内閣官房による企画展「大会を契機とした取組とレガシー~TOKYO 2020~」トークショーにパラリンピック射撃競技元日本代表の田口亜希氏が登壇~大会から生まれたレガシーを7つの視点から振り返りました~
内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、「東京2020大会」)によって創出された成果(レガシー)を一過性のものに終わらせず、発展させていくことを目的に、2022年2月26日(土)〜27日(日)の2日間、サッポロファクトリーにて、企画展「大会を契機とした取組とレガシー~TOKYO 2020~」を開催。2日目の27日(日)には、パラリンピック射撃競技元日本代表、現在は日本財団パラスポーツサポートセンター推進戦略部に所属する田口亜希氏登壇のトークショーを行いました。
本事業では、「共生社会の実現」、「復興/ホストタウンを通じた地域活性化」、「観光立国・日本文化の発信と理解」、「セキュリティ・輸送対策」、「健康・スポーツ」、「持続可能性」、「大規模イベント開催のモデル」という7つのテーマを軸に情報を発信していきます。今回の札幌会場は、3ヵ国4都市(札幌・東京・アメリカ ロサンゼルス・フランス パリ)で展開する本事業のキックオフとして開催。東京2020大会レガシー 7つの柱に関するパネル展示・大会聖火トーチの展示、ボッチャの体験会、トークショーが行われ、来場した方々に向けて東京2020大会での取り組みや成果を伝えました。
【実施概要】
・主催 : 内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局
・名称 : 大会を契機とした取組とレガシー~TOKYO 2020~
・日時 : 令和4年2月26日(土)〜27日(日) 10:00~18:00
※トークショーは2月27日(日)12:30〜13:15に実施。
・会場 : サッポロファクトリー
・登壇者 : 日本財団パラスポーツサポートセンター推進戦略部 所属
パラリンピック射撃競技元日本代表 田口亜希氏
【企画展「大会を契機とした取組とレガシー~TOKYO 2020~」】
2日間に渡り開催された企画展では、東京2020大会のレガシーに関するパネル・大会聖火リレートーチの展示、パラリンピック公式競技のボッチャの体験が行われ、会場を訪れたたくさんの方々へ、東京2020大会のレガシーを発信しました。
【田口亜希氏登壇 トークショー】
2月27日には、パラリンピック射撃競技元日本代表、現在は日本財団パラスポーツサポートセンター推進戦略部に所属する田口氏登壇のトークショーを開催しました。トークショーでは、東京2020大会に関してトークが繰り広げられました。
田口氏は東京2020大会を「車いすユーザーだけでなく、聴覚・視覚など様々な障がいのある人へのバリアフリー化が加速し、オリンピック・パラリンピックの垣根を越えた交流の機会が増えた大会となった。」と振り返りました。また、「大会を契機に学校に訪問し子供に教育をする機会も増えましたが、子供たちのパラリンピックに関する知識の多さには驚きます。」と、女性選手の参加率が過去最高であったことなども東京2020を通じて、性別や人種などに縛られない、”心のバリアフリー”が進んでいることを再確認しました。ホストタウン活動については、選手村の副村長として各国の選手との対話を通して「言語の壁を越えて各国の選手に各地域のホストタウンでのおもてなしの気持ちが伝わっていてとても嬉しかった。」と振り返り、今後に向け「まだパラリンピック競技のための環境が整っていない国も多く、オリンピック・パラリンピックそれぞれの参加国の数には大きな差があります。障がい者スポーツの大切さを、アジア、全世界へと広げて行けるよう頑張っていきます。」「東京2020大会で終わりではない。時代が進めばテクノロジーも進み、さらに良くなります。共生社会の実現に向けて、みんなで取り組んでいきましょう。」とコメントしました。
パラリンピック射撃競技元日本代表
【東京2020大会によって創出された成果(レガシー)7つの柱の概要】
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、史上初めて、オリパラ一体で2度目の 同一都市開催となった記念すべき大会で、これを契機に、共生社会の実現、日本文化の発信、健康増進など、成熟社会にふさわしい次世代に誇れる、さまざまな成果が創出されました。この成果をレガシーとして、日本全国に、さらに世界へと発展させていきましょう。
1. 共生社会の実現
東京2020大会では、障害のある人への社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるという「障害の社会モデル」の考え方を理解し、障害の有無にかかわらず、女性も男性も、高齢者も若者も、すべての人がお互いの人権や尊厳を大切にし支え合い、誰もが生き生きとした人生を 享受することのできる共生社会を実現することを目指し、心のバリアフリーや ユニバーサルデザインの普及などの様々な取組を実施しました。
2. 復興・ホストタウンを通じた地域活性化
東京2020大会では、東日本大震災の被災地の復興を後押しするとともに、復興を成し遂げつつある姿を世界に発信。また、ホストタウンでは、選手団との交流のほか、市民同士による文化や食・音楽などの交流を通じて、相手国との強い絆や、地域に活力が生まれました。 また「共生社会ホストタウン」を筆頭に、ユニバーサルデザインの街づくりや心のバリアフリーの取組も進みました。
3. 観光立国・日本文化の発信と理解
東京2020大会では、大会を契機として、私たち日本人が日本文化を改めて理解するとともに、世界中に魅力を発信。また、観光立国として誰もが快適に旅行できるよう、 様々な表示の多言語化などの環境整備を進めました。コロナ禍においてもオンラインを活用し、 多くの方に日本文化を知っていただくことができました。
4. セキュリティ・輸送対策
東京2020大会の円滑な運営及び大会期間中の安全・安心の確保のため、防災・セキュリティの強化、輸送の円滑化に取り組みました。空港の機能強化や道路等のインフラ整備のほかテレワークの推進等の呼びかけによる交通需要削減を中心とした交通対策、選手や大会関係者の円滑な輸送を行うためのITを駆使した運行支援システムの採用など、都市機能の高度化への今後の対応に向けた大きな布石になりました。
5. 健康・スポーツ
東京2020大会は、熱中症予防のための情報発信や環境整備などの暑さ対策を講じた上で開催され、同時に健康・スポーツに関する国民の意識向上・習慣化を目指す取組を実施するとともに受動喫煙対策を推進しました。これらの取組により健康増進への意識は向上。また、大会で活躍する選手の姿などを通して、子どもから大人までスポーツ参加への意欲向上も見られました。
6. 持続可能性
東京2020大会を契機とし、持続可能な社会を目指して、国民の持続可能性への意識・生活の変革を推進しました。水素エネルギーやリサイクル技術の活用によって、大会に伴う二酸化炭素排出は実質ゼロを達成。携帯電話等をリサイクルしたメダルやリサイクルプラスチックを使用した表彰台を製作しました。また、法令によりレジ袋有料化が義務付けられるなど、広く意識が高まりました。
7. 大規模イベント開催のモデル
東京2020大会は、新型コロナウイルス感染症に対して、大会関係者の多くが事前にワクチン接種を行うほか、定期的な検査や厳しい行動管理を行うなどの万全な感染対策を講じたことにより、クラスターの発生や市中への感染拡大の報告はありませんでした。また、アスリート向けに生まれた高度な技術は、積極的に一般社会でも活用することで、国民の生活環境の改善につながります。
【実施概要】
・主催 : 内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局
・名称 : 大会を契機とした取組とレガシー~TOKYO 2020~
・日時 : 令和4年2月26日(土)〜27日(日) 10:00~18:00
※トークショーは2月27日(日)12:30〜13:15に実施。
・会場 : サッポロファクトリー
・登壇者 : 日本財団パラスポーツサポートセンター推進戦略部 所属
パラリンピック射撃競技元日本代表 田口亜希氏
【企画展「大会を契機とした取組とレガシー~TOKYO 2020~」】
2日間に渡り開催された企画展では、東京2020大会のレガシーに関するパネル・大会聖火リレートーチの展示、パラリンピック公式競技のボッチャの体験が行われ、会場を訪れたたくさんの方々へ、東京2020大会のレガシーを発信しました。
【田口亜希氏登壇 トークショー】
2月27日には、パラリンピック射撃競技元日本代表、現在は日本財団パラスポーツサポートセンター推進戦略部に所属する田口氏登壇のトークショーを開催しました。トークショーでは、東京2020大会に関してトークが繰り広げられました。
田口氏は東京2020大会を「車いすユーザーだけでなく、聴覚・視覚など様々な障がいのある人へのバリアフリー化が加速し、オリンピック・パラリンピックの垣根を越えた交流の機会が増えた大会となった。」と振り返りました。また、「大会を契機に学校に訪問し子供に教育をする機会も増えましたが、子供たちのパラリンピックに関する知識の多さには驚きます。」と、女性選手の参加率が過去最高であったことなども東京2020を通じて、性別や人種などに縛られない、”心のバリアフリー”が進んでいることを再確認しました。ホストタウン活動については、選手村の副村長として各国の選手との対話を通して「言語の壁を越えて各国の選手に各地域のホストタウンでのおもてなしの気持ちが伝わっていてとても嬉しかった。」と振り返り、今後に向け「まだパラリンピック競技のための環境が整っていない国も多く、オリンピック・パラリンピックそれぞれの参加国の数には大きな差があります。障がい者スポーツの大切さを、アジア、全世界へと広げて行けるよう頑張っていきます。」「東京2020大会で終わりではない。時代が進めばテクノロジーも進み、さらに良くなります。共生社会の実現に向けて、みんなで取り組んでいきましょう。」とコメントしました。
■田口 亜希氏 プロフィール
日本財団パラスポーツサポートセンター推進戦略部 所属ß
パラリンピック射撃競技元日本代表
【東京2020大会によって創出された成果(レガシー)7つの柱の概要】
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会は、史上初めて、オリパラ一体で2度目の 同一都市開催となった記念すべき大会で、これを契機に、共生社会の実現、日本文化の発信、健康増進など、成熟社会にふさわしい次世代に誇れる、さまざまな成果が創出されました。この成果をレガシーとして、日本全国に、さらに世界へと発展させていきましょう。
1. 共生社会の実現
東京2020大会では、障害のある人への社会的障壁を取り除くのは社会の責務であるという「障害の社会モデル」の考え方を理解し、障害の有無にかかわらず、女性も男性も、高齢者も若者も、すべての人がお互いの人権や尊厳を大切にし支え合い、誰もが生き生きとした人生を 享受することのできる共生社会を実現することを目指し、心のバリアフリーや ユニバーサルデザインの普及などの様々な取組を実施しました。
2. 復興・ホストタウンを通じた地域活性化
東京2020大会では、東日本大震災の被災地の復興を後押しするとともに、復興を成し遂げつつある姿を世界に発信。また、ホストタウンでは、選手団との交流のほか、市民同士による文化や食・音楽などの交流を通じて、相手国との強い絆や、地域に活力が生まれました。 また「共生社会ホストタウン」を筆頭に、ユニバーサルデザインの街づくりや心のバリアフリーの取組も進みました。
3. 観光立国・日本文化の発信と理解
東京2020大会では、大会を契機として、私たち日本人が日本文化を改めて理解するとともに、世界中に魅力を発信。また、観光立国として誰もが快適に旅行できるよう、 様々な表示の多言語化などの環境整備を進めました。コロナ禍においてもオンラインを活用し、 多くの方に日本文化を知っていただくことができました。
4. セキュリティ・輸送対策
東京2020大会の円滑な運営及び大会期間中の安全・安心の確保のため、防災・セキュリティの強化、輸送の円滑化に取り組みました。空港の機能強化や道路等のインフラ整備のほかテレワークの推進等の呼びかけによる交通需要削減を中心とした交通対策、選手や大会関係者の円滑な輸送を行うためのITを駆使した運行支援システムの採用など、都市機能の高度化への今後の対応に向けた大きな布石になりました。
5. 健康・スポーツ
東京2020大会は、熱中症予防のための情報発信や環境整備などの暑さ対策を講じた上で開催され、同時に健康・スポーツに関する国民の意識向上・習慣化を目指す取組を実施するとともに受動喫煙対策を推進しました。これらの取組により健康増進への意識は向上。また、大会で活躍する選手の姿などを通して、子どもから大人までスポーツ参加への意欲向上も見られました。
6. 持続可能性
東京2020大会を契機とし、持続可能な社会を目指して、国民の持続可能性への意識・生活の変革を推進しました。水素エネルギーやリサイクル技術の活用によって、大会に伴う二酸化炭素排出は実質ゼロを達成。携帯電話等をリサイクルしたメダルやリサイクルプラスチックを使用した表彰台を製作しました。また、法令によりレジ袋有料化が義務付けられるなど、広く意識が高まりました。
7. 大規模イベント開催のモデル
東京2020大会は、新型コロナウイルス感染症に対して、大会関係者の多くが事前にワクチン接種を行うほか、定期的な検査や厳しい行動管理を行うなどの万全な感染対策を講じたことにより、クラスターの発生や市中への感染拡大の報告はありませんでした。また、アスリート向けに生まれた高度な技術は、積極的に一般社会でも活用することで、国民の生活環境の改善につながります。
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