『「犠牲のシステム」としての予防接種施策―日本における予防接種・ワクチン禍の歴史的変遷』を刊行【明石書店】

 株式会社明石書店(代表取締役社長大江道雅)は、『「犠牲のシステム」としての予防接種施策―日本における予防接種・ワクチン禍の歴史的変遷』野口友康著の刊行を発表しました。
 本書は、日本の戦後からの予防接種施策および、ワクチン接種による重篤な副反応、薬害、接種間違いなどに起因した健康被害者による四つの市民運動の変遷を振り返りつつ、そこに内在する「犠牲のシステム」の構造を明らかにしました。日本においては、ワクチン接種による健康被害の多大な犠牲が発生し、その都度市民運動が決起されています。なぜ、犠牲は繰り返し発生するのだろうかという問いに対して、それは、ワクチンとワクチン接種の安全性の問題の他に、日本の予防接種施策の構造的な要因によるものであるという仮説を提示しています。そして文献・データ・各種調査および健康被害者などからの聞き取り調査と理論的視点から考察しました。本書においては、理論的枠組みとして、ミシェル・フーコーの「生政治」「言説」、ロベルト・エスポジトの「自己免疫化」、ウルリッヒ・ベックの「サブ政治」、高橋哲哉の「犠牲のシステム」の理論を、仮説の批判的検討を行うために援用しました。
 著者である野口友康は以下のようにコメントをしている。
 「本書で明らかにしたように、過去の予防接種・ワクチン禍において、国は予防接種健康被害者を積極的に救済してこなかった。そのために四つの市民運動が決起された。COVID-19(新型コロナウイルス感染症)ワクチン接種においても重篤な副反応・死亡疑いが数多く報告されているにもかかわらず、国は健康被害者の救済を積極的に行っていない。したがって、日本の予防接種施策は、健康被害者の犠牲のうえに成り立っている構造的な『犠牲のシステム』である」。
 株式会社明石書店代表取締役社長大江道雅は次のようにコメントをしている。
 「姉が予防接種の被害者という当事者であり市民活動家でもある著者が、研究者として客観的な手法を用いて明らかにした日本の予防接種施策の構造的な問題点、そして、訴えなければならなかった「犠牲のシステム」からの解放に、この社会を生きる私たち一人ひとりが向き合わなければならないとおもいます。」

*書籍情報 (https://www.akashi.co.jp/book/b614549.html
出版社: ‎ 明石書店
発売日:  ‎ 2022年10月12日
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本:   368ページ
ISBN-10‏: ‎ 4750354767
ISBN-13‏: ‎ 978-4750354767
 
*著者略歴
野口友康
東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(国際貢献)。東京大学大学院総合文化研究科学術研究員。立命館大学生存学研究所客員研究員。特定非営利活動法人予防接種被害者をささえる会代表理事〈https://sites.google.com/view/npoyobou/〉。野口研究室代表〈https://noguchi-laboratory.jimdosite.com/〉。公益財団法人予防接種リサーチセンター評議員・運営委員。その他これまで厚生労働省予防接種政策関連委員会の委員を歴任。元ロイター通信社勤務。専門:予防接種施策、社会学、障害学、インクルーシブ教育など。

主な著書:『フル・インクルーシブ教育の実現にむけて――大阪市立大空小学校の実践と今後の制度構築』第7 回(2021 年度)立命館大学生存学研究所『生存学奨励賞』受賞。

*株式会社明石書店について
人権の尊重をバックボーンに、人文・社会科学、社会問題等広く出版活動を展開している出版社。

以上

参考情報: 本書の表紙のイメージ
 


 
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