透明導光板上に3Dホログラムを表示する「WOWGRAM Light Guide」新しい使い方を提案
~コンテンツ東京・先端デジタルテクノロジー展に出展~
株式会社アーティエンス・ラボ(代表取締役:白倉 明、本社:千葉県茂原市)は、透明導光板上にフルカラー3Dホログラムを表示する「WOWGRAM Light Guide」を改良開発しました。本技術を応用するとモニターディスプレイの前に配置してディスプレイに映る2次元画像とのハイブリッドで3D画像を表示したり、既存の大型アクリルやガラスなどの一部に装飾、演出、広告、看板などの効果を付与したりすることができるようになります。本技術は、2022年6月29日~7月1日に東京ビッグサイトで開かれるコンテンツ東京・先端デジタルテクノロジー展にてサンプル展示をおこないます。
弊社では、ホログラムの基本性能に関わる技術開発をしており、これまでの反射型(フロントライティング)に加えて、導光板(ライトガイド)型でも高画質再生できる技術も開発しております。
これまでのホログラムは、光を手前から照射して観察する反射型が最も普及していますが、ホログラムを透明板に貼り付け、その板の内部を全反射する光で照明する導光板型は反射型とは異なる応用が考えられます。照明方法については、昨年発表した、独自技術ホログラフィック偏向光学素子アレイ(HoCODA)をはじめとして、アレイ化した光源を導光板型に理想的に伝搬させる照明する方法に改良を施しました。
本技術を活用すると、普段はその透明度を邪魔せず、必要なときにだけ、空中に浮かび上がったように見える立体像や動く画像を表示することができるようになるため、車載用計器表示パネルの前面保護ガラスに非常時にだけ警告表示をしたり、リアウィンドウに後続車両への情報表示を出したりできるようになる他、建物や車両等のガラスに広告・看板を表示したり、アミューズメント機器・ゲーム機器・家電の表示パネルを装飾したりすることもできるようになります。
さらに、応用例の一つとして、不特定多数の人が触る可能性のあるATMやセルフレジ、KIOSK端末などのタッチパネルに触らずに入力できる非接触UI(ユーザ・インターフェース)の需要が高まっていることを受けて、本研究成果を応用した入力UIの試作をおこないました。従来型の液晶モニター等の上に導光板型WOWGRAMを重ねることで、画面から浮かび上がった位置に空中像としてボタン等を表示できるようにしたものです。
コンテンツ東京・先端デジタルテクノロジー展では、これらの可能性を感じていただける最新サンプルなどを展示します。
WOWGRAM Light Guide を等身大アクリル板に配置した例
(写真左はライティングをしたとき、右はしないとき)
弊社は、今後も「WOWGRAM」「WOWLIGHT」のホログラム技術を中心に、研究開発を進め、様々な分野で、各機器メーカー様のニーズにも合わせてお客様に高い満足感を持ってもらえる製品の市場導入をおこなっていきます。
(以下は、コンテンツ東京・先端デジタルテクノロジー展の弊社ブースにて、WOWGRAM Light Guide付モニターに映した、解説ビデオと展示サンプルの概要を撮影した動画です。)
『WOWGRAM』とは、弊社が開発した、数秒間の動画データや3D画像データから印画されたホログラフィックステレオグラムです。ホログラフィックステレオグラムは、照明する光源との位置関係を固定した上で観察した場合、観察者の右目と左目とに違う画像が認識されること、さらに観察者が動くとその動きに応じて異なる画像が見えてくることから、立体像を認識できます。これは光の回折現象を利用しているためであり、記録された媒体と、光源と観察者の目とのいずれかが動いても異なる画像が見えることになります。
『WOWGRAM』を照明する技術、及び、ライティング装置です。ホログラムは照明条件によって画質が大きく変わります。「WOWGRAM」の再生に最適なLED光源を採用し、発光波長バランス、光の指向性、明るさ、光源の照射角度、光源の駆動制御等を最適化したことで、環境に左右されず、ご覧いただくことができます。
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