【スマートホーム家電の認知率・利用動向】10,488人アンケート調査|日本のスマートホーム市場の動向レポートを発行
スマートホーム(IoT)家電情報サイト「BENRI LIFE(ベンリライフ)」が、日本全国の10代〜60代の男女10,488名を対象に、スマートホーム家電に関するインターネット調査を実施。
スマートホーム家電は、2023年以降、スマートホーム共通規格「Matter」対応製品の展開により、更に普及が進むことが予想されます。この動向を受け、BENRI LIFEでは、これまでの日本のスマートホーム市場の発展の歴史や今後の動向予測を含めた、市場調査レポートを発行しました。
本リリースでは、日本全国の10代以上の男女10,488名を対象に、スマートホーム家電の認知率や利用動向の調査を実施した結果をまとめております。
本リリースでは、日本全国の10代以上の男女10,488名を対象に、スマートホーム家電の認知率や利用動向の調査を実施した結果をまとめております。
- 調査概要
・調査主体:BENRI LIFE(ベンリライフ)
・調査方法:インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」を利用)
・調査時期:2023年1月6日〜2023年1月24日
*本アンケートを引用する場合は、当サイト「https://www.benrilife.com」または、本調査の詳細解説「https://www.benrilife.com/smarthome-report」のURLを使用してください。
- スマートホーム家電の認知率
その一方で、実際の利用経験がある方は、10.9%に留まっていることがわかりました。
※認知率:「利用したことがある」「利用したことはないが知っている」の合計
ただし、一般的にスマートホーム家電として認知されていないものの、遠隔操作や自動操作に代表される、「スマートホームの要素を内包する一般的な電化製品」も、徐々に増えています。
そこで、「スマートフォンのアプリで設定・操作できる家電」を準スマートホーム家電と定義し、調査を実施した結果、16.2%で利用経験があることもわかりました。
この観点では、特に季節系の家電(内、43.4%)・映像系の家電(内42.3%)が、多く利用されています。
- スマートホーム家電の利用率
スマートホーム家電は、一般的にスマートスピーカーがその代名詞とされており、本調査においても、利用率が49.1%とトップになっています。
次点で「スマートリモコン」の利用率が、39.8%となっています。
スマートリモコンは、遠隔操作(Wi-Fi)対応した学習リモコンであり、各家電の赤外線(IR)信号を学習させ、スマートフォン等から赤外線信号を指令することで、家電の遠隔操作を実現できるデバイスです。
1個体の導入で、赤外線リモコンに対応している「テレビ・エアコン・シーリングライト等」を一括で遠隔操作(スマホ・スマートスピーカーからの操作)でき、かつスマートリモコン自体の製品単価が安価であることから、人気の製品となっています。
- スマートホーム家電のブランドの利用率
結果、他を大きく引き離し、Amazon Echoの利用率が70.4%でトップ、次点でGoogle Nestが39.7%と続きます。
Amazonは、Amazon Echoとその関連デバイスの拡販を積極的に実施しており、その結果が表れているものと見受けられます。
一方で、Apple HomePod(Siri)の利用率は、21.2%と先述の2社と比べ、低い状況にあることがわかりました。
- スマートホームブランドの利用率
その結果、「SwitchBot」の利用率が25.4%と、頭ひとつ抜けてトップとなっています。
次いで、SHARPのCOCORO HOME(19.7%)や+Style(16.5%)、Nature Remo(15.2%)と続きます。
スマートホーム分野は、従来、スタートアップや中小企業による展開が目立っていましたが、大手電機メーカーの参入も増えてきています。
- スマートホーム家電の利用シーン
まず、スマートホーム家電の操作にどの製品を利用しているかを確認した所、「スマホ・タブレットのアプリ」と回答した方が最も多く、52.0%を占めています。
スマートホーム家電の操作といえば、スマートスピーカーからの音声操作が目立ちますが、その利用率は次点の46.0%となっていることがわかりました。
また、スマートホーム家電の利用シーンとしては、「照明のオンオフ・調光」といった室内照明の制御が、43.8%とトップになっています。
次いで、「テレビの操作(41.2%)」や空調の制御・管理(40.2%)の割合も多くなっています。
また、「防犯・ホームセキュリティ(25.4%)」や、「見守り(15.3%)」は、上記と比較すると、利用率が低いことがわかりました。
- スマートホーム家電の導入と課題
「導入前」と「導入後」に大別し、まとめております。
- スマートホーム家電の導入前に関して
先述のAmazon Echoの結果でも示した通り、日本のスマートホーム市場は、Amazonの影響を強く受けていると言えます。
また、次いで実店舗の購入率も25.4%と多く、スマートホーム家電は店頭でも多く販売されていることがわかります。
導入した目的・きっかけとしては、家電の音声操作が32.4%とトップ、次点で外出先からの家電操作が30.6%、時短・家事効率化が29.0%と、利便性の向上が目的となっていることと見受けられます。
- スマートホーム家電の導入後に関して
その一方で、「スマートホーム家電で課題に感じる点」を調査したところ、合計76.9%が課題を抱えていることも判明しています。
最も多かったのは「設定が面倒、難しい」といった課題で、27.6%とトップになっています。
また、「製品の価格が高い(26.6%)」、「ネットワークにつながりにくい(22.4%)」と回答する人も比較的多いことがわかりました。
この点は、各メーカーの品質やコストパフォーマンス向上のみならず、今後リリースされるスマートホーム共通規格「Matter」によって、どれほどの範囲で整備されるかが、更なる満足度向上のポイントになると考えられます。
- おわりに
◆日本におけるスマートホーム市場の動向とその発展の歴史、および今後の予測に関して(2023年版)
・URL:https://www.benrilife.com/smarthome-report
また、本調査の属性別の詳細資料や個別の市場分析をお求めの場合、弊サイトのお問合せフォームへご相談いただければと存じます。
◆BENRI LIFE(ベンリライフ)について
BENRI LIFEは、日本でスマートスピーカーが発売された2017年8月より、スマートホーム家電の情報を中心に、専門的にその動向を追う情報サイトです。
家電製品協会「スマートマスター」の有資格者が、IoT家電に関する製品レビュー情報や、スマートホーム向けのコンサルティングサービスを提供しています。
・URL:https://www.benrilife.com/
・お問合せ:https://www.benrilife.com/inquiry/
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