2022年ザーイド・サステナビリティ賞「グローバル・ハイスクール」部門(東アジア・太平洋地域)日本初受賞!UWC ISAK ジャパン
持続可能で人道的な革新的ソリューションに取組む中小企業、NPO、世界の高等学校を表彰する、第14回「ザーイド・サステナビリティ賞」の発表と授賞式が2022年1月17日、アラブ首長国連邦(UAE)で開催され、「グローバル・ハイスクール」部門の東アジア・太平洋地域で、初めて日本のインターナショナルスクール、UWC ISAK ジャパン(ユナイテッド・ワールド・カレッジ ISAKジャパン、長野県軽井沢町、https://uwcisak.jp/jp/)が受賞しました。
第14回「ザーイド・サステナビリティ賞」の発表と授賞式が2022年1月17日、アラブ首長国連邦(UAE)で開催され、アラブ首長国連邦(UAE)首相兼副大統領、ドバイ首長のシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシッド・アール・マクトゥーム殿下より、5部門の受賞者10名に賞が授与されました。
賞金総額300万米ドル(約3億4,200万円)となる「ザーイド・サステナビリティ賞」は、「保健」「食糧」「エネルギー」「水資源」「グローバル・ハイスクール」の5部門で持続可能な革新的ソリューションに取り組む中小企業、NPO(非営利団体)からインスピレーションに満ちたソリューションに取組む団体、加えて、同様の取組みを計画する高校を表彰するもので、2008年以来、受賞した84の取り組みを通じ、150カ国、3億7,000万人以上の人々の生活を変革してきました。賞は部門ごとに1団体が選ばれ、受賞者にはそれぞれ60万米ドル(約6,840万円)が贈られます。賞金は、応募の対象となったサステナビリティ・プログラムまたはソリューションに充当されます。
「グローバル・ハイスクール」部門は、学校や地域社会のために開発したソリューションを構築または補強するためのプロジェクト案を提出した高校の中から、世界6地域(東アジア・太平洋地域、アメリカ大陸、ヨーロッパ・中央アジア、中東・北アフリカ、サブサハラ・アフリカ、東アジア)を代表する6校が受賞。各校に最大10万米ドル(約1,140万円)が贈られます。各校は応募の際に提案したプロジェクトを実施するために資金を使用し、申請した期限までに実行します。2012年に導入された同部門は、持続可能な未来に貢献する先駆者、革新者、そしてサスティナビリティの支持者となるよう、若者たちを刺激し勇気づけることを目的にしています。
2022年の受賞者は、東アジア・太平洋地域のUWC ISAK ジャパン(日本)、以下地域ごとに、アメリカ大陸のInstituto Iberia(ドミニカ共和国)、ヨーロッパ・中央アジアのLiceo Europeo(スペイン)、中東・北アフリカのEastern Mediterranean School(イスラエル)、サブサハラ・アフリカのSayidina Abubakar Secondary School(ウガンダ)、南アジアのHira School(モルディブ)となりました。
◆2022年グローバル・ハイスクール部門受賞 東アジア・太平洋地域 UWC ISAK ジャパン
プロジェクト概要
温室効果ガスの排出ゼロ(ネットゼロ)の学校運営を推進し、敷地内の水とエネルギーの自給自足を促進することによって、完全にグリーンなキャンパスを作ることを目的とする。学生たちは、暖房用のバイオマスボイラーの設置、再生可能エネルギー発電のためのソーラーパネル、エネルギー効率を高める照明の人感センサーなど、持続可能なソリューションを組み合わせてネットゼロに取り組む予定。バイオマスボイラーは、この地域で費用対効果が高く入手しやすい木質ペレットを燃料とした、ガスと灯油のシステムに代わるもので、今後5年間でCO2排出量を25%削減し、年間約100-150kWのエネルギーを生産する予定です。また、雨水利用システムを導入し、ガーデニングや衛生管理など日々の様々な用途に利用するとともに、12戸のコミュニティハウスの水栓に節水装置を設置し、使用量を削減する予定。さらに、生ゴミ用のゴミ箱を備えたコンポスト小屋を建設する予定で、これにより可燃ゴミの量を年間30%削減することが期待されます。
パーマカルチャーやシネコカルチャー(地域の生物多様性を豊かにしながら様々な作物を栽培する農法)を用いた学校農園を作り、持続可能な農業の推進にも取り組んでいく予定です。さらに、学生たちが地域社会を教育するためのワークショップを開催し、地元のファーマーズマーケットを設立して、農産物の国内消費と収入創出を促進する予定です。このプロジェクトでは、e-bikeの利用を増やし、学校や周辺地域へのシャトルバスの利用を減らすことで、持続可能な交通手段を推奨し、交通に使用する石油を年間44リットル削減します。長野県軽井沢町でのプロジェクトは、今後5年間で520人の生徒、および70人の教職員が参加する予定です。
UWC ISAKジャパンは、2020年にグローバルハイスクール部門のヨーロッパ・中央アジア地域で受賞したUWCモスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)に続き、UWCグローバルネットワーク校として2校目の受賞となります。
UWC ISAK ジャパン校長(兼UWC国際評議会の副議長)のロデリック・ジェミソン氏は「今回の受賞でザイード・サステナビリティ賞のファミリーに加わることを光栄に思うと同時に身の引き締まる思いがします。当校は、若いリーダーたちがポジティブな変化を後押しする触媒となり、地域社会に貢献する人となるよう育てることを理念の中核としています。2014年のUWC ISAK ジャパン設立して以来、UWCのグループの中で、軽井沢町で、そして日本においてリーダーとなるために、環境を整えるだけでなく、生徒たちが学業の面で、そしてサスティナブルな市民として成長できるシステムを構築することに尽力してきました。」と述べています。
同賞のディレクターであるラムヤ・ファウワズ博士は、「我々は、UWC ISAKジャパンが真の‘グリーンスクール’の設立を目指して、エネルギー、水、食糧、全ての分野で探求を続け、相乗効果を生み出す意欲的かつ総合的なプロジェクト実施しようとしていることを称賛します。」と述べました。
「ザーイド・サステナビリティ賞」の2023年の応募申請は2月中に受付開始を予定しています。
◆ザーイド・サステナビリティ賞について
UAE建国の父である故シェイク・ザーイド・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーン氏の遺志を継ぎ、2008年にUAEの指導者によって設立された賞で、世界中の中小企業、非営利団体、高等学校の革新的でインパクトがあり、心を揺さぶる持続可能で人道的なソリューションを表彰するU A Eの先駆的なグローバル・アワードです。問題の解決を加速させることに尽力する世界のパイオニアやイノベーターたちを認め、その功績を称えます。
部門は、保健、食糧、エネルギー、水資源、グローバル・ハイスクールの5部門です。
過去14年間で、96名の受賞者が誕生し、受賞者たちは、直接的・間接的に、世界で3億7,000万人以上の人々の生活にプラスの影響を及ぼしてきました。グローバル・ハイスクール部門には、約45,144人の生徒が参加し42万人以上のコミュニティに影響をもたらしています。
この賞の詳細については、www.ZayedSustainabilityPrize.comをご覧ください。
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賞への応募方法については下記までお問い合わせください。
ザーイド・サステナビリティ賞日本事務局(2023年)株式会社ソラリス・スペース内
inquiryzsp@solarispace.com
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