難民とともに考えるソーシャルインパクトCreateAthonを開催!
難民の厳しい境遇に対する社会的な意識を高めることを目的に、2月19日、CIC 虎ノ門ヒルズ東京で、日本で難民のキャリア伴走プログラムを行っているNPO法人WELgeeを含む4つのスタートアップが、アーティスト、教育者、難民など様々な背景を持つ人が集い、コラボレーションするCreateAthon(クリエイティブハッカソン)をオンラインと対面で同時開催しました。
イベント内では、実際に難民として逃れた当事者の経験に基づき、追体験する形で難民危機について学生が学べるゲームアプリのストーリーボードから、人々の移動をプロジェクションマッピングで投影するコンテンツ、また、難民が安全な地を求めて移動する過程での苦しみや、逃れた先の社会で経験する孤独をどのように乗り越えていくのかを表現するマンガアートまで、幅広いアイデアが生まれました。
オンライン開催の参加者間では、難民に関するトピックについて、どのようによりよいコミュニケーションができるのか、とりわけ "難民" へのステレオタイプをどのようにしたら取り除くことができるのかを実際に手を動かしたり、デジタルメディアを駆使しながらアイデアを出し合いました。
イベント内では、イランのミュージシャンによる故郷の歌のパフォーマンスも。
本イベントは、日本財団の後援のもと、ImpacTech が実施する社会起業家育成プログラムの一環で実施しました。
この CreateAthon は将来のコラボレーションが生まれる種をまき、その種が、難民の厳しい境遇や難民危機の原因から、たくさんの人々が祖国を逃れざるを得ない状況を生み出している主権国家や政府崩壊といった根本的課題に至るまで、参加者同士の有意義な議論をコラボレーションの過程で芽生えたさせたことに大きな意味があったと信じています。
難民のバックグラウンドをもつ参加者からは、逃れた先の安全な国で一時的に生活するだけでなく、いつかは祖国に帰り、彼らが残した友人や家族を助けたいという想いが発されました。
また、逃れた先の日本で難民受け入れの現状の厳しさに直面し、夢を打ち砕かれた経験、そして、それでもなお社会に適応し、生きていこうと奮闘する彼らの口から発された言葉には強さを感じました。
2020年、日本では、11,919人が難民認定申請し、47人が難民認定を受けました。
この数字をどのように捉えていくのか。日本での難民認定の現状や、認定の結果を待つ、多くの難民申請者がどのように生活をしているのか、そして、その現状を次世代を担う若者に教育を通じて伝えていくにはどうしたらよいのか。たくさんの質問と意見交換が行われました。
本イベントは、 スタートアップ4社、ELLA(リモート学習者のエンゲージメントを向上させるEdTechツールの開発を行う)、MatchHat(クリエイターがプロジェクトのコラボレーション相手を見つけるためのプラットフォームを運営)、Noetic(クラウドソースのインサイトSaaS事業)、WELgee(日本に逃れた難民申請者のキャリアをサポート)による、共同開催。
写真左から、Noetic:George Reed 、WELgee:渡辺早希、MatchHat:梅若ソラヤ、ELLA:Nhi Duong
写真撮影者: David Schneider
会場提供:CIC虎ノ門ヒルズ
CreatAthonオンライン開催の様子
WELgee NPO法人をさらに知りたい、応援したい方は是非こちらのリンク先もご覧ください。
https://www.welgee.jp/join-us/donation
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