「紙」の成形材料の開発を開始
樹脂加工メーカー独自の製法
タキロンシーアイ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:齋藤一也)は、容器包装リサイクル法で「紙」製と認められるセルロースコンパウンドの設計を5月に開始し、開発を進めています。一般的な樹脂と同等に扱うことができ、処方に関する特許を出願済みです。セルロースコンパウンドを活用した製品の発売は2021年度中を見込んでいます。
【ポイント】
・創立100年を超える樹脂加工メーカーが独自の特殊混錬製法により開発
・天然繊維であるセルロースを51%以上配合したオレフィン系樹脂のコンパウンド。紙表記が可能
・通常のオレフィン系樹脂と同等の物性をもち、かつ強度、耐熱性の点ではオレフィン系樹脂に勝る
・ニーズに合わせた配合や流動特性の調整も可能
・石油由来樹脂の使用量を低減することでCO2排出量削減に貢献
・売上は3年後に年間3~5億円を見込む
【開発背景】
当社は、「人と地球にやさしい未来を創造する」という使命の実現を目指して、重要課題として「環境負荷の低減」「環境配慮型製品の拡大」を定め、製品開発を進めています。
現在、セルロースコンパウンドで自社製の包装用ジッパーを開発中。剛性と柔軟性のバランスを実現させ、2021年度中に発売見込みです。その他、セルロースコンパウンドの展開先として、紙製カトラリーや日用品雑貨、自動車の内装材、壁紙などを想定しています。
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