーズ株式会社

担当:川田 夏希

Email:pr@pixiedusttech.com

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会社概要

株式会社Silent Voice

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URL
https://silentvoice.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
大阪府大阪市中央区安堂寺町1-3-12 大阪谷町ビル4F
電話番号
06-4302-5799
代表者名
尾中友哉
上場
未上場
資本金
-
設立
2016年08月