世界22ヶ国より50名の作家の作品240点余が集結 ポコラート世界展「偶然と、必然と、」が7月16日(金) よりアーツ千代田 3331にて開催

障害のある人、ない人、アーティストの生の表現を世界に解き放つ

 この度、千代田区とアーツ千代田 3331(運営会社:合同会社コマンドA)はポコラート事業10周年を記念し、世界22ヶ国の作家50名による展覧会、ポコラート世界展「偶然と、必然と、」ー障害のある人、ない人、アーティストの生の表現を世界に解き放つーを開催いたします。 独自のリサーチ、キュレーションの元に展示される創作物は240点余に及び、自己の内面や身近な事象から、作者を取り巻く世界の成り立ち、過去の記憶や空想の世界など、6つのテーマで構成されています。それぞれの創作は世界の成り立ちを数式で表現したものや、自身の身体を利用して様々な人物に扮し、それらを撮影したポートレートなど、作家の内面から湧き上がる衝動、創作のエネルギーが形になったものです。国籍、年齢や性別、障害の有無、美術の枠組みさえも飛び越える創作の数々をぜひ本展でご覧ください。

会期:2021年7月16日(金)〜9月5日(日)

会場:アーツ千代田 3331(〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14 旧練成中学校)1階 メインギャラリー
特設サイトURL:https://pocorart.3331.jp/world2021/


■POCORART(ポコラート)とは?
Place of “Core+Relation ART”の略であり「障害の有無に関わらず人々が出会い、相互に影響し合う場」またその「場」を作っていく行為を示す、アーツ千代田 3331独自の概念です。 ポコラートは、アーツ千代田 3331の開館(2010年)と同時に始まり、 障害のある人、ない人、アーティストが同じ地平で表現を高め合う場を創造すべく、公募や展覧会、ワークショップ、トークイベント等に10年にわたって取り組んできました。

■本展の見どころ
世界22ヶ国より50名の作家の作品240点余が集結
本展では、世界22ヶ国から「美術」という枠にとどまらない創作物を集め、アーツ千代田 3331に展示します。多様な地域性や文化を反映しながらも、作者の内なるエネルギーが形となって現れた唯一無二の表現を一堂にご覧いただける機会です。

出展国/アメリカ合衆国、イギリス、イタリア、イラン、インドネシア、オーストリア、カナダ、キューバ、スイス、スウェーデン、チェコ、中国、ドイツ、ナミビア、日本、ニュージーランド、ブラジル、フランス、ベナン、ベルギー、ポーランド、モロッコ

海外作家28名の創作は日本初公開

イマニュエル・マペウ《無題》 2015年  木材、塗料 ©collection abcd/Bruno Decharmeイマニュエル・マペウ《無題》 2015年 木材、塗料 ©collection abcd/Bruno Decharme

本展の展示作品は、芸術文化人類学を専門とするキュレーターが約1年を費やして世界23都市で独自にリサーチし、キュレーションを行いました 。海外から出展する35名の作家のうち、28名の創作が日本初公開となり、日本で近年謳われている「アール・ブリュット」のイメージを覆す強烈なものばかりです。中でもキューバ出身の元数学者であり、ダンボールに独自の数式やキューバ革命の英雄などを描くカルロス・ハビエル・ガルシア・ウエルゴや、ナミビアで観光客向けの土産物として鳥のような様相をもつ「飛行機」を制作するイマニュエル・マペウの創作は文化施設での公開が世界初となります。



あらゆる既存の価値観から解き放たれた表現

ミスレイディス・フランシスカ・カスティージョ・ペドロソ《無題》  2015年 アクリル絵の具、紙 71 × 55cm ©Galerie Christian Berstミスレイディス・フランシスカ・カスティージョ・ペドロソ《無題》 2015年 アクリル絵の具、紙 71 × 55cm ©Galerie Christian Berst

ご紹介する創作の中には、アール・ブリュット(*)やアウトサイダー・アート(*)といったカテゴリーに位置付けられるものもあります。本展ではそれらのカテゴリーに属する創作だけではなく、常識、偏見、社会的判断といったあらゆる既存の価値観から解き放たれた、時に常軌を逸した「生の表現」と出会うことができます。

* アール・ブリュット ( フランス )
フランス人の画家、ジャン・デュビュッフェが考えた造語。「ブリュット」はフランス語で「加工していない」「ありのままの」という意味で芸術でいうと「アートに加工を施していない」というニュアンスになります。精神病患者、 受刑者、子ども、民俗芸術や交霊術によるアフリカやオセアニアの人たちの作品など、専門的な美術教育を受けない人びとによる表現を指します。

* アウトサイダー・アート ( イギリス )
1972年、「アール・ブリュット」をイギリスの美術批評家、ロジャー・カーディナルが訳したもの。またこれ以前には、アメリカの社会学者であるハワード・S.ベッカーがアーティストやミュージシャンの、 社会から逸脱した行動を論じた「アウトサイダーズ」(1963年)という論文を発表しており、いわゆる美術界の主流には影響されずに独自に生み出される表現を指して使われます。

[用語解説]テキスト:嘉納礼奈
「DIVERSITY IN THE ARTS TODAY」掲載『“周縁にある”アートは、これまでどう呼ばれてきたのか』より一部抜粋
URL:https://www.diversity-in-the-arts.jp/stories/1081  最終検索日:2021年2月9日

■開催概要
展覧会名:ポコラート世界展「偶然と、必然と、」ー障害のある人、ない人、アーティストの生の表現を世界に解き放つー
会期:2021年7月16日(金)〜9月5日(日) ※会期中無休
開場時間:11:00〜18:00 ※入場は17:30まで
会場:アーツ千代田 3331 1階 メインギャラリー(〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11-14 旧練成中学校)
料金:800円 65歳以上は500円。中学生以下・千代田区民は身分証のご提示で無料。 障害者手帳をお持ちの方とその付添の方1名は無料。
主催:千代田区、アーツ千代田 3331
協力:スイス・プロ・ヘルヴェティア文化財団、オーストリア文化フォーラム東京
特別協賛:中外製薬株式会社
協賛:三菱地所株式会社
後援:アメリカ大使館、イタリア文化会館、一般社団法人千代田区観光協会、カナダ大使館、在日スイス大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、スウェーデン大使館、チェコセンター東京、チェコ共和国大使館、駐日イタリア大使館、駐日キューバ共和国大使館、ドイツ連邦共和国大使館、(一財)日伯経済文化協会(ANBEC)、 ニュージーランド大使館、ブラジル大使館、ブリティッシュ・カウンシル、ベルギー王国 フランス語共同体政府 国際交流振興庁(WBI)、ベルギー大使館 、ポーランド広報文化センター、モロッコ王国大使館

特設サイトURL:https://pocorart.3331.jp/world2021/

新型コロナウイルス感染症等の影響により、予告なく予定及び展示内容を変更することがあります。ご来館の前に、ホームページ等でご確認ください。 また、ご来館に際し、下記対策等にご協力ください。
● ご来館時にはマスクの着用、手指の消毒、スタッフによる検温、入館票のご記入をお願いします。
● 混雑状況によっては、一時的に入場制限をさせて頂く場合があります。

■ステイトメント
「わたし」から宇宙へ、宇宙から「わたし」へ
作り手は、日々の生活の時間や空間の中で、絵を描いたり、彫刻を作ったり、切ったり、貼ったり様々な創作活動を行う。人は「わたし」として生まれ、「わたし」の人生を送る中で、「わたし」をとりまく身近な環境、社会、他者との出会いの中で思いをめぐらせ、ときにはハプニングに遭い、生きていく。 科学は、我々をとりまく世界や我々自身の存在の謎を解明しようと探求してきた。 哲学や芸術もまたそうである。 ギリシャの哲学者、デモクリトスの言葉に、「宇宙に存在する全てのものは、偶然と 必然の産物だ」とある。デモクリトスのいうように、我々を含めて地球上の、いや、 宇宙のすべての存在が偶然と必然の産物である。 作り手たちの作品は身近な小さな世界を扱っているが、それは大きな世界に通じている。大きな宇宙はその小さな宇宙を内包するものである。 「わたし」自身が小さなミクロの宇宙の集合体であり、その「わたし」も無限に広がる宇宙の一部である。これらが、「美術」と呼べるものなのかはわからない。または、「美術」という範囲に収まりきれないかもしれない。 確かなことは、我々の存在の謎の解明への探求がここにあるということだ。

本展キュレーター
嘉納 礼奈

■本展の企画に込められたキュレーターの思い
すべての「生涯者」の夢と狂気に捧げる
日本では、福祉の分野が主導し、障害のある人々による作品を展示する展覧会が数多く開催されている。主催側と鑑賞する側の両者にとって、作者たちの「障害のある」素性に焦点が当てられ、この 「アート」の一義的な要素となる。しかし、文化の立場から考えれば、創作者たちの持つ力を、「ごく一部」の機能の障害にフォーカスして語ることはできない。同展では、作品の創造性に注目し、作品を選んで展示している。日本での意味合いで言及するなら、障害のある人もいれば、ない人もいる。 これらの創造性に敬意を表して、本展では、作者たちのことを敢えて「生涯者」と呼びたい。 作品が生活の中の思いや出来事と完全に切り離すことができないことには違いない。作品は、作者の生涯の具体性として、または、作者自身の分身であるかのように、道具や素材の力を借りて形になって現れる。作者は、限られた道具と材料の可能性の中で、作品に、自己の一片を語らせる。

嘉納礼奈「偶然と、必然と、個々の迷想~生涯者に捧ぐ~」 本展図録掲載テキストより抜粋

プレスリリース全文URL:https://prtimes.jp/a/?f=d78042-20210502-1268.pdf
※一部展示作品を掲載しております。
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