大阪中之島美術館 2023年度開催展覧会のお知らせ
2023年度開催の展覧会が決定
「大阪と世界の近代・現代美術、デザイン」をテーマとするコレクションを核に、2022年2月2日に開館した大阪中之島美術館(大阪市北区)。開館から半年が経ち、おかげさまで40万人を超えるお客様にご来場いただいております。このたび2023年度に開催する展覧会のラインナップ(下記)が決定しましたのでお知らせします。つきましては、各展覧会の告知についてご協力賜りますようお願い申し上げます。
【2023年度開催展覧会ラインナップ】
① 佐伯祐三 ― 自画像としての風景 2023年4月15日(土)– 6月25日(日)
② デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン 2023年4月15日(土)– 6月18日(日)
③ 民藝 MINGEI—美は暮らしのなかにある 2023年7月8日(土)– 9月18日(月・祝)
④ Parallel Lives 平行人生 — 新宮晋+レンゾ・ピアノ展 2023年7月13日(木)– 9月14日(木)
⑤ 特別展 生誕270年 長沢芦雪 2023年10月7日(土)– 12月3日(日)
⑥ テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ 2023年10月26日(木)– 2024年1月14日(日)予定
⑦ 決定版! 女性画家たちの大阪 2023年12月23日(土)– 2024年2月25日(日)
⑧ モネ 連作の情景 2024年2月10日(土)– 5月6日(月・休)
⑨ 没後50年 福田平八郎展 2024年3月9日(土)– 5月6日(月・休)
■佐伯祐三 ―自画像としての風景
【概要】
国内最大級の佐伯祐三コレクションを誇る大阪中之島美術館で、待望の佐伯祐三展を開催します。およそ100年前、大阪、東京、パリの3つの街に生き、短くも鮮烈な生涯を終えた画家、佐伯祐三(1898-1928)。それぞれの街の風景を題材にしつつ、彼が求め続けたのは自らの絵画でした。本展では、佐伯が描いた3つの街に注目し、初出品や画家の代表作を含む約140点を一堂に展観して、その造形性を再考します。
15年ぶりの大回顧展となります。この展覧会が、佐伯芸術の魅力を再発見する機会となることでしょう。
【展覧会名】 開館1周年記念特別展 佐伯祐三 ―自画像としての風景
【会期】 2023年4月15日(土)– 6月25日(日)
【主催】 大阪中之島美術館、読売新聞社
【会場】 大阪中之島美術館 5階展示室
【巡回情報】東京会場 2023年1月21日(土)– 4月2日(日)東京ステーションギャラリー(JR東京駅 丸の内北口 改札前)
*広報用画像のご用意がございます。ご希望の方は画像申請書にてお申込みください。
■デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン
【概要】
戦後、まだ馴染みのなかったデザインという言葉と活動が、私たちの身近になってから半世紀以上の時間が過ぎました。今やデザインはその領域を大きく拡げ、私たちの日常のさまざまな場面に登場するワードとなっています。そんなデザインがいつも気にしているアートは、どのような存在なのでしょうか。
本展覧会は、戦後日本のデザインを追いながら、同時代のアートを提示し、デザインとアートの境界や“重なりしろ”を考える試みです。「これはデザイン?」「こっちはアート?」「そもそもその違いは何?」といった問いと答えを、ひとつひとつの作品を前に来館者のみなさんと一緒につくりあげて体験したいと願っています。そこには作品との思いがけない対話や、私たちの社会が重ねてきた多彩な変化の再発見が待っているでしょう。
【展覧会名】デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン
【会期】2023年4月15日(土)– 6月18日(日)
【主催】大阪中之島美術館
【協力】公益財団法人日本デザイン振興会
【会場】大阪中之島美術館 4階展示室
*広報用画像のご用意がございます。ご希望の方は画像申請書にてお申込みください。
■民藝 MINGEI—美は暮らしのなかにある
【概要】
約100年前に思想家・柳宗悦が説いた民衆的工藝、「民藝」。日々の生活のなかにある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる、この「民藝」のコンセプトはいま改めて必要とされ、私たちの暮らしに身近なものとなりつつあります。本展では、民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約130件を展示します。また、今夏までセレクトショップ「BEAMS」のディレクターとして長く活躍し、現在の民藝ブームに大きな役割を果たしてきたテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Artディレクター)による、現代のライフスタイルと民藝を融合したインスタレーションも見どころのひとつ。さらに、民藝の産地を訪ね、そこで働く作り手と、受け継がれている手仕事の品々も紹介します。柳が説いた生活の中の美、民藝とは何か、そのひろがりと今、そしてこれからを展望する展覧会です。
【展覧会名】民藝 MINGEI—美は暮らしのなかにある
【会期】2023年7月8日(土)– 9月18日(月・祝)
【主催】大阪中之島美術館、朝日新聞社、東映
【会場】大阪中之島美術館 4階展示室
*広報用画像のご用意がございます。ご希望の方は画像申請書にてお申込みください。
■Parallel Lives 平行人生 — 新宮晋+レンゾ・ピアノ展
【概要】
本展は、日本とイタリアの芸術家、新宮晋(しんぐう・すすむ)とレンゾ・ピアノの二人の平行する展覧会で
す。出会いのきっかけは、1989年関西国際空港(1994年開港)の建築家に選ばれたレンゾ・ピアノが、「風の
アーティスト」として注目を集めていた新宮晋に「空気の流れを見えるようにしてくれないか」と依頼したこ
とでした。こうして国際線出発ロビーの『はてしない空』が生まれました。同い年の二人は、その後世界中で
数多くのプロジェクトを共に進めていくことになります。
タイトルの「Parallel Lives(パラレル・ライブス)平行人生」とは、1〜2世紀のギリシャの哲学者プルタルコス
が、多数の共通した性格や人生を送った二人の偉人を比較した列伝のタイトルに由来するものです。本展では、
二人の世界規模のダイナミックな歩みをたどりながら、現在進行形の創作活動とその世界観を紹介します。
【展覧会名】Parallel Lives 平行人生 — 新宮晋+レンゾ・ピアノ展
【会期】2023年7月13日(木)– 9月14日(木) 新宮晋の誕生日[7/13]からレンゾ・ピアノの誕生日[9/14]まで
【主催】大阪中之島美術館
【会場】大阪中之島美術館 5階展示室
*広報用画像のご用意がございます。ご希望の方は画像申請書にてお申込みください。
■特別展 生誕270年 長沢芦雪
【概要】
「奇想の画家」のひとり長沢芦雪(1754 – 1799)の初期から晩年までの作品を紹介する回顧展。師・円山応挙の画風を踏襲した初期作品から、指や爪などで筆を使わずに描く指頭画(しとうが)や酒席などで即興で描いた席画(せきが)まで、芦雪の幅広い画業を紹介します。なかでも36歳のときに京を離れて南紀に赴いた芦雪が、これまで描いたことがない大画面に挑戦し手がけた無量寺の《龍・虎図襖》(重要文化財)をはじめとする大胆で斬新な構図による迫力満点の大画面の作品は圧巻です。さらには、愛らしい仔犬などの生き生きとした動きを的確に捉えた動物の描写も必見です。本展では最新の研究成果をもとに、真の芦雪の魅力に迫ります。
【展覧会名】特別展 生誕270年 長沢芦雪
【会期】2023年10月7日(土)– 12月3日(日)
【主催】大阪中之島美術館、MBSテレビ ほか
【会場】大阪中之島美術館 4階展示室
*広報用画像のご用意がございます。ご希望の方は画像申請書にてお申込みください。
■テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
【概要】
本展は、英国・ロンドンのテート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目するものです。
イギリス近代美術史を代表する「光の画家」、ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー。風景画の名手、ジョン・コンスタブル。クロード・モネをはじめとするフランス印象派の画家たち。写真という新たな技術により光を扱った、ラースロー・モホイ=ナジとバウハウスのアーティストたち。そして、ブリジット・ライリー、ジェームズ・タレル、オラファー・エリアソン等の現代アーティストまで。本展は、異なる時代、異なる地域で制作された約120点の作品を一堂に会し、相互に呼応させあいながら、光をめぐる表現の深淵なる世界を考察するものです。
【展覧会名】テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ
【会期】2023年10月26日(木)– 2024年1月14日(日)(予定)
【主催】大阪中之島美術館、テート美術館、日本経済新聞社ほか
【会場】大阪中之島美術館 5階展示室
*広報用画像のご用意がございます。ご希望の方は画像申請書にてお申込みください。
■決定版! 女性画家たちの大阪
【概要】
20世紀前半、大阪に日本画を描く女性たちが相次いで登場しました。大正元年(1912)、島成園(しま・せいえん)が20歳で官展に入選し、その成功に触発された木谷千種や三露千鈴なども華やかな美人画を描きます。南画では河辺青蘭や融紅鸞(とおる・こうらん)などが実力を発揮し、生田花朝は懐かしい大阪の風俗画に取り組みました。こうした女性日本画家の活躍は、近代大阪の美術において重要な特色のひとつです。本展は、「島成園と浪華の女性画家」展(2006)を端緒とする調査研究に、新たな成果を加えて、全国的にも注目を集めた彼女たちの作品と活動の軌跡をご紹介します。お稽古事や趣味にとどまらず、画家として社会的な成功を夢見た女性たちを輩出した、大阪という都市の文化的土壌についても考える機会とします。
【展覧会名】決定版! 女性画家たちの大阪
【会期】2023年12月23日(土)– 2024年2月25日(日)
【主催】大阪中之島美術館、産経新聞社
【会場】大阪中之島美術館 4階展示室
*広報用画像のご用意がございます。ご希望の方は画像申請書にてお申込みください。
■モネ 連作の情景
【概要】
印象派の巨匠、クロード・モネ(1840―1926)は自然との対話を求め、季節や天候、時刻などによって自在に変化する風景の「瞬間性」をとらえようと探求を続けました。1891年に発表した「積みわら」のシリーズ以降、モネは連作の画家として国際的に名声を博します。水辺の景色、建物や草原などが刻々と変化する情景を描き、連作という発想によって絵画の新しいあり方を提示しました。ジヴェルニーの庭園では「睡蓮」のシリーズに取り組み、後世の芸術家に大きな影響を与えています。1874年にパリで第1回印象派展が開催されてから150年を迎えます。展覧会ではモネが描いたさまざまな連作をご紹介し、壮大なモネ芸術の世界をご堪能いただきます。
【展覧会名】モネ 連作の情景
【会期】2024年2月10日(土)– 5月6日(月・休)
【主催】大阪中之島美術館ほか
【会場】大阪中之島美術館 5階展示室
*広報用画像のご用意がございます。ご希望の方は画像申請書にてお申込みください。
■没後50年 福田平八郎展
【概要】
1892年に大分市に生まれた福田平八郎は、京都に出て美術学校で学びます。1919年に第1回帝展に初入選し、次いで第3回帝展に出品した《鯉》が特選を受賞し時代の寵児となりました。障壁画や琳派の画風を研究し、写生を基本としながら形態の単純化をおしすすめます。豊かな色彩と奇抜な画面構成による独特の装飾表現を志向し、1932年に《漣》(重要文化財)を発表しました。戦後は斬新な視点で雨の情景を描いた《雨》をはじめ、《新雪》、《水》など情緒豊かな作品を手がけ、今なお人々を魅了し続けています。
本展では、日本美術の伝統を継承しながら、西洋絵画からの刺激を受けつつ近代的な新しい日本画の世界を切り拓いた福田平八郎の画業を紹介します。
【展覧会名】没後50年 福田平八郎展
【会期】2024年3月9日(土)– 5月6日(月・休)
【主催】大阪中之島美術館ほか
【会場】大阪中之島美術館 4階展示室
【巡回情報】大分県立美術館(予定)
大阪中之島美術館公式ホームページ|2023年度ラインナップ プレスリリースページ
https://nakka-art.jp/press-post/2023lineup/
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