サイバネックス、横河電機を引受先とした第三者割当増資により資金調達を実施

ニューロテック領域における共同研究開発に向け、連携を開始

株式会社CyberneX

脳波を取得・分析するサービスを提供する株式会社CyberneX(サイバネックス、本社:東京都大田区、代表取締役:馬場 基文、以下「CyberneX」)は、プロセスオートメーション分野におけるリーディングカンパニーである横河電機株式会社(本社:東京都武蔵野市、代表取締役社長:奈良 寿、以下「横河電機」)から資金調達を実施しました。この度、ニューロテック領域における研究開発の連携を強化し、脳情報の有効活用を促すプラットフォームの構築およびアプリケーションの開発を開始することをお知らせ致します。
  • ニューロテック市場の概要

 ニューロテック市場は、脳神経科学における研究や手法を応用した市場として2010年ごろから新たに創出された市場であり、市場調査レポート(注1)によると世界におよそ450社の企業が存在しています。その中でも脳情報を計測・活用する技術(Brain Computer Interface、以下「BCI」)の市場成長が見込まれております。近年には海外のベンチャー企業による大型の資金調達ニュース(注2)もあり、医療分野だけでなく教育分野やヘルスケア領域を中心に新たな産業創出に向けた期待が高まっています。
  

  • 資金調達の背景

 CyberneXは、「以心伝心コミュニケーションの核となる脳情報の活用を日常に開放する。」をミッションとし、創業メンバーが富士ゼロックス(注3)に在籍していた2015年から、日常利用に特化したBCIの研究開発を過去6年に渡り行ってまいりました。
 資金の調達先である横河電機は、製造業を中心としたさまざまな業種のお客様に向けて、計測、制御、情報の技術を活用した最先端の製品やソリューションを提供するグローバルカンパニーです。
 CyberneXは横河電機との共同研究開発のシナジーを活かし、自社プラットフォーム開発や顧客価値検証をアジャイルに進めていきます。また、その成果をウェルネス分野を中心に教育、マーケティング、エンターテインメント等の他分野に応用するなど、脳情報活用技術の社会実装をエクスポネンシャルに加速すべく全力で邁進してゆきます。
  

  • 独自技術を搭載したプロトタイプ開発

 CyberneXは富士ゼロックス在籍時より脳波計測技術と活用技術に着目し、技術開発と特許出願を行ってまいりました。創業にあたり富士ゼロックスよりプロトタイプと技術資産の権利譲渡を受けております。
 CyberneXが開発してきた脳波計測機能付きイヤホン型デバイスは、付け外しが容易で軽量かつ小型であるため、耳に装着するだけの簡便なユーザビリティを備えたウェアラブルデバイスとして利用できます。従来は医療機関などの専門施設でしか測定できなかった脳波測定が、容易に実現可能になります。また、集中力やリラックス、眠気や疲労度、ストレスといった人間の心身の状態を、日常生活の場面や働いている環境でシームレスに測定・可視化するために、測定した脳波をリアルタイムに分析する独自技術を開発してきました。

脳波計測機能付きイヤホン型デバイス脳波計測機能付きイヤホン型デバイス


  • 資金使途と今後の展望

 今回の増資による主な資金使途は以下の3点です。
  1.脳情報活用技術プラットフォームの構築
  2.イヤホン型デバイスを活用したソリューションの研究開発
  3.次世代超小型BCIの研究開発
 
 CyberneXは、小型BCI研究開発の未来として、発話や手足などの入力操作に頼ることなく、人間の心身を通じて直接的に意思疎通できるテレパシーのような以心伝心のコミュニケーション技術を2030年までに創出し、これまで解決できなかった社会課題の解決に取り組んでいきます。
 
 (注1)Neurotech Analytics社のGlobal NeuroTech Industry Landscape Overview Q4 2020
 (注2)侵襲型BCIを開発するNeuralinkや非侵襲型BCIを開発するKernelなど
 (注3)旧:富士ゼロックス株式会社 (現:富士フイルムビジネスイノベーション株式会社)
 
 < 横河電機常務執行役員マーケティング本部長 阿部剛士氏からのコメント>
 「デジタルトランスフォーメーションの下、技術がいかに人類にとって有益になるかがさらに重要になってきます。その中で、脳波技術を活用したソリューションは、人間の可能性をますます高めることができると確信しています。産業界ではIndustrial Autonomy(産業における自律化)への移行が進んでいますが、人間と機械はそれぞれの特徴が最大限に活かされた形で共存していくようになるでしょう。また社会においては、人間が人間らしく、豊かな生活を送るためにこれらの技術が利用されていくでしょう。産業向けだけでなく、ライフサイエンスの分野においても新しい価値が創造できるように、CyberneXとのco-innovation を加速させていきます。」
 
 <CyberneX代表取締役CEO/CTO 馬場 基文のコメント>
 「私たちは脳情報がもつ可能性を追求し、もっと身近に利用されていくことをミッションとしています。人間が人間を深く理解することで、これまでにないコミュニケーションの形が生まれ、いろいろな用途のために開発が進むことを信じています。横河電機との連携を強化し、脳情報を効果的に利用するためのプラットフォームを構築することで、豊かな社会の創造と新たな産業の創出に取り組んでまいります。」
 
 【株式会社CyberneX 会社概要】
 ・会社名:  株式会社CyberneX(サイバネックス)
 ・代表者:  馬場 基文
 ・設立:  2020年5月22日
 ・所在地: 東京都大田区蒲田5-26−8 アーデル蒲田 1107号室
 ・URL: https://www.cybernex.co.jp/
 
 【横河電機株式会社 会社概要】
 ・代表取締役社長: 奈良 寿
 ・創立: 1915年9月1日
 ・所在地: 東京都武蔵野市中町2-9-32
 ・URL: https://www.yokogawa.co.jp/
 
 【本プレスリリースに関する問い合わせ先】
 株式会社CyberneX 広報担当
 E-mail: media@cybernex.co.jp
  

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会社概要

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URL
https://www.cybernex.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都大田区蒲田5-26-8 アーデル蒲田 1107号室
電話番号
03-6715-7329
代表者名
馬場基文
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年05月