ロボット活用で人口流出に歯止めを。「行政×アグリテック×研究機関」が連携!自然農法のスマート化 & 有機給食の普及に向けて長野県松川町、自然農法センターと実証実験を実施
農家の重労働を自動化するロボット「ミズニゴール」~移住促進に向け無農薬給食の拡大を図る松川町との連携を拡大~
地方の人口減少が進む中、テクノロジーを通じて農業分野のクリエイティブ・若返り化を目指す株式会社ハタケホットケ(長野県塩尻市 代表:日吉有為)は、重労働と環境負荷を削減する小規模農家向けロボット「ミズニゴール」を活用し、長野県松川町、公益財団法人自然農法国際研究開発センターと農業生産に関する実証実験を行いました。
- 農家の重労働を自動化するロボット「ミズニゴール」
(製品特長や開発エピソード詳細:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000099207.html)
2022年4月より、実証実験の参加及びレンタル提供の先行予約をCAMPFIREにて募集し、250%以上の目標支援額を達成、全国各地の農家様から問い合わせが入るなど大きな反響をいただきました。その後、県内の農家へ提供を開始しました。
- 提携経緯~移住促進に向け無農薬給食の拡大を図る松川町との連携を拡大~
さらに2022年3月には、人口流出に歯止めをかけるとともに、地域の居住環境を確保と地方創生を進めるための総合戦略と人口ビジョンを一体化した計画『松川町地域みらい共創プラン』を策定。その一環として環境保全型農業を推進、学校給食へ地域の有機栽培農産物の提供を始めています。
この松川町にて有機栽培を指導する自然農法センターは、数十年に渡って自然農法の研究開発や国内外への普及、及び有機農業支援を行ってきた機関。これまで全国の農業生産者に向けた技術指導や、手間を要する自然農法の省力化方法を研究しています。今回、3者の自然農法の普及と健康促進に向けた目的が一致したことで、松川町におけるミズニゴールの実証実験を行いました。
- 実証実験について~除草効果のさらなる向上に向けて~
今回の実証実験では、自然農法センターの協力のもと、松川町内の田んぼにてミズニゴールを活用した有機栽培の米作りを実施。抑草・除草作業のプロセスにおいて、物理的な除草量の増加や除草効率の向上など、ミズニゴールの機能面の他、作業負担の軽減などさらなる省人化方法を検討しました。
自然農法センターの研究では、有機栽培において、稲刈り後から田植えまでの期間に適切な管理を行うことが重要であり、田植え後の雑草発生や除草作業にも影響を与えることを指摘しています。
今後、ハタケホットケでは、⽥んぼ毎に異なる地質など様々な特性・環境に合わせた除草効果の評価・分析を進めていきます。また、有機・⾃然農法のスマート化の普及に向けてミズニゴールの改良に取り組むと同時に、安⼼・安全な⾷と⼦どもの給⾷の普及に向けて貢献してまいります。
- 小規模農家の課題解決・スマート化を見据えたミズニゴールの開発プロセス
- 2023年春、GPS・ソーラー駆動搭載による全自動化へ
2023年春にはさらに改良版のGPS型(全地球測位システム型)ソーラー駆動の全自動型ミズニゴールのリリースを計画しています。除草ロボットは大手企業でも開発が進んでいるものの、数十万円~百万円以上するなど、小規模農家が季節利用に限られる設備投資として導入するにはハードルが高い状況です。今回のミズニゴール1.0の実証実験ではレンタル提供( 10万円/1シーズン)を実施。今秋に予約受付を予定しているGPS搭載の2.0では、実証実験の検証や農家様のニーズに合わせて、販売・レンタルなどの提供方法を新たに検討してまいります。ミズニゴールの開発事業は、長野県のソーシャルビジネス創業支援事業に採択されています。
(参考)農林水産省「農林業センサス(H27)」
- 会社概要
・会社名:株式会社ハタケホットケ
・設立:2021年10月25日 代表取締役:日吉 有為
・所在地:長野県塩尻市大門八番町1番28号スナバ
・事業内容:スマートアグリ製品の開発・製造・販売
・公式サイト:https://hhtk.jp/
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