11月8日(月)「J-STARプロジェクト 才能(タレント)発掘スペシャルトーク」開催
フェンシング金メダリスト 見延選手、J-STAR輩出カヌー小松選手ら東京2020大会出場アスリート3名が明かした「競技転向の経験」とは
日本スポーツ振興センター(JSC)が設置するハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)では、世界で輝く“未来のトップアスリート”を発掘する「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト(J-STARプロジェクト)」を実施しており、現在「J-STAR 5期生」を募集中です。本プロジェクトの認知を全国で向上させ、可能性にあふれるトップアスリートの原石に広くリーチすることを目指し、11月8日(月)に「J-STARプロジェクト 才能(タレント)発掘スペシャルトーク」を日本オリンピックミュージアムにて実施しました。
NEWSRELEASE
令和3年11月9日
独立行政法人日本スポーツ振興センター
広報室
日本スポーツ振興センター(JSC)が設置するハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)では、世界で輝く“未来のトップアスリート”を発掘する「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト(J-STARプロジェクト)」を実施しており、現在「J-STAR 5期生」を募集中です。本プロジェクトの認知を全国で向上させ、可能性にあふれるトップアスリートの原石に広くリーチすることを目指し、11月8日(月)に
「J-STARプロジェクト 才能(タレント)発掘スペシャルトーク」を日本オリンピックミュージアムにて実施しました。
当日は、学生時代に競技転向を経験し、東京2020オリンピック競技大会において金メダルに輝いた見延和靖選手(フェンシング/エペ)、J-STARプロジェクト4期生で発掘され東京2020パラリンピック競技大会に出場した小松沙季選手(カヌー)ら3名をゲストに迎え、また競技団体からは強化の視点でスポーツ界が求めている人材について、全国にいるまだ見ぬ未来のトップアスリート候補たちに呼びかけ、候補者やご家族のみならず、スポーツファンも気になるテーマでトークセッションを行いました。
「J-STARプロジェクト 才能(タレント)発掘スペシャルトーク」プログラム
11:00 J-STARプロジェクト概要説明/久木留 毅(独立行政法人日本スポーツ振興センター
ハイパフォーマンススポーツセンター ハイパフォーマンス戦略部部長)
11:10 東京2020大会 オリパラアスリートによるトークセッション
11:30 競技団体より/齋藤 里香氏(公益社団法人日本ウエイトリフティング協会・J-STARコーチ)
指宿 立氏(一般社団法人日本パラ陸上競技連盟理事 前強化委員長)
11:40 質疑応答
11:50 フォトセッション/見延和靖選手、白子未祐選手、小松沙季選手
閉会
■開催レポート
JSC/HPSC ハイパフォーマンス戦略部部長の久木留毅よりJ-STARプロジェクトの概要を説明後、東京2020大会に出場した選手3名によるトークセッションを行いました。
トークセッションでは、各選手とも主に競技転向したキッカケやエピソード、転向前の競技が今の競技にどう活かされているかを中心にお話しいただきました。
見延和靖選手(フェンシング/エペ)は、小学校時代は空手、中学校時代はバレーボールをしていましたが、父親がフェンシング選手だったことからフェンシングを勧められ、より高いレベルでスポーツを楽しめること、空手経験などから素早い瞬発力や心理戦、自分の身体的特性であるリーチを活かすことができることなどに興味をもち競技転向したと語りました。他にやってみたいスポーツは?と聞かれ、「どんなスポーツも楽しさがあると思う。やったことが無い競技は特にそれを知りたいし、みんなにも知らせたい。」と答えました。
白子未祐選手(7人制女子ラグビー)は、バスケットボールで基礎的なフットワーク、大学時代のラクロスで培った自分達で戦略を練り考え抜くといった点がラグビーでも活かせている、目の前に何かチャレンジできる環境があるならチャレンジすることが重要だと思うと語りました。
小松沙季選手(パラカヌー)は、バレーボールのV2リーグを引退後、新たな道へ進もうとしていた矢先に体調を崩し、戸惑う日々の中でJ-STARへのエントリーを勧められました。色々な競技の中、パラカヌーに出会い、持ち前の分析能力から頭角を現し東京2020パラリンピック競技大会出場を果たしました。しかし、「最初はパラリンピック出場なんて考えておらず、体力測定のつもりで受けに行った。誰でも受けられる測定なので、まずは気軽に参加して欲しい。」と強く呼びかけました。現在も、J-STARプロジェクト4期生として、検証プログラムに参加し、日々成長を実感していると話ました。
選手のトークセッション後は、強化担当者よりJ-STARプロジェクトで求めている人材、取り組みについて具体的な説明を行いました。
齋藤里香様(日本ウエイトリフティング協会・J-STARコーチ)は、自身も中学時代に陸上からウエイトリフティングに転向し、北京オリンピックに出場したことに触れ、指導する選手たちも転向組が多い中、日本を背負って参加できる選手が育ってきている、まずは自分の可能性がどの位あるのか「気軽に」新たな扉を開いて欲しいとJ-STARプロジェクトへの応募を呼びかけました。
次に、指宿立様(理学療法士・日本パラ陸上競技連盟理事)は、冒頭より「誰よりも強い想いで指導している自負がある」と語り、パラリンピック競技では障がいの種類やクラス分けによって参加できる競技が様々あるため、先天性障がいから中途障がいの方まで、皆さんが考える以上に夢への扉はあると話しました。
質疑応答では、J-STARプロジェクト参加者のメリットの問いに対し、資金面だけでなく、指導者のサポートがあることは大きなメリット、また自身の成長に合わせて乗り越える壁や夢を描ける点なども大きいとの回答がありました。
J-STAR5期生募集中
https://www.j-star.info/2021entry/
◆ ゲスト プロフィール
見延 和靖 (Minobe Kazuyasu) フェンシング/エペ
高校時代にバレーボールからフェンシングに転向。日本男子エペ個人で初のワールドカップ優勝。リオ2016オリンピックでは悲願の個人戦出場、6位入賞。2018-19シーズンは、日本フェンシング界史上初の年間王者に輝き、東京 2020オリンピックでは、団体金メダル獲得。
白子 未祐 (Shirako Miyu) 7人制女子ラグビー
小学校から高校までバスケットボールに親しむ。大学からラクロス選手として活躍し、全日本選手権優勝、U-22日本代表でアジア・パシフィック選手権を制した。2019年にラグビー競技を開始し、試合経験ゼロながら代表選手に抜擢される。
東京2020オリンピック出場。
小松 沙季 (Komatsu Saki) カヌー ★J-STAR 4期生
バレーボール(V2リーグ)の現役を引退し、新たな道へ進もうとしていた矢先に体調を崩し、両下肢麻痺に。思うように回復せず戸惑う日々の中、J-STARでパラカヌーに出会う。
現在、J-STARプロジェクト4期生となり、検証プログラムに参加中。
東京2020パラリンピック出場。
<イベント概要>
・イベント名:「J-STARプロジェクト 才能(タレント)発掘スペシャルトーク」・日時:2021年11月8日(月)11:00
・会場:日本オリンピックミュージアム
(東京都新宿区霞ヶ丘町4番2号JAPAN SPORT OLYMPIC SQUARE 1F)
・ゲスト:
見延 和靖選手(東京2020オリンピック競技大会 フェンシング/男子エペ団体 金メダル)
白子 未祐選手 (東京2020オリンピック競技大会 7人制女子ラグビー)
小松 沙季選手 (東京2020パラリンピック競技大会 カヌー) ★J-STAR 4期生
―J-STARプロジェクトから、対象者のみなさんとご家族、周囲の方々へのメッセージ―
「自分に適した競技」を知り、環境を整え一流の指導を受ける
トップアスリートを目指す人に強力なサポートを行うプログラムです
あなたの家族・友達にも、トップアスリートを目指せる才能が眠っているかもしれません
東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会での日本人選手の活躍は記憶に新しいところです。2017年にスタートしたJ-STARプロジェクトからは、4名が東京2020パラリンピック競技大会への出場を叶えました。
野球・サッカー・バスケットボールなど競技人口が多い競技では、中学・高校の部活動の引退を契機に、多くの学生が競技から離れます。全国大会の予選で敗れたチーム、強豪校でレギュラーに届かなかった選手の中にも、トップアスリートを目指せるポテンシャルを持っているのにも関わらず、夢半ばで競技を諦め、スポーツから離れてしまう人も多いのです。
コロナ禍で思うように活躍する機会を逃し、この瞬間にもトップアスリートの夢を諦めようとしている若き才能の持ち主がいるかもしれません。
また、パラリンピック競技においては、まだまだ競技との接点が少ないことも課題であり、競技経験者はもちろん未経験者も含め「自分の可能性を試してみたい」「スポーツで世界に挑戦してみたい」方にもぜひこのチャンスにトライしていただきたいと考えています。
J-STARの対象競技は、オリンピックの10競技種別と、パラリンピックの全ての競技です。ここに、そのポテンシャルを求めている競技があります。また、選抜後は環境を整え一流の指導者による1年間の検証プログラムに参加することができます。
同級生、チームメイト、家族。
もしかしたらあなたの近くに、トップアスリートとなりうる才能が眠っているかもしれません。
J-STARは、自らの可能性を試したい方を広く歓迎しています。5期目の募集となった今回、これまで以上に広く本プロジェクトを認知いただき、オリンピック競技では対象となる満11歳から満20歳(令和3年4月1日現在)の中で、特に高校生~大学生世代に、パラリンピック競技では満11歳以上の方々に幅広く、情報がリーチすることを目指します。
【J-STARプロジェクトについて】
オリンピック・パラリンピックなど世界で輝く未来のトップアスリートを発掘する国家プロジェクトとして、独立行政法人日本スポーツ振興センターがスポーツ庁、公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)、公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPSA/JPC)と連携して平成29年度より実施している事業です。
【J-STARプロジェクト対象競技】
・オリンピック: 下記の10競技が対象となります。
<夏季競技>
●7人制ラグビー ●ウエイトリフティング ●トライアスロン ●バスケットボール
●ビーチバレーボール ●ハンドボール ●ボート ●ホッケー ●陸上競技
<冬季競技> ●スケルトン
・パラリンピック:パラリンピック夏季・冬季の全28競技が対象となります。
【発掘・検証について】
身長・体重や体力測定データ等から中央競技団体が競技適性を見極め、アスリートを選出。約1年間に及ぶ検証プログラムに参加し、中央競技団体の強化・育成コースへの進出を目指します。
【アスリートの輩出状況(1期生~4期生)】
J-STARプロジェクトでは、プログラム参加者が世界レベルの指導者とともに、約1年間の合宿形式でのトレーニング等を行います。
東京2020パラリンピック競技大会には、J-STARから4名が出場しました。
阿部知里選手・松本美恵子選手(車いすフェンシング)、木村朱里選手(ボッチャ)、小松沙季選手(カヌー)
また、開会式ではパリ2024パラリンピック競技大会を目指す次世代アスリートとして、J-STARから2名が聖火リレー最終ランナーという大役を務めました。
森崎可林選手(パワーリフティング)、内田峻介選手(ボッチャ)
【J-STARプロジェクト応募について】
https://www.j-star.info/2021entry
【公式SNSアカウント】
媒体名 | アカウント名 | 媒体名 | アカウント名 |
@JSTAR.PROJECT | @jstar_project | ||
@JSTAR_PROJECT | YouTube | J-STARプロジェクト |
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