ペットロスを癒す「虹の万灯供養ページェント」開催
伝統とイルミネーションによる亡きペットを想う供養祭
お寺で飼っていた柴犬が、今年1月涙を流し、虹の世界に旅立った。
危うくペットロスになりかけた住職夫婦を救ったのは、S N Sで繋がった人たちとの交流と、虹の橋(ペットの死後世界)の存在だった。
ペットはまさに家族の一員。ペットの死は、愛する家族を失う悲しみに匹敵し、ロス(喪失感)による精神疾患も増えている。
人は古来大きな悲しみを、伝統行事や人との関わりの中で癒し、時間をかけて乗り越えてきた経緯がある。
ペットロスを癒すため、伝統的行事に現代の光(イルミネーション)を重ね、繋がりと想いの縁(えにし)を結んでいく「万灯供養ページェント」を開催する。
危うくペットロスになりかけた住職夫婦を救ったのは、S N Sで繋がった人たちとの交流と、虹の橋(ペットの死後世界)の存在だった。
ペットはまさに家族の一員。ペットの死は、愛する家族を失う悲しみに匹敵し、ロス(喪失感)による精神疾患も増えている。
人は古来大きな悲しみを、伝統行事や人との関わりの中で癒し、時間をかけて乗り越えてきた経緯がある。
ペットロスを癒すため、伝統的行事に現代の光(イルミネーション)を重ね、繋がりと想いの縁(えにし)を結んでいく「万灯供養ページェント」を開催する。
■涙を流して旅立った寺犬ナナ
常堅寺(岩手県一関市住職後藤泰彦)で飼っていた芝犬のナナ17歳が、今年(令和4年)1月に涙を流し、虹の世界に旅立った。
ナナは食べものを受け付けず、衰弱がだんだん激しくなってきた。
亡くなる前の晩、様子がおかしいと言って見守っていたところ、 もう目も見えず、耳も聞こえない状態のはずなのに、家族の声に反応して体が小刻みに震えだし、ひと粒の涙を流した。そして息を引き取る間際にもう一粒ポロッと。
犬が涙を流す事はとても珍しいという。
偶然にも、その最期の別れの涙を撮影することができた。それがWEB記事に転載され、10万回再生となった。
目には見えない、耳には聞こえない世界の中で、人とペット、互いに心通い合うキセキの瞬間に出会ったようだった。
■ペットロス(喪失)で苦しむ人々と、大震災からの心の復興
ナナが亡くなって数週間後のある日、ナナの葬儀供養のことを知ったという女性が、寺に突然訪ねてきた。
家で飼っていたペットが亡くなり、悲しくて家事や仕事も手に付かない。夫は「早く忘れた方がいい」と言うばかりで、気持ちをわかってくれないと涙した。
このことをきっかけに、ペットロスをネットで調べると、こんな書き込みがたくさんあった。
例えば、仕事や学校で落ち込んでいると、他人から「たかがペットのこと!」と言われたりする。とてもショックで、更なる二重苦となって苦しんでいるという40代女性。
急に涙が出る、やる気が起こらない、感情の変化がない。そんな時はロスが疑われる。さらに、精神疾患として、後々まで尾を引く心の病になってしまう場合もあるようだ。
これらのことを考えると、私は大震災からの「心の復興」を思い出さずにはいられない。
震災後、仮設暮らしで生活にも不安定な方々が、身内や親戚の葬儀や法要に関わり、お墓や位牌をいち早く用意した。
考えてみると、葬儀は人様からのお悔やみで亡くなったことを自覚し、死を受け入れるグリーフ(悲嘆)をケアする儀式でもある。
供養や納骨によって、少しずつ大切な人が手元から離れ遠くに行くような感覚や、向こうの世界で安楽に暮らす様子を思い浮かべ、徐々に悲しみが薄れていく。
「いつまでも忘れない」「いつも見守る」それが伝統的な供養や儀式の意味なのかも知れない。
被災の人々が亡き人を弔うことによって、自らも癒されていく。それが日々を生きる魂の原動力となり、心の復興の気運につながったのではないだろうか。
■伝統的行事が心を癒す 「いつまでも忘れない・いつも見守る」
ナナが旅立ってから、人と同じように葬儀や四十九法要を執り行い、初盆の時期が近づいてきた。
SNSで繋がった方々に、一緒に供養しませんかと声をかけたところ、150名の方々がオンラインで賛同してくれた。
参加者から「想いが伝えられた」「供養によって心が落ち着いた」とのメッセージが多数寄せられた。
お盆は亡き人が、向こうの世界からこちらの世界に帰ってくる伝統行事。見えないけれど、愛する人たちは心の中で生きていて、また会うことができると言うのが、お盆の行事である。
この「いつまでも忘れない」「いつも見守る」を実感する伝統行事にならって、12月にイルミネーションを点灯し「虹の万灯ページェント供養」として、愛するペットのために供養を広く呼びかけていきたい。
■亡きペットとまた会える「虹の万灯供養ページェント」をオンラインで
亡くなったペットたちは虹の世界に旅立つと言うが、その虹の世界を現在、境内に”虹のガーデン墓園”として整備している。
そのガーデンに電飾で虹を描き、初盆供養のようにペットたちがイルミネーションの灯りを標に、こちらの世界に帰ってくる「虹の万灯供養ページェント」を12月開催する。
万灯の光に導かれ、万頭の動物達が飼い主のもとに帰ってくる。目を閉じて手を合わせることによって、愛するペットと再会できるのである。
さらに、オンラインで法要を行うことによって、全国どこからでも手を合わせ祈りを捧げることができる。
■「虹の万灯供養ページェント」内容
- ページェント期間:12月4日〜12月22日
- 供養祭日時:12月17日(土)12:00〜(法要の様子を動画配信します)申込みは12/16まで
- 供養の対象:今年中旅立ったペット、または今までに亡くなったペット達
- 供養申込先:てあわせ常堅寺公式ライン(https://line.me/R/ti/p/@teawase)にお友だち登録し、お申し込みください(思い出の写真やメッセージも)
- 主催:てあわせ常堅寺(一般社団手あわせ+寺院の協働事業)
- 代表者:後藤泰彦
代表者 後藤泰彦 プロフィール
岩手県一関市の常堅寺住職、一般社団法人てあわせ理事長
駒澤大学仏教学部卒業、大本山總持寺祖院、大本山永平寺で修行
震災後、鎮魂の桜千本を被災地に植樹。子ども食堂支援や、桜の森のケアハウスなど整備。
東北大学臨床宗教師課程修了。
・一般社団法人てあわせ について
東日本大震災を機縁に鎮魂の千本桜植樹活動を展開。現在は子ども食堂や高齢者の終活を応援している。 祈りと支え合いの「手あわせ」を通し、社会に貢献していきます。
てあわせ常堅寺公式HP:https://teawaseso.com/
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