2023年カンボジア総選挙にNPO法人インターバンドが国際選挙監視団を派遣
カンボジア和平後の総選挙から30年―
私たち特定非営利活動法人インターバンドは、本年7月23日に実施されるカンボジア総選挙に際し、選挙監視団を派遣致します。
今回、インターバンド理事の阪口直人(元衆議院議員、元国連カンボジア暫定統治機構<UNTAC>選挙支援要員)を団長とし、約10名の監視員を同国コンポントム州において監視活動を行います。
現地では、政党事務所や立候補者、有権者への聞き取りを行っていきます。
投票日には投票所において投票が公正に行われているか、また開票が適切に行われているかの監視を行う予定です。
これまでにもインターバンドは、インドネシアや東ティモール、パキスタン、スリランカ、アフガニスタンといった国々でも、紛争終結国や独裁体制から民主化へと移行していく過渡期における国々において、民主主義の定着を支援するために、国際選挙監視団を派遣して来ました。
日本はPKO協力法によって、自衛隊を国連PKOのUNTACに派遣しました。そして内戦後の選挙が行われてから30年の節目となります。
一方で、カンボジア政府は選挙に先立って有力な野党を解散させるなど、国際社会からの批判を受けてもいます。
国際機関や各国政府、国際NGOの中には、カンボジアの選挙が公平かつ公正に行われたことを「承認」することにつながる選挙監視団は派遣をしないとするところもあります。つまり「公平で公正な選挙とはとうてい言えないから、選挙監視もありえない」ということです。
しかしインターバンドは、以下の観点から選挙監視団を派遣します。
①今回の選挙監視団団長の阪口直人(インターバンド理事)が衆議院議員時代に提案し、日本政府の支援で実現した、「有権者の電子登録システム」が十分に機能しているか、そしてカンボジア国民にどう受け入れられているかを確認すること。(日本政府の支援についてはこちらの朝日新聞Globeの記事もご参照ください → https://globe.asahi.com/article/11750951)
②日本の国際平和協力の起点となり、象徴であるカンボジアの平和の定着を見つめ続けること。
今回の「選挙」が、カンボジアの未来にとってどのような位置づけになって行くか見極めていきたいと思います。
お問い合わせ、現地取材等については以下からお願いいたします。
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小峯茂嗣
特定非営利活動法人インタ―バンド代表理事
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