風の沢が新規事業立ち上げのための資金調達を目的としたクラウドファンディングを開始
-宮城の思考の場「風の沢」次世代へつなぐための基盤づくりにご支援を-
これまで、来場者それぞれが「思考すること」を促すことを目的とし、昔の日本の循環型の暮らしとアートにふれるという2つの体験の提供を中心に活動を行ってきた風の沢(所在地:宮城県、代表:杉浦節美、以下「風の沢」)が、この度、母体企業からの独立や世代交代という背景を受け、コーヒー豆の焙煎販売を通して風の沢の新たな運営基盤をつくるプロジェクトを計画、クラウドファンディングサービス「READYFOR」にて、資金調達を行う。
宮城県栗原市にある「風の沢」は、アートにふれたり、里山や昔の日本の暮らしを体験できる、築200年の古民家を中心とした複合施設です。
東京ドーム1個分(約45000㎡)の里山に、茅葺屋根の母屋と馬屋のほか、アートスペース、カフェ、アートインレジデンス棟、里山広場が点在しています。
古民家を修復した母屋は、2020年11月「旧高橋家住宅」として国の登録有形文化財に登録。現在は現代アートの展示を主としたアートスペースとして利用しています。毎年10月には「くりはら万葉祭-土と火のまつり-」を開催しています。
風の沢はこれまで、昔の日本の循環型の暮らしとアートにふれるという2つの体験を通じて、来場者それぞれが「思考すること」を促す私的で公共な施設を目指してきました。
一人ひとりが自分の意志をもち、生き方を選択することが、違いを認め合う空気を作り、一元的な価値基準にとらわれない自由な世の中、「端っこの人のいない世界」を作っていく。風の沢には、そんな想いが込められています。
当施設は、2000年、東京から移住してきたオーナーが朽ち果てかけていた古民家を買取り、自らの手で修復し、荒れていた里山を散策できるように整備したのがはじまりでした。
オーナーは当時、伊豆高原や東京のギャラリーで様々な企画展を開催しており、2008年、メインの展示会場となる母屋の他に、里山内でも作品を鑑賞できるギャラリーとして「風の沢ミュージアム」をスタートしました。
これまで縄文土器づくりや焼成のイベント、東北の伝統芸能を取り入れるなど、土地の歴史や育まれてきたものの伝承に力を入れてきました。
風の沢は今年、母体となる企業から独立し、オーナーが代替わりするなど大きな変革期にあります。独立に伴い、これまでと同じ事業内容では安定的に運営を継続していくことは厳しく、次世代へとこの施設をつないでいくことが危ぶまれています。
そこで風の沢の運営基盤をつくるために、クラウドファンディングでのご支援を元に、風の沢の既存の施設を改装してコーヒー豆を焙煎できる焙煎室にしたいと考えています。
当初はこのクラウドファンディングで運営費のご支援を募ることも検討しましたが、「今後も自律的に運営費を賄っていける基盤をつくることが、本当の解決策なのではないか?」という考えに思い至りました。
このコーヒー豆での収益を基盤とし、「思考の場」風の沢の文化事業を継続させることを目指していきます。ご利用者の皆さまにとって、コーヒーを楽しむことで風の沢とのつながりをより深く感じることができ、文化事業への貢献もできる。そんな商品にできるように、現在試作を続けています。
風の沢の古民家は、行政が保護しているような「庄屋・豪農の家」ではなく、どこにでもあった「普通の大きさの農家」です。だからこそ、周囲に広がる里山とともに、東北の古き良き原風景を体感できる場、そしてその価値に気付いてもらい、次世代に残していくための場として、特別な使命があると考えています。
私自身、資本主義的な消費型の生活から、火起こし、雑巾がけなど目の前のシンプルで自然な作業をする循環型の生活にシフトしたことで、大きく価値観が変化しました。本来の自分に戻り、自分にとっての幸福とは何なのか、どのような環境で日々を過ごしたいのか、動物としての人間の立ち位置などが少しずつ見えるようになり、見逃しがちな美しい瞬間、時間にも気がつけるようになりました。
また風の沢でアートにふれる時間が増えたことで、価値観や感情を大きく揺さぶる現代アート、アーティストを知ることができました。制限なく思考することが可能なアートは、画一化されがちなものさしに疑問を持つきっかけとして最適だと感じています。この地域一帯が、農作業の合間にアートについて話しているような田舎になれば面白いと考えています。
これまで風の沢は、東北の文化や古いものを保護、伝承するために活動してきました。しかしそもそも地元の方々も、「自分たちが何者なのか」について思考する機会は少ないのではないでしょうか。自分自身を知ることが他者への理解や尊重につながり、自分の存在価値に気がつくきっかけにもなると思います。
これからの風の沢は、アート面ではより「学び舎」としての側面を強化していく予定です。アートの展覧会という形を変化させ、作品と対峙する時間をとれるように、作品の近くに座ったりできるスペースを作ったり、作品解説・作家との交流イベントを増やすなどの工夫をしていきます。
また里山や昔の日本の暮らしの体験については、茅刈りや薪割り、掃除、草刈りなど施設整備系のイベントに、かまどでの調理と食事をプラスしていくことを考えています。イベントを通して、昔の生活にふれることで生活の知恵、工夫、自然環境との調和を学ぶことができ、循環型の生活の安心感を体感してもらうことができます。
本来、里山は資源を得られる場所です。風の沢の里山も、食べ物とエネルギーが供給される場所として活かしていきたいと思います。
今後もこの場所から、日本の里山と循環型の生活、アートの体験を通じて、「端っこの人」がいない世界、違いを認め合う空気をつくりだすための活動を続けてまいります。風の沢を次世代へとつなぐ基盤をつくるために、どうかあたたかいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
【風の沢とは】
【クラウドファンディングプロジェクト概要】
・プロジェクトタイトル:宮城の思考の場「風の沢」次世代へつなぐための基盤づくりにご支援を
・募集期間︰2022年4月15日(金)~5月31日(火) 46日間
・目標金額:300万円
・プロジェクト形式:All or Nothing
・URL:https://readyfor.jp/projects/kazenosawa
・資金使途 :風の沢内の既存施設をコーヒー豆の焙煎室に改装するための費用、焙煎機の購入費、その他諸経費
・リターン例(一部):コーヒー豆300g、オリジナルキャニスター、レジデンス宿泊、風の沢1
日貸し切りなど
【クラウドファンディングとは】
インターネット上で支援金を募る仕組み。All or Nothingというルールで、目標金額に達成しなければ集まった支援金は全て返金になる。支援者は支援額に応じたリターンを受け取ることができる。
東京ドーム1個分(約45000㎡)の里山に、茅葺屋根の母屋と馬屋のほか、アートスペース、カフェ、アートインレジデンス棟、里山広場が点在しています。
古民家を修復した母屋は、2020年11月「旧高橋家住宅」として国の登録有形文化財に登録。現在は現代アートの展示を主としたアートスペースとして利用しています。毎年10月には「くりはら万葉祭-土と火のまつり-」を開催しています。
風の沢はこれまで、昔の日本の循環型の暮らしとアートにふれるという2つの体験を通じて、来場者それぞれが「思考すること」を促す私的で公共な施設を目指してきました。
一人ひとりが自分の意志をもち、生き方を選択することが、違いを認め合う空気を作り、一元的な価値基準にとらわれない自由な世の中、「端っこの人のいない世界」を作っていく。風の沢には、そんな想いが込められています。
当施設は、2000年、東京から移住してきたオーナーが朽ち果てかけていた古民家を買取り、自らの手で修復し、荒れていた里山を散策できるように整備したのがはじまりでした。
オーナーは当時、伊豆高原や東京のギャラリーで様々な企画展を開催しており、2008年、メインの展示会場となる母屋の他に、里山内でも作品を鑑賞できるギャラリーとして「風の沢ミュージアム」をスタートしました。
これまで縄文土器づくりや焼成のイベント、東北の伝統芸能を取り入れるなど、土地の歴史や育まれてきたものの伝承に力を入れてきました。
風の沢は今年、母体となる企業から独立し、オーナーが代替わりするなど大きな変革期にあります。独立に伴い、これまでと同じ事業内容では安定的に運営を継続していくことは厳しく、次世代へとこの施設をつないでいくことが危ぶまれています。
そこで風の沢の運営基盤をつくるために、クラウドファンディングでのご支援を元に、風の沢の既存の施設を改装してコーヒー豆を焙煎できる焙煎室にしたいと考えています。
当初はこのクラウドファンディングで運営費のご支援を募ることも検討しましたが、「今後も自律的に運営費を賄っていける基盤をつくることが、本当の解決策なのではないか?」という考えに思い至りました。
このコーヒー豆での収益を基盤とし、「思考の場」風の沢の文化事業を継続させることを目指していきます。ご利用者の皆さまにとって、コーヒーを楽しむことで風の沢とのつながりをより深く感じることができ、文化事業への貢献もできる。そんな商品にできるように、現在試作を続けています。
風の沢の古民家は、行政が保護しているような「庄屋・豪農の家」ではなく、どこにでもあった「普通の大きさの農家」です。だからこそ、周囲に広がる里山とともに、東北の古き良き原風景を体感できる場、そしてその価値に気付いてもらい、次世代に残していくための場として、特別な使命があると考えています。
私自身、資本主義的な消費型の生活から、火起こし、雑巾がけなど目の前のシンプルで自然な作業をする循環型の生活にシフトしたことで、大きく価値観が変化しました。本来の自分に戻り、自分にとっての幸福とは何なのか、どのような環境で日々を過ごしたいのか、動物としての人間の立ち位置などが少しずつ見えるようになり、見逃しがちな美しい瞬間、時間にも気がつけるようになりました。
また風の沢でアートにふれる時間が増えたことで、価値観や感情を大きく揺さぶる現代アート、アーティストを知ることができました。制限なく思考することが可能なアートは、画一化されがちなものさしに疑問を持つきっかけとして最適だと感じています。この地域一帯が、農作業の合間にアートについて話しているような田舎になれば面白いと考えています。
これまで風の沢は、東北の文化や古いものを保護、伝承するために活動してきました。しかしそもそも地元の方々も、「自分たちが何者なのか」について思考する機会は少ないのではないでしょうか。自分自身を知ることが他者への理解や尊重につながり、自分の存在価値に気がつくきっかけにもなると思います。
これからの風の沢は、アート面ではより「学び舎」としての側面を強化していく予定です。アートの展覧会という形を変化させ、作品と対峙する時間をとれるように、作品の近くに座ったりできるスペースを作ったり、作品解説・作家との交流イベントを増やすなどの工夫をしていきます。
また里山や昔の日本の暮らしの体験については、茅刈りや薪割り、掃除、草刈りなど施設整備系のイベントに、かまどでの調理と食事をプラスしていくことを考えています。イベントを通して、昔の生活にふれることで生活の知恵、工夫、自然環境との調和を学ぶことができ、循環型の生活の安心感を体感してもらうことができます。
本来、里山は資源を得られる場所です。風の沢の里山も、食べ物とエネルギーが供給される場所として活かしていきたいと思います。
今後もこの場所から、日本の里山と循環型の生活、アートの体験を通じて、「端っこの人」がいない世界、違いを認め合う空気をつくりだすための活動を続けてまいります。風の沢を次世代へとつなぐ基盤をつくるために、どうかあたたかいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
【風の沢とは】
宮城県栗原市にある「風の沢」は、アートにふれたり、里山や昔の日本の暮らしを体験できる、築200年の古民家(登録有形文化財)を中心とした複合施設。来場者の皆さまに「思考すること」を促す施設、東北の文化の拠点を目指している。
【クラウドファンディングプロジェクト概要】
・プロジェクトタイトル:宮城の思考の場「風の沢」次世代へつなぐための基盤づくりにご支援を
・募集期間︰2022年4月15日(金)~5月31日(火) 46日間
・目標金額:300万円
・プロジェクト形式:All or Nothing
・URL:https://readyfor.jp/projects/kazenosawa
・資金使途 :風の沢内の既存施設をコーヒー豆の焙煎室に改装するための費用、焙煎機の購入費、その他諸経費
・リターン例(一部):コーヒー豆300g、オリジナルキャニスター、レジデンス宿泊、風の沢1
日貸し切りなど
【クラウドファンディングとは】
インターネット上で支援金を募る仕組み。All or Nothingというルールで、目標金額に達成しなければ集まった支援金は全て返金になる。支援者は支援額に応じたリターンを受け取ることができる。
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