「障がい者の在宅ワーク促進のための実証実験」を開始

カムラック、elseif、Secure DX、3社共同により、早く安くセキュアな「障がい者の在宅ワーク」の仕組み化で、障がい者雇用のさらなる拡大を目指す

ITを活用した仕事で障がい者の雇用の場を創出する株式会社カムラック(福岡県福岡市、代表取締役:賀村研、以下「カムラック」)と、障がい者をITエンジニアとして積極的に雇用しソフトウェア開発を行う株式会社elseif(福岡県福岡市、代表取締役:髙森啓二、以下「elseif」)、およびセキュアなデータ連携技術を提供する株式会社Secure DX(東京都新宿区、代表取締役:石田雄太、以下「Secure DX」)は、この度共同で、早く安くセキュアな「障がい者の在宅ワーク」の仕組みづくりのための実証実験を開始することをお知らせいたします。

在宅ワーク実証実験に参加する障がい者(中央手前、山内 勇輝さん)とカムラック(右奥)、elseif(中央奥)、Secure DXの社長(左奥)在宅ワーク実証実験に参加する障がい者(中央手前、山内 勇輝さん)とカムラック(右奥)、elseif(中央奥)、Secure DXの社長(左奥)


「障がい者の在宅ワーク促進のための実証実験」についての概要と経緯

カムラックは、障がい者の雇用を増やし自立を支援することを目指し、ITを活用した仕事を中心に障がい者に雇用の場を提供する「Come Luck ラボ事業所」を運営するなど、障がい者への就労継続支援を行ってきました。また、elseifはITエンジニアとして障がい者の雇用を積極的に行い、ソフトウェア開発を行うことで、障がい者雇用の促進に貢献している企業です。一方Secure DXは、DX(デジタルトランスフォーメーション)を早く安くセキュアにするデータ連携サービス「Secure DX  CONNEQT」を展開しています。
近年、誰もが仕事を通じて社会参加できる「共生社会」を目指し、民間企業での障がい者雇用が拡大しています。しかしながら、通勤することが難しい障がい者の在宅ワークについては、ハッキング被害等のセキュリティリスクの観点及びそのコストの大きさから企業の対応が難しく、障がい者雇用の促進を阻害する大きな課題となってきました。そこで、この課題を解決すべく、カムラックの障がい者の就労支援ノウハウ、elseifの障がい者と共に作り上げるシステム企画開発力、Secure DXのデータ連携サービス「Secure DX CONNEQT」を活かして、「新しい障がい者の在宅ワークの仕組み」の技術的な実証実験を共同で実施する運びとなりました。


障がい者雇用の現状と在宅ワークにおけるシステム上の課題

障がい者の雇用促進により、障がいに関係なく希望や能力に応じて誰もが仕事を通じて参加できる「共生社会」を実現することは、障がい者がその能力と適性に応じた雇用を確保し、自立した生活を実現するために非常に重要です。また、障がい者だけでなく企業にとっても、貴重な労働力の確保や職場環境の改善の意識づけによる生産性の向上という点で非常に大きなメリットが存在します。厚生労働省によると、日本における障がい者の数は約930万人(身体障がい者および知的障がい者は平成27、28年の調査、精神障がい者は平成26年の調査)であり、その中で民間企業に雇用されている障がい者の数は60万人弱(令和2年時点)と、企業における雇用率も着実に向上してきていますが、それでも多くの障がい者が働きたいと思っていても仕事を見つけることが困難な状況が続いています。

雇用障がい者数と実雇用率の推移(厚生労働省資料より)雇用障がい者数と実雇用率の推移(厚生労働省資料より)

特に通勤することが難しい障がい者については、クライアント企業側が在宅ワークを導入することが必要になりますが、従来の業務管理システムのまま在宅ワークを行うと、PCのウィルス感染や、不正アクセス等による情報漏洩のリスクがあり、多くの企業で在宅ワークのためのシステム対応が課題になっています。そして、在宅ワークにも対応可能なセキュリティ性を備えた新しい業務管理システムの構築には膨大なコストと時間がかかるため、結論として多くの企業で在宅ワークのシステム対応が進まず、障がい者雇用を妨げる大きな要因の一つになっていました。


障がい者の在宅ワークの課題を解決する在宅ワークの仕組み

今回の実証実験では、カムラックがIT人材として育成・就労支援を行っている障がい者がクライアント企業のPC業務を在宅で行うことを想定しています。障がい者は在宅でelseifが開発・運用する業務用アプリケーションを操作し、そのアプリケーションとカムラック、クライアント企業間のデータ連携をSecure DXの技術によってセキュアかつ低コストで行うことが可能であるということの実証を行う予定です。
障がい者の在宅ワークを阻害するセキュリティ上の課題を解決するため、20年の安定運用実績を誇り、セキュリティ性と先進度において世界最高とも称されるエストニアの電子政府基盤技術『X-Road』をベースに、X-Roadを民間活用するためのさまざまな機能を独自に追加開発しているSecureDXのデータ連携技術「Secure DX CONNEQT」を用いて、セキュアかつ低コストな在宅ワークの仕組みを考案しました。

在宅ワークにおける従来システムと本取り組みの仕組みの違い在宅ワークにおける従来システムと本取り組みの仕組みの違い

従来の方法では、セキュリティを担保するためあらゆるハードウェアやソフトウェアを組み合わせたデータ連携構築がなされていたため、構築までに時間やコストが非常にかかるものでした。また近年主流になりつつある、クラウドサービスを活用した在宅ソリューションは、手間や時間をかけずに導入が可能で、かつコストも低いものでしたが、対応できる業務範囲は限定的であり、また、データ漏洩や不正アクセス被害、PCウィルス感染などが多数メディアでも取り沙汰される通り、セキュリティ性が十分に担保されているとは言えないものが多数見受けられます。
しかしながら、今回の実証実験で活用される「Secure DX CONNEQT」ではX-Road技術を活用したインターネット上の通信でセキュアなデータ連携が行われます。これにより、従来の方法よりもはるかに連携構築までの手間や時間をかけず、低コストで、かつ高いセキュリティ性も担保されたデータ連携システムの整備が可能になります。この仕組みが確立されることによって、これまでセキュリティ及びコスト上の問題で企業のシステム対応が追いつかず雇用の妨げになっていた、障がい者の在宅ワークにもスムーズに対応することができるようになります。


クライアント企業にとって情報漏洩リスクの限りなく低い新しい在宅ワークスキームについて

障がい者に向けた在宅ワークの新しい仕組みは、elseifが開発・運用を行う業務用アプリケーションとカムラックの運用するセキュリティサーバ、そして障がい者の雇用を行うクライアント企業が管理するデータベースに接続するセキュリティサーバの3つを往来するデータのやり取りを、Secure DX CONNEQTをはじめとした技術を用いてセキュアに行う、というものです。

クライアント企業にとって情報漏洩リスクの限りなく低い在宅ワークシステムのスキーム図クライアント企業にとって情報漏洩リスクの限りなく低い在宅ワークシステムのスキーム図

障がい者は在宅での業務中に、まずカムラックのセキュリティサーバ上に構築された業務用アプリケーションにてログインし、クライアント企業から委託されたPC作業を行います。その時に業務上必要なデータをクライアント側にリクエストすると、カムラックのセキュリティサーバからクライアント企業のセキュリティサーバにリクエスト情報が伝達されます。するとクライアント企業のセキュリティサーバからは、あらかじめ契約・運用等によって定められた範囲のデータのみがSecure DX CONNEQT上で連携され、障がい者が操作する業務用アプリケーションにデータが提供される流れになっています。なおこの時、業務用アプリケーションやカムラックの運用するセキュリティサーバでは、データは閲覧のみが許可されており、業務が終了し業務用アプリケーションからログアウトした後はデータが残らない仕組みになっています。
仮に、不正アクセスなどを試みるハッカーがクライアント企業が所有する個人情報などを狙って、クライアント企業やカムラックのセキュリティサーバにサイバー攻撃を仕掛けたとしても、Secure DX CONNEQTによるセキュアなデータ連携や高度な暗号化技術が情報の漏洩を防ぎます。また、連携するデータの範囲を、それだけでは悪用が不可能なように契約及び運用によって限定的にしておくことで、万が一の際にクライアント企業が受ける損害を無くすことができます。
Secure DX CONNEQTをはじめとするこれらの高度な技術と仕組みにより、障がい者の雇用を行うクライアント企業は、従来よりも低いコストかつ早い導入期間で、情報漏洩や不正アクセス、ウィルス感染などのリスクが限りなく低い形での在宅ワークの導入が可能になります。


将来展望

今回の実証実験の成果をもとに、在宅ワークの仕組み化の可能性や実現に向けた課題などを検証して早急に仕組み化を推進し、障がい者の雇用を拡大していくことで、将来的に懸念されている日本の労働力不足、とりわけIT人材の不足の解消に貢献します。またさらに、セキュリティ上の課題により在宅ワークを希望する人々の雇用に躊躇していた中小事業者など、障がい者に限らない在宅ワークの可能性を広げていくことを目指していきます。


各社代表コメント

・これまで長くにわたり、障がいを障がいとしてではなく、個人それぞれの特性と捉えながら、障がい者の人々も価値を発揮できるような社会を作るべく努力を重ねてまいりました。特に近年は「誰にでも優しい社会」というものに世の中の目が向きつつある中で、私たちの経験を活かしてできることを行い、世の中を動かしていきたいという思いが強くなっています。今回の実証実験をその大きな一歩としたいと考えています。(カムラック代表 賀村研)

・ 一言で障がい者、と言っても、その中でも特性があり、その特性に合わせた働き方を社会が用意してあげることによって、彼らも健常者と同様に輝けるということを、私たちは知っています。近年は特にIT人材不足についてもメディア等で多く取り沙汰されるようになり、共生社会の実現を目指して、これまでスポットライトのあたっていなかった人々にも焦点を当てて、これからの社会に合わせた働き方をカムラックさん、Secure DXさんと共に模索していきたいと考えています。(elseif代表 髙森啓二)

・ 私たちはこれまで、エストニアの電子政府基盤技術を商用化し、世の中のあらゆるデータをもっと早く、安く、セキュアに繋ぐことを目指してサービスを展開してきました。この技術は社会の真のDXを促進し、より良くするための様々な場面で活用が可能です。今回、これまで障がいを持った方々の社会課題に真摯に向き合ってこられたカムラックさん、elseifさんに、このような意義深い実証実験の機会をいただき大変感謝しています。(Secure DX代表 石田雄太)


実証実験に参加する障害者の方のメッセージ

近年行政の後押しもあり、障がい者をめぐる社会の現状は少しずつより良いものになってきましたが、それでもまだまだ十分でないと感じるものもありますし、社会の接し方次第によってはもっと輝けるのに、と思う方も周囲にはたくさんいます。在宅ワークの仕組み化を通して、より多くの障がい者の人々に自分らしく輝けるチャンスが与えられることを心より願い、まず第一歩としての今回の実証実験に参加させていただくことにいたしました。大変楽しみにしております。(実証実験に参加する障がい者代表 山内勇輝さん)
 
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