日本伝統の室内遊び「あぶり絵」現代アート 11/3から文京区根津にて展覧会
美術家・水川千春が15年来手がける手法「あぶり絵」の新作展 海水で描き、火で絵柄をあぶりだす絵画
展示の様子
2006年から「あぶりだし」に取り組み、日本各地で滞在制作を続けて8年間にもおよぶ移動生活を送り、その間にあぶりだしを独自の絵画表現として確立したことで知られる水川千春。もとは子ども達の冬場の室内遊びであるあぶりだし(あぶり絵)を、水川は現在、「新たな日本画」として描き初めています。
水川による、水と火の表現は、研ぎ澄まされた技術により近年、より精密さと神秘性をたたえるようになってきました。焦げ跡が描く偶然性をも美として内包する「あぶりだし」の世界は、自然がつくる小宇宙のよう。絵肌であぶられた海水が、湿度変化により、時に塩の結晶となり、呼吸するかのように、浮かんだり消えたりする様子もまた、水川作品の特質です。今回のモチーフは会場となるギャラリーマルヒの大正時代の蔵にインスピレーションを受けた「根」と、根から伸びる四季折々の花々です。
- 展覧会概要
水川千春個展「根の花」
11月3日(木・祝)〜13日(日)
時間:12:00〜18:30
場所:ギャラリーマルヒ(東京都文京区根津2-33-1)
主催・企画:gallery ayatsumugi
https://www.ayatsumugi.net/nenohana
■関連イベント
公開トーク『粒子の言葉をつむぐ』
大室悦賀(研究者)×水川千春(美術作家)
日時:11月6日(日)13:30〜15:00
参加費:無料
参加方法:会場/オンライン
事前申し込み制
お申し込みはこちらから(締切は11月4日)https://forms.gle/aP3cgFpsAjR4fm7W6
- 制作の様子
- 作家プロフィール
水川千春(みずかわ ちはる)
美術作家。1981年大阪生まれ。主な作品は「あぶりだし」の作品で、素材には、自身の残り湯、温泉、雨、川、海などの「水」と「火」が使われる。描いている時は、透明で目には見えないが、各地で採取したその水をつけて筆で描き、火で炙り出すことにより、水の中の成分が焦げ出て色になって、紙の上に絵が浮き出てくる手法。もともとは年賀状などで使われる、日本の遊び文化であったあぶりだしを、作家が独自に技法として昇華させた。その他、風呂の残り湯でつくられる、生のジュエリーシリーズなど。ライブであぶりだすパフォーマンスや、舞台背景、音楽とのコラボも行う。
水川千春
より詳しい活動歴→https://www.ayatsumugi.net/mizukawacv
- 展覧会の様子
展示の様子
- 出品作品
燕子花
根
椿
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